はしかは子どもがかかる病気の中では、医学の進んだ現在においてももっとも危険な病気の一つであることには変わりない。
このため一歳を過ぎたら、できるだけ早いうちに予防接種を受けておくことが勧められる。
ウイルスが体内に潜伏してすぐには発症しない。
その麻疹ウイルスをもらってからの潜伏期は約10から12日。
まず、発熱、咳、鼻水、結膜炎が出始める。
特に咳が強くなる。
2~4日目ごろ、いちど熱が下がりかける。
このころ口の中(ほっぺたの裏側)にコプリック斑と呼ばれる白い斑点が出る。
(他人にうつしやすい時期です)
半日たてば、再び高熱が出て、今度は発疹が出始める。
発熱、咳、鼻水、結膜炎などの症状はさらにひどくなる。
合併症を起こさなければ、2度目の熱は4~5日ほどで下がり、発疹の色も褪めて汚い色になったり、皮剥けしてくる。
1週間以上熱が続く場合は肺炎を起こしている可能性があるので要注意。
麻疹は気管支炎を起こしやすいため咳が多くなる。
順調に経過し、熱が下がっても咳だけが続くことがるが、熱が下がっていれば心配いらない。
麻疹ウイルスに直接効く薬はない。
熱が出ているなら解熱剤、咳が出るなら咳止めなどの対症療法と一緒に、二次感染予防のため抗生剤も飲む。
熱が長く続いて脱水症を起こしやすいので、水分はじゅうぶんにあげる。
ジュースでもお茶でも、本人が飲みたいものならなんでも。
ご飯は、食欲もなくなるし、のども痛いので、柔らかめの消化のよいお粥のようなもの。
プリン、アイスクリームなどでもOK。
熱が下がれば、お風呂はOK。
麻疹は一度かかると二度とかからない免疫(=終生免疫)ができる。
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| ★水分補給★ | |