しろうと自然科学者の自然観察日記

2020/05/25(月)05:12

直径5ミリほどのノミノツヅリの花。花言葉は「小さな愛情」。【5月の玉川上水緑道】

山野草(1865)

☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。ノミノツヅリの花です。 ☆ノミノツヅリは、日本全土の乾燥する道路沿いや荒れ地などに生えるナデシコ科ノミノツヅリ属の越年草です。なお、ノミノツヅリのうち、茎・葉・萼など全体に腺毛があるものを、変種としてネバリノミノツヅリというそうです。茎・葉・萼などに短毛があるのは確認できましたが、腺毛は確認できなかったので、ノミノツヅリと判断しました。 ☆ノミノツヅリの茎は細かく枝分かれして横に張り、高さ5~25センチになります。茎には、下向きの短毛があります。 ☆ノミノツヅリの葉は無柄で対生し、長さ3~7ミリ、幅1~5ミリの広卵形で、両面に毛があります。この写真では、茎に下向きの短毛があるのがわかります。 ☆ノミノツヅリの花期は3~6月で、花は葉腋から花柄を伸ばして単生し、全体として集散花序になります。 ☆ノミノツヅリの花は、花弁より長く先端が鋭く尖る5個の萼片、5個の花弁、10個の雄蕊、雌蕊には3個の花柱があります。雌蕊の花柱の形は、時計回りに回転するかのように曲がっています。 ☆この写真は、2014年に撮影したものですが、10個の雄蕊があるのがわかります。(2014年4月9日撮影)。 ☆ノミノツヅリ(蚤の綴り)の名は、「綴り」とは粗末な着物のことで、小さな葉をノミの衣服に例えたものだそうです。 ☆ノミノツヅリの花言葉は、「小さな愛情」です。

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