しろうと自然科学者の自然観察日記

2019/08/30(金)06:09

ジャノヒゲの花。【夏(7月下旬)の高尾山での自然観察・その6】

山野草(1865)

☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ジャノヒゲの花です。(2019年7月31日撮影)。 ☆ジャノヒゲは、北海道から九州の山野の林内に生えるキジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。 ☆ジャノヒゲの葉は根生し、長さ10~20センチ、幅2~3ミリの線形です。よく似ているナガバジャノヒゲの葉は、長さ30~40センチ、幅1.5~2.5ミリです。 ☆ジャノヒゲの花期は7~8月で、花茎はやや扁平で高さ7~15センチになり、白色または淡紫色の花を総状につけます。 ☆ジャノヒゲの花被片は、6個です。 ☆ジャノヒゲの花の雄蕊は6個で、花糸は短く、葯はクリーム色で長く、中央に見える雌蕊を取り囲んでいます。 ☆今年3月に観察したジャノヒゲの種子です。ジャノヒゲの種子は、1つの花に1個熟します。果実の果皮は早く落ちるので、種子がむきだしになって成熟します。種子は、直径約7ミリで碧色です。(2019年3月19日撮影)。 ☆ジャノヒゲ(蛇の髭)の名は、細長い線形の葉を竜の髭に例えたというのが一般的です。また、能に使われる面のヒゲ「尉(じょう・翁の面)の髭(ひげ)」から転訛したとも言われています。別名は、リュウノヒゲ(竜の髭)です。由来は、同様です。 ☆ジャノヒゲの花言葉は、「変わらぬ想い」「不変の心」「深い思いやり」などです。常緑の多年草で、季節を問わず緑の葉を茂らせている様子から名づけられました。

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