しろうと自然科学者の自然観察日記

2019/08/11(日)05:09

オカタツナミソウの花。【初夏(5月下旬)の高尾山での自然観察・その4】

山野草(1865)

☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。オカタツナミソウの花です。(2019年5月28日撮影)。 ☆オカタツナミソウは、本州・四国の丘陵地の林縁に生えるシソ科タツナミソウ属の多年草です。 ☆オカタツナミソウの茎は直立し、高さ10~50センチになります。 ☆茎には、下向きの毛が密にあります。葉柄にも毛が見えます。 ☆オカタツナミソウの葉は対生し、1~2センチの葉柄があり、広卵形から3角状卵形で、縁には数個の波状歯があって、先端は鈍く基部は広いくさび型、表面にはまばらに毛があります。 ☆オカタツナミソウの葉は上の方で密集し、上側の葉が大きくなるのが特徴です。 ☆オカタツナミソウの花期は5~6月で、茎頂に短い花穂を作り、茎先にかたまって花がつきます。 ☆花冠は淡紫色で長さは約2センチ、下唇は折れ曲がり斑紋は薄く、ほとんど斑紋がない場合も見られます。 ☆萼は上下2唇に分かれ、大きな円形の上唇が立ちます。花後には上下唇は閉じてしまいます。花冠や萼には、腺点や腺毛があります。 ☆オカタツナミソウ(丘立浪草)の名は、丘に生えるタツナミソウ(立浪草)です。タツナミソウ(立浪草)の名は、花が片側を向いて咲く様子を寄せる波に見立てたことに由来します。

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