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カテゴリ:長男ルンバのわんぱく記
今日はルンバの個人面談だった。そういえば日記を書いていなかったけれど、10月末に保育参加があったのだ。参観ならぬ、参加。子どもたちのなかに入って一緒に遊ぶというもの。その時のルンバの様子は、ある意味、普段の姿ではあったのだけど…。彼の困った特性も非常によく出ているものだった。
ルンバは空想することが大好きだ。だから、ごっこ遊びが得意。これは小さい頃から変わらない。そして、自分の思い描いたものを作るのも好き。ブロックや積み木、粘土、箱などを使った工作というような立体制作が特に得意なようだ。 一方で、「みんなで一斉に何かに取り組む」だとか「ルールのある遊び」とかが不得意なのである。運動遊びに対する興味もいまいち薄い。 保育参加に行った時、最初ルンバはお友だちと一緒にごっっこ遊びを楽しんでいた。やがて先生の呼びかけにより、年中組さんが集まってドッジボールをやることになった。ところがルンバ、お友だちが「ルンバくんもやろうよー」と誘いに来ても「やだ!」と言って決して行こうとしない。自分が今やっていた遊びを離れたくないのだ。 何度も誘われ、結局はわたしまで参加することになり(!)、それで渋々加わったルンバ。しかし心ここにあらずでポーッと立っているものだから、あっという間にボールを当てられてしまう。 ドッジボールが終わった後、今度はみんながなわとびをやり始めた。4月5月生まれの子には上手な子が多く、二重跳びに挑戦している子までいる。一方ルンバはと言えば…、跳べるようになるまでまだしばらくはかかるなあ、というかなり大変そうな状況だった。運動が苦手で苦労した自分の子ども時代を思い出して冷や汗をかいてしまった。 食事の時などは思ったより行儀よく食べていて安心したし、基本的には心配ないのだけれど、周囲の子たちに社会性が身に付いてきており、身の回りのこともかなりきちんとやっている状況を見ると、ルンバはこのままで大丈夫なのかしら…と少々心配になってしまったのであった。 さて、面談。 早速、保育参加で感じたことについての話になる。先生もやはり、なわとびとドッジボールに集約されると感じていたようだ。 ルンバは確かに「集団で何かをすることの楽しさ」にまだ目覚めておらず、それは月齢からすると少々のんびりペースと思えるが、周囲と比較するのではなく彼自身の4月からの変化を見ていると、確実に変わってきている、と。ドッジボールについても、お友だちに誘われるとたいていは「いや」と言うのだが、ここ最近は一度断った後にしばらくして「ぼくも入れて」とやってくるようになったらしい。自分の気持ちをきちんと言葉にしてお友だちに伝えようとすること、みんなの輪の中に加わろうとする気持ち、そういう部分が確かに育ってきていると感じると担任の先生に言われて、なんだか泣きそうになってしまう。 いざドッジボールに加わってもぽーっとしているのは相変わらずだったりするし、ルールもまだ全然わかっていなかったりするのだが、そんなルンバを「いや」とはクラスの子は言わないのだという。 「ルンバくんは発想が豊かだから、一緒に遊んでて面白いんですよ。だからね、みんな必ずルンバくんを誘いに行くんです」 なんとありがたい話じゃないか。 子どもたち同士のやりとりで、加わる子、加わらない子、だんだん加わるようになっていく子、とにかくいろいろと問題を解決していける力がついてきているので、先生はそのあたり、子どもたちに任せているのだそう。 人の話をよく聞けないという部分についても、理由や結果、自分の行動による影響を筋道を立てて説明してあげると、ストンと腑に落ちてよくわかるみたいだ、という。一度はルール違反をしても、そのことをきちんと説明してあげると、その後どうしたらよいのかを自分で考えられるようになってきた、と。 なわとびのあまりの跳べなさっぷりに心配になったが、 「なわとびなんて跳べなくても、本当は別に構わないと思っているんですよ。ただ、こういう遊びがあるんだよということを子どもたちに教えてあげたいだけ。運動会で上手になわとびを跳んでいる年長さんの姿を見ると不安になってしまうかもしれませんが、あんまりにもそれをクラス全体で目指しすぎると、運動がそれほど得意ではない子が目指すところがなくなってしまう。いまはとにかく遊びのバリエーションを示してあげること、そして楽しめれば十分だと思っているんです」 との先生の言葉に心底安心した。そうだよね、あんまり躍起になって「跳べるようにならなくちゃ!」と練習させると、なわとびを見るのも嫌、なんてことになりかねない。 子どもには子どもなりのペースがある、周囲と比較して焦るのではなくて、その子自身の成長をじっくり見てあげるべきだ、それがたとえどんなに些細な成長であっても…。そう頭では理解していても、ほかの子と差がついている部分を目の当たりにしてしまうと、やはり焦りを感じる自分がいる。そんな自分を仕切り直す良い機会になった面談だった。 のんびり進もう。 年中、特に夏以降のルンバの成長ときたら、それはもうすごいのだ。 大丈夫。きっと大丈夫だ。 そして、手や口を出さず、なるべく見守ること。幼い頃は大人の手助けなしには身の回りのこともできなかった子どもたちだけれど、ルンバはもう、自分自身で何事も乗り越える力を身につけ始める時期にきている。手を出したほうが親としては楽なことのほうが多いが、後で困るのは子ども自身だ。親としての自分がこれから身につけなければならないのは、辛抱強く見守る態度だとつくづく思った。 (ルンバ5歳1カ月/パルタ2歳0カ月) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月16日 20時55分10秒
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