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「ファーゴ」(原題: Fargo)は、1996年公開のアメリカのクライム・サスペンス&ドラマ映画です。イーサン・コーエン監督・脚本、ジョエル・コーエン製作・脚本によるコーエン兄弟制作の作品で、雪深いアメリカのノースダコタ州の田舎町ファーゴとその周辺を舞台に、ちょっとしたの手違いで単純な偽装誘拐から血生臭い殺人へと発展していく犯罪事件の顛末をスタイリッシュに、かつユーモラスに描いています。第49回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞、第69回アカデミー賞では脚本賞および、主役を務めたジョエル・コーエンの妻フランセス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞しています。
「ファーゴ」のDVD(楽天市場) 監督:ジョエル・コーエン 脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン 出演:フランシス・マクドーマンド(マージ・ガンダーソン) ウィリアム・H・メイシー(ジェローム「ジェリー」ランディガード) スティーヴ・ブシェミ(カール・ショウォルター) ピーター・ストーメア(ゲア・グリムスラッド) クリステン・ルドルード(ジーン・ランディガード) ハーヴ・プレスネル(ウェイド・グスタフソン) ジョン・キャロル・リンチ(ノーム・ガンダーソン) ほか 【あらすじ】 1987年冬、ミネソタ州ミネアポリス自動車ディーラー、ジェリー・ランガード(ウィリアム・H・メイシー)は多額の借金を負い、早急に大金を必要としていました。彼は妻ジーン(クリスティン・ルドリュード)を偽装誘拐して、自動車業界の大物であり裕福な義理の父親ウェイド(ハーヴ・プレスネル)から身代金を引き出し、借金返済に回そうとしていました。ジェリーは、整備工場で働く元囚人のメカニックから紹介されたカール・ショウォルター(スティーヴ・ブシェーミ)とゲア・グリムスラッド(ピーター・ストーメア)という二人のチンピラとノースダコタ州ファーゴで面会し、打ち合わせをします。ジェリーは、神経質に喋り通しの変な顔の男カールと一言も喋らない凶暴そうな大男グリムスラッドに販売店から持ち出した車を仕事用兼報酬として引き渡し、二人は誘拐の実行を約束します。 ジェリーは義父と彼の財務コンサルタントにに駐車場を作るという提案、その為の借金を申し込んでいましたが、義父が彼に大金を投資するわけがなく、そこで考えた最後の手段が偽装誘拐計画でした。ところが、自宅に帰ったジェリーに義父は新事業の打ち合わせをしようと言います。慌てたジェリーは2人組に連絡を取ろうとしますが、彼らはつかまりません。とりあえず打ち合わせに行くものの、義父たちは無能なジェリーに投資する気はなく、自分たちで事業化して手数料を彼に払うつもりでした。ショックを受けたジェリーは、雪に埋もれた駐車場で怒りを爆発させます。一方、カールとグリムスラッドは白昼堂々、ジーンの誘拐を決行しますが、隣町ブレイナードへ逃げる途中に彼らを不審に思ったパトロール中の警察官と通りすがりの目撃者を、グリムスラッドがあっけなく殺害してしまいます。 翌朝、ブレイナードの女性警察署長で出産を控えているマージ・ガンダーソン(フランセス・マクドーマンド)が殺人事件の捜査に乗り出します。彼女は、地道な聞き込み捜査で犯人たちの足取りを追い、殺害された警察官がメモしていた車の情報から、当該車種のディーラーであるジェリーの元に辿り着きます。最近店から盗まれた車はないか問いかけるマージに対し、予期せぬマージの出現に動揺、何とかその場を取りつくろうジェリーでしたが、そのことが逆にマージに不信感を抱かせます・・・。 4000万ドルの制作費をかけた「未来は今」(1994年)が興行的に散々な結果に終った後、舞台を兄弟の故郷のミネソタ周辺に置き、誘拐をテーマにしたコメディ色の強いクライム・スリラーという、いわば兄弟の原点回帰を目指した作品で、一見、暗く暴力的ですが、実はコミカルで、ユーモラスという彼らの真骨頂を余すところなく楽しめる映画です。オスカーを受賞した人物描写や会話に優れた脚本と、同じくオスカーを受賞したフランシス・マクドーマンドはじめ、ウィリアム・H・メイシー、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメアらの好演が光ります。 冒頭、ウィリアム・H・メイシーの熱演に引き込まれ、次に中盤から登場するフランシス・マクドーマンドが演ずるキャラクターにぐいぐいと引きつけられていきます。脚本を読んだウィリアム・H・メイシーは自分が最もジェリーに適役であると確信、コーエン兄弟にジェリー役を熱望しました。彼は、兄弟が映画を制作しているニューヨークに押し掛け、 「この役を誰か他の人にやらせ、映画を台無しにするつもりか?これは俺の役だ。もしに俺にやらせなければ、お前の犬を殺す。」 脅しました。もちろん、冗談ですが、ウィリアム・H・メイシーの演技をみれば、かれがそれほど入れ込んでいた事がわかります。因に、彼は全くアドリブで演じておらず、彼の振る舞いのほとんどが脚本にきっちりと書き込まれており、その通りに演じただけと語っています。 また、神経質で喋り通しのカール、寡黙で凶暴なゲアという対照的な2人組の犯罪者を演じるスティーヴ・ブシェミとピーター・ストーメアも見事です。カール役はスティーヴ・ブシェミを想定した脚本が書かれたというはまり役で、「ミラーズ・クロッシング」(1990年)の出演を辞退したことを後悔していたピーター・ストーメアも、寡黙ながら素晴しい演技を披露しています。 また、この映画ではミネソタ訛りが重要な役割を果たしており、例えば悲惨な殺人現場のシーンも、調査するのが妊娠中の女性署長というキャラクター設定と相まって、ミネソタ流の振る舞いやミネソタ訛りが、ユーモラスな味わいを醸し出しています。 調査を開始するマージ・ガンダーソン署長 因に、映画の始めに「これは実話である」(原文:THIS IS A TRUE STORY.)と映りますが、これは疑念をそらす為の演出で、ミネソタで起こった類似の事件として、1962年の夫が妻殺しを雇った事件、1972年の銀行家夫人の誘拐事件があるものの、実際に映画のような経緯を辿った誘拐事件が起きた事実はありません。 フランシス・マクドーマンド(マージ・ガンダーソン) ウィリアム・H・メイシー(ジェローム「ジェリー」ランディガード) スティーヴ・ブシェミ(カール・ショウォルター) ピーター・ストーメア(ゲア・グリムスラッド) コーエン兄弟が制作した主な作品 さて、本日のランキング商品ピックアップは、A-PRICE楽天市場店さんの マクスゼン(maxzen) 32型(32インチ) 液晶テレビ HD(ハイビジョン) LED 地上・BS・110度CSデジタル IPS液晶 J32SK01 デイリー総合ランキング、TV・オーディオ・カメラ部門のトップです。マクスゼンは、家電の通販サイト「プレモア」を運営するMOAが、2013年から、製造・販売している液晶テレビのプライベートブランド(PB)で、ナショナルブランドのすき間を埋めるような商品です。一人暮らしを始めた学生や社会人、さらには2台目としては最適なサイズだからだ。視野角の広いLG製のIPSパネルと直下型LEDバックライト、映像エンジンには東芝LSI製のスケーラーを採用、国内で実績のある部品を使うことで、高画質化を実現、実価格はNBの同サイズ商品に比べて、約5000円安くしています。価格を下げるために、録画機能などを省き、スペックよりはシンプルな機能とデザインにこだわっています。他のノンブランドのモデルよりは画質やデザイン面で優位性があり、「価格の割に映像がきれい」といった商品レビューが多く見られ、良いくちコミの積み重ねが販売につながるという好循環が生まれているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015年11月16日 00時31分57秒
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