019924 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

沖縄ローカル・マニフェスト推進ネットワーク

沖縄ローカル・マニフェスト推進ネットワーク

OLMN趣意書

沖縄ローカル・マニフェスト推進ネットワーク 趣意書


 補助金に「打ち出の小槌」を振る首長。もっとがんばれと近くで煽る議員と、遠くで煽る住民。これまでの沖縄の政治の姿ではなかったでしょうか。首長に最も期待された役割は、陳情して補助金を取ってくることでした。補助金の獲得に住民の民主的な議論が入る余地はなく、ただ政治家に白紙委任し、取ってきた補助金の量で首長の手腕を判断していました。

 今後もこういうやり方で政治家を選び続けることができるのでしょうか。補助金をとって来ようにも、もはやどこにもお金はありません。中央財政に対する地方の補助金分捕り合戦の結果、700兆円以上の借金を背負うことになった国の財政破綻の前に、どのレベルの政府においても財源の縮小は避けられない事態です。少なくなっていく予算の中で、我々市民が地域において生きていくためにほんとうに必要な事業を取捨選択しなければならない時代になってきました。首長への補助金分捕りへの白紙委任を続けていては、それも叶いません。その事業の効果はどれくらいなのか、それを得るために十分価値ある財政の投資なのかをはかり、取捨選択して無駄を大胆に省いていかなければ、自治体は潰れ我々の生活はもはや成り立たないのです。

 選挙は既得権益のしがらみでした。しがらみのない人は棄権するか、イメージで判断していました。イメージの選挙公約、イメージの候補者選び。行政の計画さえもイメージ先行でした。市民から見て遠くで決められた政策はどれだけ効果があるのか、その効果が、出した金額に見合っているのか検証する機会さえ十分ではありませんでした。さらに補助金を当てにした行財政では、しがらみとイメージが先行し、市民の自治も十分とは言えませんでした。これまでのイメージの選挙公約、イメージの計画、市民から遠いところで行われていた政策決定を、市民によって評価と検証が可能な政策の取捨選択の機会に変えてみようとは思いませんか。

 ローカル・マニフェストとは、市民自らが市民のニーズに合わせ、自治体の将来の政策を取捨選択していくことを実現するシステムです。実現したい・実現してほしい政策を「いつまでに」「どれくらいのお金をかけて」「どのような手順で」「どれくらいの目標値まで」達成するかを、将来のまちの政策を語る候補者や、まちづくりの計画を進める行政に、明らかにしてもらいます。そして、実際にその将来の政策や計画にふさわしい行政が行われているかをチェックし評価し、次の選挙や計画に生かしていくという、「計画・実施・評価」の循環の確立を目指します。こうして市民が沖縄の自治を変える、それが、ローカル・マニフェストです。いっしょに沖縄の自治を変えていきましょう。


© Rakuten Group, Inc.