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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年10カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[19]】はウルシ科の植物です。第2回は、ツタウルシです。(2017年10月11日撮影)。
☆ツタウルシは、北海道から九州の山地の落葉樹林内に生えるウルシ科ウルシ属の落葉つる性植物です。(2016年8月3日撮影)。 ☆ツタウルシは、蔓から気根を出して、他の木の幹を這い上っていきます。ツタウルシの樹皮は黒褐色で、小さい皮目が無数にできるそうです。ツタウルシは、日の当たる樹冠部で枝を広げます。(2017年10月11日撮影)。 ☆ツタウルシの葉は互生で、3出複葉です。小葉は卵形または楕円形で、先は短く尖っています。成木の葉は全縁ですが、幼木の葉には粗い鋸歯があります。葉にウルシオールを含んでいるので、体質によってはウルシと同じようにアレルギー反応で、かぶれることがあるそうです。ツタウルシは、野生のウルシの仲間の中では、かぶれる毒性分の強さが最も強いそうです。(2016年8月3日撮影)。 ☆ツタウルシの葉は、秋には紅葉します。(2017年10月11日撮影)。 ☆ツタウルシは、雌雄異株です。これは実が見えますので、雌株です。ツタウルシの花期は5~6月で、葉腋から総状花序を伸ばし、黄緑色の小さな花を多数つけるそうです。(2016年8月3日撮影)。 ☆ツタウルシの果実は核果で、8~9月に黄褐色に熟し、直径5~6ミリの扁球形で縦の筋があり、表面には短い刺毛が散生します。写真では、表面に散生する短い刺毛がわかります。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。(2017年10月11日撮影)。 ☆ツタウルシの果実は、後に黄褐色の外果皮が剥がれ、白いロウ質の中果皮が露出します。黄褐色の外果皮のある果実とともに、外果皮が剥がれて白いロウ質の中果皮が露出した果実が見えます。(2017年10月11日撮影)。 ☆ツタウルシ(蔦漆)の名は、つる性植物でツタ(蔦)のような樹形であることと、ウルシの仲間であることに由来します。日本漆総合研究所のホームページによると、ウルシ(漆)の語源は、「うるしる(潤汁)」、「ぬるしる(塗汁)」、「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」ともいわれているそうです。(2017年10月11日撮影)。 ☆ツタウルシの花言葉は、「変動に耐えよう」「頭脳明晰」だそうです。(2017年10月11日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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