カエルの事故死
カエルが死にました。最後に一匹残ったカエルは、どんどんカエルらしく成長し、大きくなってきていましたので、まさか死んでしまうと思っておらずとても驚きました。他のカエルはどれも、栄養不足による死でした。まだ皮膚はおたまじゃくしの時の名残があり、完全にカエルになる前に死んでいっていました。ですがこのカエルは皮膚もかなり分厚くゴツゴツしていて、何にでも飛びつく、食いっぷりのいいカエルでした。さすが、最後に一匹生き残っただけのことはある、という貫禄でしたのに残念です。一日十匹を目標に餌を入れてやり、それでも足りない、という様子で力強く餌にジャンプしては食いついていました。ですが飼育箱の下に敷いた砂利が小さすぎ、餌の虫を食べにくいようだったので砂利を少し大きめのものにし、石や植物のレイアウトをかえた直後の死でした。他のカエルのように倒れてはおらず、石の間に挟まるようにして死んでいたことから衰弱死ではなく、事故死だったように思われます。砂利の大きさをかなり大きくしたので、砂利と砂利の間に比較的大きな隙間ができてしまい、そこに挟まったようです。申し訳ないことをしてしまった、と後悔しきりですが、もうどうしようもありません。その日の朝までピンピンしていましたが、あっけなく死んでしまいました。死んだカエルを前に、相変わらず「このカエルは、死にかたが違うねぇ。」と観察するプチー・・・。確かに、餌の虫をせっせと捕獲していたのはサリーです。サリーでもうっかり指でつぶしてしまうような小さなハエしか食べませんから、プチーには無理でした。ですが、どの生き物が死んでも、必ずまじまじとながめては「もう完全にエラが動いていない。」とか「色がかわった。」とかやたらと観察するプチー・・・。生き物が死んだ時、プチーにとっては、残念だったりかわいそうに思う気持ちが一割ほどです。ちょっと残念に思う気持ちを口にした後、必ず観察します。生き物に、愛着は無いのかしら。かと思えば、時々、死んだ生き物を生めた場所にお花をさしてあったりします。懐かしそうに思い出話をしてみたりもします。不思議です。庭においていた、ハエを確保するためのビニール袋は、早速処分しようと思います。その中には、庭の雑草と、ウジ虫のわいてしまった肥料がいれてあり、少し変なにおいがするものの、ハエの宝庫でした。それを捨ててしまっては、ハエの確保に困るからと思い、ずっと置いていましたがもう必要ありません。庭がすっきりするのはうれしいですが、日課のハエ捕りをする必要がなくなりさみしいです。庭に放したカエルはどうぞ生き延びていますように。来年もまた、チャレンジするのかしら。どうするのかしら。