Web2.0が流行った頃、インターネットのトレンドに関する本を何冊か読んだが、IoTやビッグデータが取り沙汰される頃から食傷気味となった。ところが、最近、技術的特異点(シンギュラリティ)、人工知能(AI)など、興味をそそる言葉がまた出てきたので、インターネットのトレンドに関する本をまた読んでみることにした。
ケヴィン・ケリー著〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則(楽天ブックス)
本書は、30年後の世界を具体的に描くものでもなければ、個別のテクノジーを記述するものでもない。我々を未来に推し進める、抗しがたいインターネットの底流を12の視点から読み解いている。著者のケヴィン・ケリー氏はWIRED創刊編集長を務めた著述家・編集者で、
・ニューヨーク・タイムズ
・エコノミスト
・サイエンス
・タイム
・WSJ
などで執筆する、現在もっとも尊敬されるデジタルカルチャーの論客だ。インターネットのトレンドは誰しも肌で感じていると思うが、体系的に把握するにはもってこいの一冊だ。
本書は12の潮流をタイトルとする章から構成される。以降、章ごとに読書メモをアップする予定。
1.BECOMING―ビカミング
2.COGNIFYING―コグニファイング
3.FLOWING―フローイング
4.SCREENING―スクリーニング
5.ACCESSING―アクセシング
6.SHARING―シェアリング
7.FILTERING―フィルタリング
8.REMIXING―リミクシング
9.INTERACTING―インタラクティング
10.TRACKING―トラッキング
11.QUESTIONING―クエスチョニング
12.BEGINNING―ビギニング
ケヴィン・ケリー著〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則(楽天ブックス)