夏に流行る病気

夏に流行る子供の病気 　　　　　　　　　　　　　　

流行性カク結膜炎
咽頭結膜熱と同じアデノウイルスというウイルスが原因ですが、型が違います。アデノウィルスには冬に流行るもののあって色々な種類があります。
症状	咽頭結膜熱と同じウィルスでだけど、こちらの方が結膜炎の症状も強く、結膜炎症状は１～２週間ほど続くようです。同じウィルス性でも、こちらの特徴は瞼の裏にギ膜が張ります。ギ膜が張ると、治りも悪いので眼科で取ってもらった方がいいです。急に39～40℃の高熱が出て4～5日続きます。喉の痛みと結膜炎 (白目が赤く充血し、目やにが多くなる症状)を伴います。下痢や頭痛などを伴うこともあります。お薬は抗菌剤と非ステロイド剤の２種類で２次感染を防ぎます。症状によってはステロイドの眼点液が処方されます。風邪同様、ウィルスに効く薬はないので、自分の力で治るのを待つしかないです。眼点薬に関してはあくまでも、菌などによる２次感染を防ぐために処方されます。
家庭でのケア	安静にし、水分補給をこまめにしましょう。目やにがひどい場合は目薬を使い、手でこすらないように気をつけましょう。タオルなどは専用のものを用意し、二次感染を防ぎましょう。
病気の経過	熱じたいは4～7日で症状は治まりますが、のどや便には、数週間、ウイルスがいますので、1ヶ月ぐらいはプールを控えて、周囲に移さないように注意します。結膜炎の症状は個人差がありましが、長引く傾向にあります。
プール熱（咽頭結膜熱）
幼児や小学生がよくかかる夏かぜの一種です。伝染力がとても強く、プールを介して広まることから、一般に「プール熱」と呼ばれていますが、プールに入らなくても、タオルやおもちゃ、接触などから移ることもあります。プールの後は、手洗いやうがいをし、目をこすらないようにすることが予防につながります。アデノウイルスというウイルスが原因です。
症状	急に39～40℃の高熱が出て4～5日続きます。喉の痛みと結膜炎 (白目が赤く充血し、目やにが多くなる症状)を伴います。下痢や頭痛などを伴うこともあります。結膜炎に関しては、流行性カク結膜炎より症状は軽く、１週間前後で治まるようです。ギ膜はあまり張らないようです。お薬の処方に関しては、流行性カク結膜炎と同じです。
家庭でのケア	安静にし、水分補給をこまめにしましょう。目やにがひどい場合は目薬を使い、手でこすらないように気をつけましょう。タオルなどは専用のものを用意し、二次感染を防ぎましょう。
病気の経過	4～7日で症状は治まりますが、のどや便には、数週間、ウイルスがいますので、1ヶ月ぐらいはプールを控えて、周囲に移さないように注意します。
ヘルパンギーナ
4歳以下の幼児に多い夏かぜの一種です。コクサッキーウイルスなどが原因です。
症状	急に38～40℃の熱が出て2～3日続きます。喉に水泡ができ、その痛みでものを飲み込めなくなるため、食欲が落ちます。痛みがひどい場合は、水分さえも取れなくなり、脱水症をおこすこともあります。
家庭でのケア	安静にし、脱水症にならないよう、水分補給をこまめにしましょう。
病気の経過	ほとんどの場合、熱は2～3日で下がり、、喉の水泡は7日程で消えて、完治します。ただし、数週間は便にウイルスがいるので、オムツなどの取り扱いには注意し、手洗いをしっかりしましょう。
手足口病
幼児がかかる夏かぜの一種です。主に3歳以下が多いのですが、おおむね小さい子の方が症状は軽いようですが、乳児でひどい症状に見舞われると、ミルクが飲めないなどの重症化で脱水になりやすいので、気を付けてあげて下さい。コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどのウイルスが原因です。
症状	その名のとおり、手のひら、足の裏、口の中に米粒大の発疹や水泡がたくさんできます。乳幼児の場合は太ももなど、やわらかい所にも出来やすいです。 38℃ぐらいの熱がでることもあります。手足の発疹や水泡は、ほとんど痛くもかゆくもありませんが、口の中のものは口内炎のように痛み、痛くて食べられなくなることがあります。
家庭でのケア	安静にし、水分補給をこまめにしましょう。口の中が痛くて食べられない場合は、酸っぱいものを避け、薄味で柔らかいもの、喉ごしのよいものを食べさせましょう。食べた後は、口の中を白湯などですすがせ、清潔にしましょう。
病気の経過	症状が治まる日にちは人それぞれです。唾液や鼻水や水泡はもちろん、特に便には3～5週間、ウイルスがいるので、手洗いはしっかりしましょう。