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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年10カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[19]】はウルシ科の植物です。第3回は、ヌルデです。(2016年6月17日撮影)。
☆ヌルデは、北海道から沖縄の日本全土の平地から低山地の林縁にふつうに生えるウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。高さ5~10メートル、幹の直径は10センチほどになります。ヌルデは雌雄別株で、花期は8~9月、小さな花を円錐状に多数つけるそうです。(2017年9月26日撮影)。 ☆ヌルデの樹皮は、褐灰色で楕円形の皮目が多いそうです。若枝には、黄褐色の毛が密生するそうです。(2017年9月26日撮影)。 ☆ヌルデの葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は3~6対あります。(2017年9月26日撮影)。 ☆ヌルデの葉は、9~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉ですが、何といっても小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。(2016年6月17日撮影)。 ☆ヌルデの小葉は長楕円形で縁には粗い鋸歯があり、小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。(2016年6月17日撮影)。 ☆葉の上から見た葉軸の翼です。(2012年9月2日撮影)。 ☆ヌルデの木に鮮やかな赤色の奇妙な形をした果実のような虫こぶ(虫えい)があり、調べてみると、ヌルデハベニサンゴフシ(白膠木葉紅珊瑚付子)とわかりました。資料によると、虫こぶの名付け方の多くは「形成される植物+その部位+形態の特徴+フシ」だそうです。この場合は、形成される植物(ヌルデ: 塗る手・白膠木)、その部位(ハ:葉)、形態の特徴(ベニサンゴ: 紅珊瑚)、フシ(付子・五倍子)ということになるそうです。フシは付子・五倍子で、本来はヌルデミミフシを指すそうですが、虫こぶ一般をさす語として使われているようです。(2017年9月26日撮影)。 ☆ヌルデ(白膠木)の名は、この木の幹を傷つけると白いにかわ(膠)のような樹液が出て、これをウルシなどのように器具に塗っていたので、「塗る手」になったそうです。漢字名の「白膠木」は、白いにかわ(膠)のような樹液が出る木に由来します。(2017年9月26日撮影)。 ☆ヌルデの花言葉は、「信仰」「知的な」「華やか」「壮麗」などだそうです。(2016年6月17日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.19 08:33:46
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