オンナを磨くココロと体の使い方

きらくかんのクライアントさんに
元・ＳＭの女王様、現・国家公務員(看護婦さん）というすごいキャリアの人がいる。
彼女は風俗嬢更生のためのピアカウンセリングや、その経験を生かした講演・執筆活動などを行っている。
（風俗が更生が必要な職業だってこともびっくりした）

私は風俗業って決して見下げるような職業ではないと思っている。
風俗業よりもよっぽどえげつない仕事や悪い事をしている企業で
エリートヅラして働いてる奴らのほうがゴマンといるのにね。

風俗は一度やっとくべきだった、その角度で世の中を観てみたかったなあと今でも思う。
（と、元女王様に言ったら、「主婦系とかで今でも十分いけるって～！」と励まされたが
今はちょっと勢いがないなあ。）

女本にも書いたが、風俗って角度を変えたらすんごい有効なセラピーになりうる可能性を秘めた職業だと思う。
まあ、現実は内容的にあんまりにもひどいものばっかだから難しいだろうけど。
でも元女王様の本を読んでも、その可能性を垣間見ることができた。

きらくかんのゴールドフィンガー、アロマ担当のゆうちゃん先生を見てても
ちょっと近いものを感じる。
って、決してフーゾク的なことはしてないからね！まちがって来ないでよ！
（でも「健全な風俗だと思って夫にアロマ受けさせてる」っていう人も本当にいる。
それもどーかと思うが・・。）

ゆーちゃんはぱっと見、ほんとにフツーの姉ちゃんなのだ。
腕をめくればタトゥまで出てくる。
自然派エコオタクみたいな人が、勘違いしてきらくかんに来ると
ゆうちゃんを見て「なぜここに？」って不思議がるが、ゆうちゃんのほうがよっぽどナチュラルだ。
このフツーの姉ちゃんぽさがいい。
だから、受けても気負わず、構えず、（どっちかっていうとちょっと見下げるくらい）
すんなり無防備にゆうちゃんを受け入れられる。
ここがすごいんだなあ。
ここいらへんが風俗がすごくなれる可能性の理由に近いんだなあ。


ところがゆうちゃんはただものではない。
その感覚とセンスはピカイチ。
ゆうちゃんのアロマは緻密・繊細・的確。
とにかく自分をからっぽにして、受け手の体を深く深く感じていく。
普段奥さんからほっぽらかされて、働かされるだけのお父ちゃんが
こんなに深く自分を感じようとしてもらえれば
性的なことは何もしなくても、そんな風に体を労わってもらえれば
そりゃあ元気になってくるよ。
結果、家族とのコミュニケーションまで良くなって来る。

ここでのポイントはその変化を
「ゆうちゃんのアロマ」のせいだ、と思われないところなんだな。
これが「ゆうちゃんのアロマのおかげで・・・」になっちゃうと
ダメなの。自立できなくて。
「なんかオレ、最近元気だな。いけてるな。もっとやれるな」って
その人が、その人自身のの元気に気がついてもらえないとね。

そういうふうにもってくための
クライアントの距離感とか、思いやりとしての「間合い」が
すっごくナチュラルにできる人なのね。ゆうちゃんは。
ちなみにカラクリ読本のあのクマはゆうちゃんが書いたんだよ。
いいでしょー！バカっぽくて。
おかげで健康本くささがふっとんだよ。

で、そんなお父ちゃんたちをいていると
風俗まではいかなくても
飲み屋のお姉ちゃんたち存在って
やっぱ大切なんだなあって分かるような気がしてきた。
（昔は高い金払って、姉ちゃんと酒飲んでオハナシするなんて、もったいないなあって理解できなかった。とか言って自分もやってたけど。）

それにしても元女王様のようなクライアントさんはいるものの
圧倒的にマジメな女子が多いきらくかん。
どうしてだろう？？？
オレってばこんなやつなのに。ごめんよ。
なぜ類は友を呼ばないんだろうか。
それがバランスってもんなのだろうか。
と言っても、硬い女子もとても大好きだし、
マジメなだけに、その人のからだの元気を引き出す方法を一緒に考えるのはとても実りが多くて楽しい。

でもときどき「先生ってそんな人だと思ってませんでした！」ってキレられたりする。
いったいどんな人だと思って来たのだろう・・。
ちょっと困る。

でもそういう誤解はブログや女本を出すようになってずいぶん減ったかな。
こーゆー人間だと思って来てもらえるので助かります。
面白かったのは、きらくかんに山積みになってる女本の、あのイヤでも目に付く表紙から
ぱ！っと目をそらして、気がつかないふりをするクライアントさん。背中なんて向けちゃう。けっこういる。

話は変わるが、元女王様から以前
「今度風俗嬢のシンポジウムに参加するんだけど、彼女たち向けの簡単な体のケアないかな」
って相談されたことがあった。
で「彼女たちはどういう偏り疲労があるのかなー」って訊いたら
「うーん、腰の使いすぎかなあ。」
それって普段扱ってる問題と正反対！うーん新鮮☆

きらくかんは風俗の女の子たちの心と体のケアもがんばるよ。
疲れた腰やけんしょう炎もお任せください。

がんばれ！風俗嬢！