文明への灯~豊かさへの道標

2006/10/11(水)23:25

欲望は捨てるべきなの?その1 欲求五段階説

自己投資、自己啓発(47)

欲望があるから苦悩や煩悶があるのだ。 だから、欲望は捨てなさい。 さすれば、あなたの心の中に平穏が生まれるであろう。 よく仏教などの宗教や哲学者にこう教えられませんか? これは本当なのでしょうか? どう思いますか? ある国では信心深い人は出家して僧にまでなりますよね。 日本では出家するのは大変だからと、 拝むだけで救われるなんてことになってますけど。 確かに欲望を捨てたら、確かにいろんな苦痛から開放されるでしょう。 しかし欲望って捨てられないから問題なんではないでしょうか? いや、欲望自体捨てなければならないものですか? 人間から欲望を取ったら、今度は 何もやる気が生まれないのではないでしょうか? だから、欲を捨てるという考え方にしっくりこないんです。 私はよく解らなかったんです。 我々は欲望とどうやって付き合っていったらいいのだろう? 実は一昨日、20年近く考えてきたこのテーマに遂に答えが出たんです! すごく嬉しかったですよ~ ずっと悶々と考えていたんですから。 結論を簡単に言ってしまうと値打ちがありませんので、 結論を紹介する前に、私がたどった軌跡の話をします。 私が受験に失敗し、親の期待を裏切り夢も希望も喪失し、 絶望感で悩んでいた18歳のある日、 近くの書店に行って心の救いを求めました。 そこで成功哲学の本をなんとなく手に取り、立ち読みしてました。 その本の中に、アブラハム・マズロー (1908年~1970年 A.H.Maslow アメリカの心理学者) の欲求五段階説という話を知りました。 これは今でも非常に有名な話で、 よく成功哲学に引き合いに出される考え方です。 マズローはこの欲求段階説で、 人間の欲求は5段階のピラミッドのようになっていて、 欲求は底辺から始まり、欲求が満たされるに従い、 1つ上の欲求を目指すというのです。その分類はこうなってます。 1)生理的欲求 2)安全の欲求    人間が生きる上での根源的な欲求、    食欲や性欲及び俗にいう物欲・金銭欲です 3)帰属の欲求    他人と関りたい、他者と同じようにしたい、    集団に帰属したいという欲求 4)自我の欲求    自分が集団から価値ある存在と認められ、    尊敬されることを求める欲求  5)自己実現の欲求    自分の能力、可能性を発揮し、    創造的活動や自己の成長を追求する欲求 図にするとこうなります。 1、2の部分はいいとしても、 3、4の欲求はある感情を得たいという欲求にあたりますが、 他にも満たしたい欲求ってあると思います。 不安から開放されたい 喜びを感じたい 劣等感から開放されたい などです。こういった欲求が抜けています。 そして5の自己実現の欲求が最高の欲求なんでしょうか? 自己実現って意味が広くて、他人のためにもなれば ただの自分のため、つまり我欲・私欲にもなるわけです。 自己実現を目指しなさいといわれても、 理屈では解るんですが意欲が生まれないんですよ。 しかもこれは女性にとってはもっと理解しにくいと思います。 このモデルは男性にはある程度説明できても、 女性にはあてはまらないことが多いモデルだと思います。 これではどうも不十分です。 それからしばらく時が過ぎ、4年前の2002年に、 衝撃的な本と出合うのです。 その正体とは? 続きは明日書きます!お楽しみに。

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