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ついに恐れていたときがやってきた。 夜、私がいつものようにパソコンに向かってカシャカシャやっていると主人がやってきて、私がそんなことしてると我が家にはいつまでたっても二人目の子供が来ないよ、と言う。 私は、我が家にはもう二人目は来ないよ、と言う。 なんで? だって、もうできないもん。 できないってどういうこと? もう子供ができるようなことがないから。 どうして? どうしてって… もうあのプロセスがいやだから。 あのプロセスって、妊娠ってこと? ううん、妊娠自体はいやじゃない。 じゃあ何? 仕事ができなくなるってこと? ううん、そうじゃない。 じゃあ何なの? ・・・ 黙ったらわからない。 ・・・「XXXXX...」 じゃあ、もう僕とは一生セックスしないってこと? 一生かどうかはわからないけど、少なくとも今は… というわけで、主人はこれは大切な問題だ、と乗り出してきた。 どうりで私の就寝が毎晩遅いわけだ、と言われた。 急にそう思うようになったのか、それとも何か不満なことがあるのか、と聞きただしてくるので、私は、これは今に始まったことではなく、主人とは知り合ったときから「性」格の不一致を感じていたと話した。 それでも夫婦になったばかりの頃や、子供を作ろうという目的のあったときは普通に振舞ってきた。 でも、「子作り」のために、あるいは「夫婦の義務」としてセックスするのはもういやだ。 自分はいま、したい、と感じない、と話した。 その言葉は、どれほど主人を傷つけたことだろうか。 私は泣いた。 どうして泣くの? 言いたくなかった。 できれば言わずに済ませたかった。 でも、聞かれてしまったから言わなければならなかった。 「これは大事な問題だからずっと言わないわけにはいかないよ。 でも、もしそれが本当だとしたら、そのうち浮気したりするだろうね。」 「そんな機会ないよ。」 「機会があるなしの問題じゃないよ。」 ・・・ 珍しく同じ時間に床に就くと、主人は私の体を抱きしめてきて、いろいろな部分をそっと手でなぞり始めた。 私はそんな主人のことを切なく哀れに思いながらも、ある一定以上の場所には手が行かないように態度で示していた。 今の気持ちのままで主人に抱かれることはできない。 それは私に想う相手がいることとは関係がない。 うまくたとえられないけれど、今もし主人に体を許したら、それはまるでレズビアンの親友に同情から体を許すのと同じような気分になるのではないかと思ってしまう。 異性を意識するときの、あの本能的な感情が微塵ももてないからだ。 主人は、セラピーに行こうか、とも言った。 そんなことで、何か変わるんだろうか。 主人をより傷つけて却って悪い結果になるだけなんじゃないだろうか。 どうしたらいいのか、わからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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