カテゴリ:ヘッドホン
台風が過ぎて昨日あたりから遠くの山並も美しく、その山を越えぐっと下がった気温と共に大型ヘッドホンの季節がやってきたのだ。
大型ヘッドホンの選別は滞っており、ついでに、 FOSTEX T40RP mkII SONY MDR-7506 も参戦することにした。 MDR-7506は既にブログでも取り上げている実力機である。 FOSTEXは前に購入してから鳴らし込みをしていてあまり聴いてはいない。 München - ultrasone PROline 750 kawasaki - denon AH-D2000 Heilbronn - beyerdynamic DT 770 E/32 Hannover - sennheiser HD 280 Pro 64Ω Tokyo - SONY MDR-7506 ⇒ 1万円前後で買える Tokyo - FOSTEX T40RPmkII ⇒ 1万円弱で買える ということで、加えた2機種は価格的には2ランクは下の製品である。 7506は小ぶりなハウジングと折りたたみ可能でかなり小さくなるため、大型とは言えないかもしれない。 曲:The still steel down アルバム:The Best '03~'09 (disc1) アーティスト:安藤裕子 情報:AAC 256Kbps ; HD60GD9 さて、秋の夜長聴くのは、11月にひさかたぶりのリリースを予定しているねえやんである。 最初にリファレンス的にHP-1で耳慣らしをする。 YAMAHA HP-1 ボリュームは33。これでかなり大きい出力が得られる。こんな音量で何時間も聴いてはいけない。 曲調の割りにマッシブなベースが印象的、どちらかというと暖色系のサウンド。 まとまり良く、感動的な曲をしっかり表現する。 中間のピアノ独唱では目の前にねえやんの身体がリアルに舞い降りる。 München - ultrasone PROline 750 ボリュームは24。これでHP-1と同じくらいの音量。 明らかにベースが出過ぎ。。。バランスが取れない。。エンジニアリングの問題なのか、相性による相乗効果なのか。。 コーラスもストリングスも濁ってしまって曲の良さははるか遠い。 kawasaki - denon AH-D2000 ボリュームは23。 ベースもドラムも良く、表情豊か。イントロ部分でのサーノイズのレベルが少し高い。 ねえやんは少し遠くから、ピアノ越しに歌っている感じなものの良い。 「ベースとドラム」「バックコーラス」「ストリングス」「ねえやん」「ギター」と別々に収録してまとめているのだが、録音の合わせがいまいちで各々微妙に分離しちゃってる、感がある。 D2000の特性なのか、こういう音源なのかは定かでない。 ピアノ独唱のところでは発音がきつく、ヒステリックに聴こえてしまうのが残念。 Heilbronn - beyerdynamic DT 770 E/32 ボリュームは27。 D2000に似た感じでねえやんは少し遠いが、ノイズレベルがかなり低い。 ベースは僅かに煩いものの、全体のまとまりがとても良い。 D2000でバラバラに聴こえた各々トラックが蜜に組み合わさって、鳴る。 「the still steel down .. ah ..」のリフレインが綺麗なだけでなく、色気が乗ってくる。 Hannover - sennheiser HD 280 Pro 64Ω ボリュームは21。 ベースの背景支配が無くなって、ヴォーカルの背景がくっきり。 コーラスもギターの伴奏もすごく良い。コーラスは重層的でありながら全く濁りのない秀抜な再生。なぜかハイハットの開け閉めとシンバルもリアリティを増している。 ヴォーカルのリアリティも凄い。HD280を聴いてしまうと、D2000とDT770のねえやんは偽者に感じてしまう。 Tokyo - SONY MDR-7506 ボリュームは21。 サーノイズのレベルが高い。 なんというか、曲のテンポが速く聴こえるのが面白い。 HD280の好感度高い低域がさらに増強された感じだが、スネア、ハイハット、シンバルが全体として支配的になる。 そういうアタックものの立ち上がりがとにかく良く、スカっと明るく、これはこれで悪くないのだが、正直言ってこれでは泣けない。。 でもこれで「音楽性が無い」など言うのは早計だろう、方向性を持った再生のまとめかたは理解しやすいため、このヘッドホンで感動を大きくするタイプの曲を予測しやすく、実際そういう曲にははまる。 Tokyo - FOSTEX T40RPmkII ボリュームは29。 高域がしっかり出るタイプにもかかわらず、サーノイズがとても低い。 HD60GD9にとって福音のヘッドホンかもしれない。 ベースも打楽器も変に煩いことは無いにもかかわらず、くすみを染めずに聴かせるし、全体としてピアノが骨の有る響きを聴かせるのが好印象。 7506の直後だからかもしれないがバックコーラスは厚みが出過ぎに感じる。 ねいやんのファルセットはとても女性を感じさせ、心安く落ち着いて感性の赴くままに唄っている様子を感じることができる。 ・・こうやって聴いてみると、いまさらながらに価格ってあまり関係ないですね。 5万超えるようだとずいぶん違うのかもしれないけど。 鬼嫁に「1つに削減せよ!」と厳命されたら(もしもだけど)、T40RPmkII かな。。 今回真剣に聴いてその実力に驚かされました。 また違うソースだと結果が違うだろう。 Ultrasoneは好不調の波が大きく、D2000とHD280は安定しているのは見えてきた、ってとこか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.11 21:53:23
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