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テーマ:読書備忘録(1391)
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今、この本を読んでいます。 まだ読み終わったわけではないんですが、あまりにも今の時代に合ったいい内容なので紹介します。 ブッダの考え方や仏教の思想を引き合いに出しながら、心を平穏に保つ方法を説明しています。 宗教的な内容にアレルギーがある方でも読める内容です。 例えば、ストレスについて書いてある章は超おすすめです。私がやっている(でもなかなか難しい)ことも多く書かれていて、ためになりました。 ストレスとは、ある現象に対する自分の感情の反応ですね。 上司は何でこんなことを言うんだ。旦那はなぜ私の言うことを聞かないんだ。この芸能人はなんでこんなにアホなんだ。どこかおかしいんじゃないのか?あのときこうしていれば、私は病気にならなかった。こんなことを言われるなんて私はダメな人間なんだ。 「ストレスが溜まってる」と言います。まるで誰か他人が、自分という容器にドロッとしたストレスというヘドロを注ぎ込んだような言い方をしますが、ストレスを溜めたのは自分です。自分の心が作り出した反応です。 だからストレスから解放されるためには、無駄な反応をしないことが必要なのです。 無駄な反応をしないということは、なにも無反応であれということではありません。その感情がどういうものなのかを理解しろと書かれています。 この本にはブッダが言った言葉として、苦しみをもたらしているものは求める心だと書いています。 その求める心は、七つの欲求へと変化します。 常に欲求が叶うわけはありません。例えば旦那に注意をして、それを聞き入れてもらえないとイライラします。感情とは厄介です。際限なく膨らむ風船のように、怒りの気持ちがおさまりません。 そこで、私はこう思うようにします。 「あ、私はいま承認欲に飢えているんだな。旦那が私の意見を聞かないからと言って、困るのは旦那だ。私は困らない。彼に私の意見を認めてもらえないからといってなんだというんだ」 すると、気持ちが少し落ち着きます。 また、特にこれといった理由は思い当たらないけれども、なにか不安でたまらない時というものありませんか。あるいはとにかくイライラするとき、なにがあったわけでもないのに悲しくて仕方がない時もあるでしょう。ありませんか、私はあります。 そんな時は、言葉にしてもいいですね。 とにかく今考えていることを、すべて頭から出して言葉にして書き出す。夕飯のチャーシューの仕込みのこととか掃除しなくちゃとか、別に悲しくないことでも思いついたら言葉にします。 そうすると、何千という悲しみが埋め尽くしていたかのような錯覚におぼれていたけど、悲しいことはたった2つだったとわかったりします。何千もの得体のしれない感情に対する無駄な反応を避けることができます。 ウイルスという見えない敵に対する不安や、新しい生活スタイルに対するストレスが多いこの頃に、役立つ一冊だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.06.09 12:58:15
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