okaruの楽天日記

2006/08/08(火)08:21

戒壇めぐり初体験(善通寺)

小さな旅(25)

週末、香川に住む従妹のところへ7年ぶりに遊びに行ってきた。 ここは丸亀駅。 広島から「のぞみ」に乗り、岡山から特急「潮風」に乗り換えて3つ目の駅で 下車。 あんぱんまんの絵がぎっしり書いてある「しおかぜ」に乗ると、大人でも ほのぼのとうれしくなった。 所要時間は、1時間30分だから本を読む暇もなかった。 翌日、どこに行こうか、こう暑くてはねー。 琴平さんも行ったことがあるしってことで、お隣の善通寺市にある 「善通寺」へ参詣した。 ここは、弘法大師(空海)さまのお誕生所。 四国八十八ヶ所の第七十五番札所とあって、多くの遍路さんがお参りに 見えていた。 弘法大師は、宗派を越えて、西日本では「御大師さま」と親しまれている。 村のお堂で行われる「御大師講」は子どもにとってもお祭り的な行事だった。 「百万べい」と村の人は呼んだ。 集まったお年寄りが、長い数珠を回しながら100回お経を唱和した後、 お菓子をお接待してもらうのをしびれをきらして待っていた記憶が甦った。 御影堂内陣 この下に、弘法大師がおまつりしてある。 従妹は「あんな怖いとこ二度と行きたくない。」と外で待つというので、 従妹のご主人が入場料500円を払ってくださって、「戒壇めぐり」に2人で 精神修養を試みた。 「仏様に見守られながら、闇の中を心静かに階段を一歩ずつ下って お行きなさい。」と説明されて、進んで行くと全くの暗黒の世界が 前に広がり少し心細い。 左手の壁に手を伸ばし、壁を伝ってこわごわと歩く。 後で知ったのだが、 真っ暗で何も見えない壁には仏様が描かれて、下には 四国八十八ヶ所のお砂が敷き詰めてあったそうだ。 お経を唱えながら進むとよいらしい といっても、「南無大師遍照金剛」など唱えたこともない。 しばらく進むと、暗い中に明かりが見えてきてほっとした。 中央広間に弘法大師とそのご両親がおまつりしてあり、人の気配を感知 してか「これからお大師様のお話があります。」とテープの声が聞こえ てびっくりだ。 神妙に心して拝聴したのに全く思い出せない。 科学的に作られたテープの声でも、ありがたいお話に心が洗われるようだった ことは間違いない。 帰りも闇の中を壁に伝って右へと歩き無事下界の明かりが見えた時は ほっとした。 長さは100mもあったそうだ。 暑さを吹き飛ばした怪談めぐり・・いえ、戒壇めぐりに、 緊張し、ある意味で精神統一できた経験だった。

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