2007/10/26(金)17:22
小川洋子「凍りついた香り」
図書館でタイトルを見てパラパラとめくって借りた本。
今まで小川洋子の本は読んだ事がなく、
「博士の愛した数式」の原作者というイメージが選考し、
多分、あまり好きなタイプの作者ではない気がして
躊躇していたのだけど、中々雰囲気のある文章を書く人だと思った。
自殺した調香師の恋人の事を知るために旅に出る主人公。
正直言ってストーリーはよくわからん
いくつかのレビューを読んでみると、
どうもこれが「小川ワールド」のようだ。
ラストも結局なんだったのか?
未だに理解出来ていない私…
恋人の設定は調香師なんだけど、
調香師である必要はあまりないような気もするし…
香水の話をさせると私はうるさいからねー
むしろ数学が得意な恋人って事で通した方がよかったんじゃないの?
キーワードが盛りだくさんな割にはストーリーには
あまり捻りがなく、「こりゃ、すごい!」
という感動に至るまでには今一つの作品。
多分映像化は難しそうな作品だな…
ミステリーに仕上げなおすといけるかも…なーんて思った。
てか、これってミステリー???
でも、とにかく雰囲気のある作品で、
読ませてしまう筆力はある作者だと思いました。