567257 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

Episode1~5




◆◇◆Episode1:眠らない街◆◇◆

巨大なビルの海


消えることのない灯り


文明の利器を駆使した街ザナルカンド




眠ることのない街は、今まさにブリッツボール(※)の試合にわいていた。

  【※ブリッツボール=水中で行うサッカーのような、水球のようなスポーツ】

今夜の対戦はザナルカンドの東A地区の『エイブス』と
南C地区の『ダグルス』。
ファンに囲まれながらスタジアムへと入る金髪の青年ティーダティーダこそが、
伝説のブリッツ選手ジェクトの一人息子であり、
17歳という年齢でありながらザナルカンド・エイブスの
若手エースプレイヤーである。



試合開始と共に観客の興奮も絶頂を迎える。
チャンスボールが球状のプールを突き抜けて高々とあがった。
絶好のシュートチャンスに合わせ、
プールからボール目掛けて飛び出すティーダ
タイミングを合わせて「シュート!」



・・・しようとした瞬間、
ティーダは見た


巨大な何かに街が破壊されていくのを。







スタジアム内の歓喜の声は恐怖の渦に変わり、
みなパニックを起こして逃げまわっていた。
そんななか、恐怖に呑まれた人々の流れに逆らって
スタジアムへ向かう男が一人。(←カッコイイ!渋い!でも、ちょっと極道クサイ(笑))
スタジアムを出たところで、
知った顔のその男アーロンアーロンを見つけたティーダは一緒に逃げようとするが、
アーロン

「お前を待っていた。」

と言って、なぜかみんなが逃げるのと反対方向へとティーダを導く。

途中ティーダは父ジェクトの看板(←どうみても海賊っぽいオヤジ)を見て毒づく。
彼は『偉大な父』に嫌悪感を抱き、
父と比べられるのを嫌っていた。
10年前、海にトレーニングに出たまま
帰らなかったジェクト、そして後を追うように亡くなった母。
一人残されたティーダをずっと見守っていたのがアーロンだった。


破壊された街は魔物だらけ。
アーロンに闘い方を教わりながら走るティーダ
途中、一瞬時が止まったようになり、目の前にはフードを深く被った少年がいた。
少年ティーダにつぶやく。

「はじまるよ・・・泣かないで・・・」



我に帰り、アーロンに追いついたティーダは、街を襲った正体不明の巨大な魔物を目にする。

「俺たちは『シン』と呼んでいた。」

アーロンが言う。

小さな魔物たちを倒しながら、どんどん『シン』のほうへ近づいていくアーロンたち。

「いいんだな?」

なぜかシンに向かって確認するアーロン
そして、アーロンティーダの手を取り、

「覚悟しろ。ほかの誰でもない。これはお前の物語だ。」

と告げ、二人は共にシンに飲みこまれていく・・・・








◆◇◆Episode2:無人の遺跡◆◇◆



どれくらいの時間がたったのだろう?


目が覚めるとそこは海に沈みかけた
何かの遺跡のような場所だった。
声をあげて人の気配を確かめるティーダだったが、
答えはない。
アーロンもいない。


じっとしていても埒があかないと考え
ティーダは遺跡の中心部へと進んだ。

なにか戦争でも起こったのだろうか?
あちこちで崩れかけている建物らしきもの。
ほとんどが海中へ沈み、海面に出ているのはわずかなようだ。

空も暗く、人の気配は全くない。
海上に顔を出す階段を登り、
かつては相当大きな建物であっただろう部分へ歩いて向かう。
遺跡の一部が突然崩れ、
ティーダは足場を失い海に落ちてしまった。

ブリッツ選手としても泳ぎの達者なティーダにとって
それはたいした問題ではなかった。(←それより水中で呼吸が続くのが不思議)
しかし、突如感じた違和感。


何かいる!?


水中でティーダを囲んだのはサハギンという魔物。
そして、闇から現われたのは
さらに巨大なモンスター・ジオスゲイノ。
水中でのアクションに慣れていたティーダだったが、
ジオスゲイノの大きさと強さはハンパではなさそうだ。
危機一髪、持ち前のスピードでなんとか遺跡内に逃げこむ。


とはいっても、誰も居ない遺跡でティーダには為す術はなかった
探索して見つけた着火用具と枯れ花で暖を取るも、
慣れない事だらけで
疲労しきった彼はつい寝入ってしまう。








ふと気がつくと、火種がつきようとしていた。
それどころか、新たな魔物がティーダに襲いかかる!
四足で歩く巨大な虫のような魔物クリック。
闘い慣れしていないティーダは押され気味。


まずい・・・



突然遺跡の扉が爆破された。
入ってきたのは武器を携えた複数の人間。
そして、ティーダの助っ人を買って出るそのうちの一人。
声からすると、若い女性のようである。
彼女の活躍で魔物を倒し、
人間に出会うことができて感激するティーダ
しかし、彼らは聞きなれない言語を話し、
何を言っているかわからない。(←アルベド語辞書で翻訳できるまで字幕みてもわからない)
ティーダは気絶させられ、そのまま彼らに拉致される。









◆◇◆Episode3:海底遺跡◆◇◆



ティーダがたたき起こされた場所は、
大海原の真ん中に浮かぶ船の甲板。
あの無人遺跡で出会った輩の船のようだ。
彼らに拉致されたことも忘れて、
人間と出会えたことを喜ぶティーダだったが、
いかんせん言葉が通じない。
何やら怒鳴る男たちの聞きなれない言葉。
戸惑うティーダの耳に聞こえてきたのは、

「仕事を手伝えば面倒見てあげるって」

遺跡で助っ人に入ってくれた少女の言葉だった。


言葉が通じる!


仕事を引き受けたティーダは、
リュックと名乗ったその少女リュックとともに、
海底に沈んでいる遺跡の調査を行う。

一仕事終えて、甲板で夕食にありついたティーダは、
初めてまともに会話できる相手である
リュックと話をする。

彼女たちはアルベド族といい、機械をあやつることを得意とするらしい。

ティーダもまた、自分がザナルカンドから来たこと、シンに飲みこまれたこと、
気がついたらあの遺跡にいたこと、
それらを語るティーダ
リュックは奇妙な反応を示す。

彼女が言うには、

「ここはスピラという世界で、
ザナルカンド1000年前に滅んだ街だから
今は遺跡が残るだけだって話だよ」


唖然とするティーダ

自分は1000年の時を越えて来てしまったのか?


リュック(←動きがコミカルでイケイケギャル(死語?)風)

「きっとシンの毒気にやられちゃったんだよ。シンに近づきすぎるとおかしくなっちゃうんだって。」

といって慰めるが、
ザナルカンドから来たとは言わないほうがいいと忠告する。

そしてブリッツボールの選手なら、近々大会が開かれるルカという大きな街へ行けば、なにかわかるかも・・・
というリュックの言葉。
彼女がルカまで連れて行ってくれるようだ。



突然船が大きく揺れた。
大きくうねる海面、
そこに突如現われたのは・・・・・・
シンだった。

ティーダは自分をスピラへと運んだ魔物に
再び出会った。



そして、シンの起こした大波は
ティーダを再び海へ引きずり込んだ。(←また遭難)









◆◇◆Episode4:出会い◆◇◆



再びティーダが目を覚ましたのは、
白い砂浜に囲まれた入り江に浮いているときだった。
まぶしいほど輝く太陽と、
海底まで日の光が届くほど透明度の高いコバルトブルーの海。


そしてふいに目の前に飛んできたのは青いボール。

ブリッツボール

ブリッツボールだ!

「だ~いじょ~ぶかぁ~!?」

声のする方向、浜辺を見やると、数人の人影が手を振っている。
それに答えるかのようにボールを蹴り返す。
低く突き進むボールは鋭く曲がり、上空へ。

「スッゲェ・・・」

浜辺にいたのは、ブリッツボールのチーム
《ビザイド・オーラカ》の選手たちだった。
キャプテンのワッカ(←23歳らしいけど、どうみても老けて見える)という男ワッカが気さくに話しかけてくる。
身の上を聞かれ、
正直にザナルカンドから来たと言ったティーダの答えに
思わず耳を疑う一同。


リュックの忠告が頭をよぎる。


「まった、今のなし。実はシンの毒気にやられちゃってさ。」

とっさに「毒気による記憶喪失」を取り繕うティーダだったが、
内心、そうしなければならない自分がもどかしかった。



ワッカにも試しに聞いてみる。

ザナルカンドって1000年前に滅びたんだよな?」



―――かつてスピラは機械の街であふれていた。
文明を駆使した大都市。
しかし、それを突然現われたシンが破壊していった。
調子に乗って機械に頼った人間への罰なのだ。

そうワッカが答える。


本当に自分の生まれたザナルカンドは1000年前に滅びたのか?

それを確かめるためには、もう一度シンに会うしかない、と思うティーダだった。



ワッカが近くの村へと案内してくれた。
途中、ティーダがさっき放った
スーパーショットに度肝を抜かれたことで、
ワッカは彼をビサイド・オーラカにスカウトしてきた。
断る理由もなく、
助けてもらうお礼も兼ねてティーダは承諾する。


ワッカが食事を作っている間、ティーダは村中を散策した。
ワッカの産まれ故郷でもあるこのビサイド村は、
大きな寺院の周りに数件の小さな家が並ぶ長閑な村。

討伐隊の宿舎となっている宿屋には、
討伐隊のメンバーであるルッツ
後輩のガッタがいた。
討伐隊とは、対シンの有志が集まった組織で、
スピラ各地でシンの攻撃から街や村を守っているという。

村の寺院に入ると、中には数体の像、そして、正面には大きめの4体の像、
さらに上には一組の男女の像があった。
村人がそれぞれ祈りを捧げているようだ。
ティーダシンの毒気にやられたことを知ると、
僧官はそれらの像が大召喚士さまであると教えてくれた。
召喚士とは、聖なる獣・召喚獣を呼び出すことのできる選ばれた人間らしい。


ワッカの家で一休みしていたとき、
ティーダは夢を見た。
10年前、父ジェクトジェクトが行方不明になったときの夢だ。
夢の中で

「あんなヤツ、帰ってこなくていい。」

という幼いティーダに、母が言う。

「死んでしまったら、きらいということも出来ないのよ。」



ワッカの家に来た寺院の僧官の声で目が覚める。

「召喚士様が戻らない」

寺院に行くワッカティーダだったが、僧官の話では
召喚士が“試練”のために
試練の間へ行ってからもう1日近くたつという。

「助けに行かないのか?」

ティーダが普通に思ったことを聞くと

「エボンの掟を破ってはなりません。」

と言う僧官。


エボン?


掟?



そんなの関係ない、人の命がかかってるのに!


ティーダは試練の間に飛びこんだ。

後からワッカもやってきて二人で
従召喚士のいるという祈り子の部屋へ向かう。

ワッカの話では、試練の間に入れるのは従召喚士と召喚士、
そして、彼らを守るガードという人たちだけで、
それ以外の人は入ってはいけないという掟だという。
従召喚士は寺院で修行して正式な召喚士となるらしい。
ワッカもガードなのだった。

エボンの教えというのが、
どうやらこのスピラで信仰されているようだ。


試練の間を通り超えてたどり着いた部屋には先客がいた。
獅子のような容貌の獣人(←2本足で歩く青いライオンっぽい)と、
全身黒づくめの妖艶な女性ルールー(←セクスィ~だけど、ルージュが紫なのはコワイ)
階段を登った奥にはさらに部屋があるらしい。

掟に逆らって見知らぬ人間を連れてきたワッカに詰め寄る女性。


そのとき奥の部屋の扉が開いた。
注目する一同。


部屋の奥から現われたのは、
ティーダと同じ年くらいの黒髪の少女。
なぜか疲れきっているようで、
その足元はふらついていた。
よろめいてキマリという名の獣人キマリに助けられるも、
自分の脚でしっかりと立ち、少女ユウナは言葉を発する。


「できました。私、召喚士になれました。」


なんと彼女こそ僧が心配していた召喚士だったのだ。(←イヤ、話の流れから予想できたけど)

寺院の外に出て、召喚士となった証拠に
“召喚”を披露する少女。
“召喚”とは、召喚士の祈りで“召喚獣”を呼び寄せること。
それが召喚士にできることの一つだそうだ。


少女の祈りで、大きな翼と獅子の足を持つ鳥のような
召喚獣ヴァルファーレヴァルファーレ(←FFシリーズ初お目見え)がどこからともなく現われた。
喜びにわく村人たち。
ティーダはただただ圧倒されるしかなかった。



少女の帰還と新たな召喚士の誕生に、
ビサイド村は村中を上げて祝い、称えた。

ティーダはその場で初めて少女と言葉を交わす。

(↑村の年寄りには「ユウナ様に近づくでない!」と邪険にされてしまう)

少女の名はユウナといった。
掟とやらに反して試練の間に入ってしまったことを
謝るティーダに、
自分が心配かけてしまったからと思いやるユウナ
そんなユウナに、ティーダは興味を抱く。

その夜、人の声で目を覚ましたティーダ
そっと外の様子を覗くと、
ワッカと寺院であった黒づくめの女性ルールー(←ハッキリ言って、南国風のビサイド村で彼女の服装は浮きまくり)
焚き火の前で話をしていた。
どうやらティーダワッカルールーの知り合いらしいチャップという人物に似ているらしい。
そしてなぜかルールーワッカを責めたてているようだ。
なんだか見てはいけないものを
見てしまったと思ったティーダだった。

家に戻ってきたワッカティーダ
チャップという人物のことを聞く。
チャップは、ワッカの弟でたった一人の肉親だった。
ワッカと共にブリッツボールの選手で、ルールーとは恋仲同士だった。
しかし、ある日突然討伐隊に入った後、シンの襲撃で命を落としたのだという。
1年前のチャップの死を期に、一度ブリッツ選手を引退して、
とある召喚士のガードになったワッカだったが、
ガードの任務中でもブリッツボールのことが忘れられずにいた。
その召喚士は旅を途中で止めたため、ワッカビサイドに戻ってきた。
そして、けじめをつけるために、今回の大会できっぱりブリッツから引退するつもりらしい。








◆◇◆Episode5:旅立ち◆◇◆


翌朝、ティーダワッカたちビサイド・オーラカのメンバーたちと
ブリッツボールの大会に出場するために、
ビサイドを発つことに。
ビサイドからほかの地へ行くには連絡船を使うらしい。
討伐隊の本拠地へ向かうというルッツガッタ(←体育界系の先輩後輩っぽい感じ)
そして、召喚士としてシンを倒す旅に出るというユウナと、
彼女をガードするキマリルールーもまた
同じ船でビサイドを出るという。



連絡船はすでに船着場に到着していた。
多くの村人に見送られるユウナたちの乗船を確認すると、
連絡船はすぐに出航した。
まずは、ブリッツの大会会場へ向かう前に、
必勝祈願に別の寺院を訪ねるため、
キーリカという島へ立ち寄るらしい。
ユウナもまたその寺院に祈りに行くのだという。


連絡船の甲板ではビサイド・オーラカの
メンバーが自主トレに励んでいる(←弱そうだが・・・)
そして、ユウナを多くの人が囲んでいた。

“大召喚士ブラスカブラスカの娘”ということで期待が大きいようだ。

ティーダワッカユウナの父ブラスカについて訊いた。

彼女の父ブラスカは10年前にシンを倒した大召喚士で、
寺院の中にも像が造られるほどの高名な人物だった。
シンを倒した召喚士は大召喚士と呼ばれ、像が造られるだけでなく、
スピラ中で英雄伝を語り継がれるほどだという。

ティーダは自分とおなじように、
偉大な父を持ってしまった境遇の彼女に興味があった。

ユウナもまた気さくにティーダに話をする。

ザナルカンドのブリッツ・チームのエースなんだよね?」

ワッカにでも聞いたのだろう、ユウナが嬉しそうに訊いてきた。
繁栄していたザナルカンドから来たなんて、
誰も信じてくれなかったのに、
彼女は信じると言う。

「父さんのガードをしていたジェクトさんて人がね、教えてくれたの。」

ユウナの言葉のなかの父と同じ名にハッとするティーダ


オヤジ?


ティーダは10年前に行方不明になった父も同じ名前だと言うと、
ユウナはこの偶然に大喜び。
ティーダは彼女の話すジェクトと自分の知っているジェクト
同じ人物とは思えない。(←イヤ、やっぱり同一人物でしょう)

そんな気さくで優しいヤツじゃなかった・・・別人だ

と思うティーダだった。


ユウナは自分の知っているジェクトが現われたのも10年前だから、
きっとザナルカンドで行方不明になったときに
このスピラに来たにちがいないという。

本当に彼女の知っているジェクトが自分の父親なのか・・・
そんなことありえない。
第一どうやってスピラに来るんだ?

否定するティーダユウナは言う。


「でも、キミはここにいるよ。」



突然船が大きく傾いた。
誰かが叫ぶ。


シンだ!」




しかし、シンの狙いは連絡船ではなかった。
向かっているのは、その行き先ポルト=キーリカだ。
そこに住む人々の家族も乗船していた。
彼らとティーダたちはシンポルト=キーリカに向かわせないために、
注意をこちらに引きつけようとするが、
シンの力はそれをはるかに凌駕した。



次へ



© Rakuten Group, Inc.