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カテゴリ:中国の旅
整備された木道を歩いて、樹木林を抜けると目の前が開けてきた。
ここからが大変だった。 少し歩いては携帯の酸素を吸い、休憩しながらみんなで励ましあったが、 3人の方が、ここでとうとう断念された。 高山病である。血行が悪くなり、唇まで青い。 頭痛もするそうだ。とても「頑張って!」とは言えない。 あと一息のところで勾配も急になったため、息苦しさも最高潮である。 意外とお年寄りの方が元気だった。 山腹に棚田のごとく幾重にも連なる彩池群が、上から眺めると 黄色い龍がのたうつ姿に見えるということから 「黄龍」の名が由来するそうだ。 丁度乾期の時期で水が少なく石灰石の岩肌がむき出しで、所々に残雪があり それもまた見応えがある。 ハアハア、フーフー、ヒーヒー、 やっと、やっと着きました 黄龍最奥地にある神秘的な彩池群が織りなす造形美が 眼前に広がり感嘆した。 明るい緑から黒っぽい緑、やや青みがかったミルク色と いくつもの彩りから「五彩池」なのだろう。 エメラルド ブルーの池が棚田状に広がる幻想的なパノラマを しばし展望台から眺めた後、池の周りの遊歩道を歩いた。 一緒に歩いた人たちと最奥地点から黄龍古寺をバックに、記念撮影。 (みんないい笑顔だこと) 4時間の登山の後に下山してから昼食という強行スケジュールなので、 ゆっくりする暇もなく、下りを急いだ。 下りは、ロープウェイを使わずに全部を歩く。 木道を下りていたら、麓から重い荷物を持った中国の人とすれ違った。 相当重量がありそうな荷物を背負って山道を運ばれる姿に感心するが、 日当は気の毒な金額だと聞く。 カメラを向けると日に焼けた笑顔がまぶしい。お疲れさまです。 今回の旅行では、何と言っても体を使って観光した「黄龍」が一番の思い出になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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