2019/05/28(火)06:01
ミドリハコベの花。【春(3月下旬・4月初旬)の高尾山での自然観察・その17】
☆3月30日と4月2日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(3回目・4回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ミドリハコベの花です。(2019年3月30日・4月2日撮影)。
☆ミドリハコベは、日本全土のいたるところに見られるナデシコ科ハコベ属の越年草です。ハコベ(コハコベ)によく似ており、花柱も同じ3個ですが、葉が大きく、雄蕊が5個から10個あることから、ミドリハコベと判断しました。
☆ミドリハコベの茎は緑色で片側に短い軟毛があって上部は斜上し、高さは30センチ内外になります。
☆ただし、茎の色は変異があって、コハコベのように濃い紫色ではありませんが、薄い紫色を帯びることがあります。茎の左側に、軟毛があるのがわかります。
☆ミドリハコベの葉は、1.5~2.5センチの淡緑色の広卵形から長卵形で、先は鋭く尖っています。上部の葉には柄はありませんが、下部の葉には柄があります。
☆ミドリハコベの花期は4~5月で、茎先に集散花序をつけます。
☆ミドリハコベの萼片は5個で、長い毛があります。この写真では、花弁より長くなっていますが、変異があり、花弁とほぼ同じ長さのものもあります。花弁は深く切れ込みがある5枚で、隣のものと重なっています。雄蕊は5~10個、花柱は3個です。この花では、雄蕊が8個見えます。
☆こちらの花は、萼片と花弁の長さがほぼ同じで、雄蕊が8~10個あります。同じように、隣同士の花弁が重なっています。
☆ミドリハコベ(緑繁縷)の名は、茎が紫色のハコベ(コハコベ)に対して、茎が緑色であることから名のでしょうか。ハコベ(繁縷)の名は、由来が諸説あるようです。
☆ハコベに共通の花言葉は、「ランデブー」「追想」「集合」「愛らしい」「私と逢って頂けますか」です。