『103歳になってわかったこと』 人生は一人でも面白い
篠田桃紅 幻冬舎
◆日々、違う。生きていることに、同じことの繰り返しはない。
―― 老いてなお、道なき道を手探りで進む。
◆自分という存在はどこまでも天地にただ一人。
―― 自分という孤独を、客観しできる人でありたい。
◆自らの足で立っている人は、過度な依存はしない。
―― そもそも介入しない、期待もしない、負担にならない。
◆知識に加えて、感覚も磨けばものごとの真価に近づく。
―― 虫が知らせる、虫が好かない、を大切にする。
◆予定や目標にとらわれると、ほかが見えなくなる。
ときには、その日の風まかせにする。
―― 自分に規律は課さないし、外からも課せられない。
◆幸福になれるかは、この程度でちょうどいい、
と思えるかどうかにある。
―― いいことずくめの人はいない、一生もない。
◆夢中になれるものが見つかれば、人は生きていて救われる。
―― 頭で納得しよう、割り切ろうとするのは思い上がり。
◆考えるのをやめれば、なにも怖くない。ただ「無」になる。
―― 歳をとるにつれ、日常に「無」の境地が生まれてくる。
◆受け入れられるか、認められるかよりも行動したことに意義がある。
―― 人の成功を見届けてからの、あと出しじゃんけんではつまらない。
◆自然の一部として生まれてきただけ、と思えば気負いがなくなる。
―― 少しずつ自信をつけて、人はようやく生きている。
◆自らに由れば、人生は最後まで自分のものにできる。
―― 意に染まないことはしない、無理もしない。
◆杭に結びつけた心のひもを切って、精神の自由を得る。
―― 自分の年齢を考えて、行動を決めたことはない。
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