こぼと愉快なこどもたち

えーとんをお迎えに行った帰り、
マンションのエントランスで
うちの真上の部屋に住む
上品なおばあさんに会った。

あまり顔を合わせることがないので
えーとんは「誰？」と不思議そうな顔。

しばらく立ち話をしていたんだけど、
途中でえーとんがおばあさんに向かって口を開いた。

アメリカ？

え？と思ったんだけど、
話の途中だったのでそのままスルーしてたら、
またしばらく経ってから

アメリカの人なの？

と、えーとん。
突然何を言い出すのかと思って、

え？ちがうよ。
えーとんちの上に住んでる人だよ。
どこからアメリカが出てきたの？

と聞くと、ちょっと不機嫌になって何も答えない。

すると、おばあさん、すごく驚いた顔して

ぼうや、どうしてそう思ったのかしら？
私、長いことアメリカで暮らしていたのよ。


･･･ちょっとちょっとちょっと！！！
ウソでしょ～？？？
こわいんだけど。。。

アメリカっぽいものを身につけていたわけでも、
アメリカを連想させるような話をしてたわけでもないのに。
私もアメリカ暮らししてたことなんて全く初耳で、
そう言われてから改めて見ても、
えーとんが「アメリカ」と思った理由なんて
ぜーんぜんさっぱり分からない。

確かに歳のわりにとってもおしゃれで
小粋な感じではあるのだけどね。

えーとんに何度聞いても、
そう感じた理由を教えてくれず、
おばあさんと2人で？？？な気持ちのまま。。。

これが、子どもの持つ不思議な力なのかしら？