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2012.01.05
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カテゴリ:フランス映画

 近年、殊になのか、ドキュメンタリーがおもしろい。
いつか、好きな映画を「ドキュメンタリー映画」とおっしゃった方がいて、以来ますますこのジャンルが気になるようになった。
札幌ではミニシアター "蠍座" で上映されていたこちら。
館主さんのコラムには「私はブランドものには一切興味ないが、本作はドキュメンタリー映画としてすばらしい」というような感想が綴られていた。
それもあってか、多少なりとも期待していたわけだけれど、じっさい、とてもおもしろかった。


45年間にわたって、モード界を牽引し、頂点に君臨した天才デザイナー、イヴ・サンローランの実像に迫ったドキュメンタリー。彼の公私にわたるパートナーとして、サンローランを支え続けたピエール・ベルジェを語り手に、その華々しい生涯を振り返るとともに、想像を絶する注目とプレッシャーの中に身をさらし続けた天才デザイナーの苦悩と孤独を明らかにしていく――。


線の細い人一倍シャイな青年が、ディオールの後任デザイナーとなったのは弱冠21歳。
それからアルジェリア独立戦争に出征して神経を病み、完治したのちディオールを去って、生涯の伴侶となるピエール・ベルジェの出資で自身のレーベル「イヴ・サンローラン」を設立したのが26歳のとき。

どこまでも絵になるプライベート写真の数々と、在りし日の映像と、ピエール・ベルジェによる語りで(ふたりはゲイカップル)綴ったトップデザイナーの真実は、そこはかとない虚無感に覆われている。

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華々しい表舞台に、美術品に囲まれた絢爛豪華な私生活、そして、アルコールと薬に逃れるしかなかった孤独な素顔。時代を創るのは、簡単なことではないんだね、当たり前だけれど。
数々のモードを生みだした天才にも引退のときはやがて訪れて、オートクチュールの時代は静かに終わりを告げていく。

印象的だったのは、サンローランが遺した貴重な美術品の数々が、自らの死後散り散りになることを恐れたベルジェ氏の判断によって競売にかけられるシーン。ふたりが過ごした煌びやかな部屋が、ゆっくりと空っぽになっていくのを眺めるうちに、諸行無常の想いでいっぱいになるのを止めようがなかった。
流行も芸術も人も、みんな同じようにいつかは無に帰る。華やかな世界に生きた人生にさえ漂う抑えようのない虚無感、、庶民はどうしたって溜息が出てしまう。

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ブランド志向がまったくなくっても楽しめる上質のドキュメンタリー。画面の美しさがまたいい。


   監督・脚本  ピエール・トレトン  エヴ・ギルー
   撮影  レオ・アンスタン
   音楽  コム・アギアル
   出演  イヴ・サン=ローラン(アーカイヴ映像)  ピエール・ベルジェ

   (103min)







Last updated  2012.01.08 17:08:47
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2012.01.04
カテゴリ:

 数年前手に取ってから、さり気なく記憶に残ってきた本(と映画)。
いつか読み返したいなと思いながら、このお正月休みに、一気に読み終えた。長い長い650ページ。

ノルウェー発の不思議な哲学ファンタジーは、「一番やさしい哲学の本」

ソフィーはごく普通の14歳の少女。ある日、ソフィーのもとへ1通の手紙が舞い込みます。消印も差出人の名もないその手紙にはたった1行、『あなたはだれ』と書かれていました。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直します。「わたしっていったいだれなんだろう」 今まで当たり前だと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてくるのです。その日からソフィーの周りでは奇妙な出来事が次々と起こります…。

ソクラテス、アリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲル、ダーウィン・・・終盤にはニーチェやフロイトまでが語られていく。誕生日を迎えて15歳になったばかりのソフィーと、謎の少女ヒルデを結びつけるミステリアスな哲学講座は、不思議で味わい深い読書感。
天動説に地動説、実存主義や進化論、イエスキリストや深層心理や宇宙・・・もうありとあらゆることが、わかりやすい簡単な言葉で考察されているのでした。中学生くらいから、大人も楽しめる一冊。
2度目なのにちっとも理解しきれないし、すぐに忘れていくのだけれど、気がつけば人として存在してしまっている自分を、ふと見つめ返すのにはもってこい。1999年の映画バージョンが久しぶりに観たくなりました。


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そして来週、冬休みのさいごは旅行を予定しています。香港です。お供にと選んだ『須賀敦子全集』、しかし待ち切れずに読んでしまう。
旅情を誘うすてきな語り口は、旅先にぴったり。こんなに読み心地の良い本には、なかなか巡り会えないなー。須賀敦子さん翻訳のアントニオ・タブッキ作品はとても好きで、先日、タブッキの処女作『イタリア広場』をはじめて須賀さん以外の訳者で読んだら面白くなかった、、。これはもう相性というより他ないのでしょう。
来週までに読み終えてしまったら、2巻か3巻をお供にしましょう。
それといまは職場の女の子から借りてる『スラムダンク』も読んでいます。すごくいいのだそうで、後々がたのしみ。







Last updated  2012.01.05 23:29:15
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2012.01.03
カテゴリ:日本映画
 覚悟してはいたものの、なんともおぞましい園子温ワールド。
実際に起こった " 埼玉愛犬家殺人事件 " をベースに、ふとしたはずみから極悪非道な男の片棒を担がされ、後戻りの出来ない殺人事件に巻き込まれていく男の姿を描く。

小さな熱帯魚屋を経営する信行(吹越)は、妻・妙子(神楽坂)と、前妻の娘・美津子との三人で細々と暮らす善良なだけが取柄の男。ある時、娘の万引事件をきっかけに、大手熱帯魚店のオーナー村田幸雄(でんでん)と知りあう。彼は、言葉巧みにその場を治め、娘の美津子は自分の店で預かって更生させよう、と申し出る。
しかし、この村田と妻の愛子(黒沢)は、何十ものバラバラ殺人事件を繰り返す狂気の極悪人だった――。

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性格俳優、吹越満氏の怪演といい、でんでん氏のこんなおやじいます! 的なイカレタ殺人鬼といい、お色気ムンムンの黒沢あすかといい、ガンガン役者の魅力を引き出すのが園子温監督なのだなぁ。とにかくものすごい。
あれよあれよという間に、村田夫婦の魔の手にかかり、ヒト殺しの手助けをするはめとなった信行は、愛する家族のため、おぞましい血みどろの裏世界に足を踏み入れていく。
いつしか、夫妻を凌ぐ強靭狂気の男へと変貌を遂げるところなど、敬愛する塚本晋也作品にも通ずるところがあってぞくぞくした。エログロなところも似てる。
さいきんの韓国映画を観ていると、究極までエグサを追及していて圧倒されてしまうけれど、日本にもこういった監督さんがいることで、そっち方面の未来は明るい気がしてしまいます。

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映画にでてくる熱帯魚って、いいね。『シュリ』(古っ!)とか『FRIED DRAGON FISH --』とか、ドラマ『ケイゾク』も真山さんが金魚飼ってたっけ。魚を飼ってる人物を偏愛する傾向があるかもしれない。でんでんさんはともかく、この吹越満さんがブチ切れた果てにみせる男ぶりに惚れぼれした。
それに負けないのが、『六月の蛇』が素晴らしかった黒沢あすかさん。彼女の色気と狂気の凄味は、もう半端ないです。  
蛇足ですが、園作品に出演目白押しの女優・神楽坂恵さん、本作撮影後、監督とご結婚なされたそう。


     監督  園子温
     脚本  園子温  高橋ヨシキ     
     出演  吹越満  でんでん  黒沢あすか  神楽坂恵

     (146min)








Last updated  2012.01.03 20:22:22
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2012.01.02
カテゴリ:日本映画
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 久しぶりに観ましたがやはりおもしろい、文句のつけどころない傑作。昨年公開された『一命』とおなじ原作、滝口康彦の『異聞浪人記』を映画化した時代劇サスペンス。


 (あらすじ) 彦根藩井伊家の上屋敷に、津雲半四郎(仲代)なる浪人ものが現れ、切腹のためにお庭を拝借したいと申し出る。家老(三國)は当世の流行である切腹をタネにたかりに来た若侍・千々岩求女(石浜)が、竹光で腹も切れず舌を噛み切って死んでいった顛末を語る。ところが、その若侍は半四郎の娘(岩下)の婿で、病気の妻と子を抱えいたことが、半四郎の口から次第に明らかになっていく・・・・。

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回想形式でぐいぐい引き込まれていく。淡々と語る仲代達矢の語り口にしびれる。三國連太郎をはじめとした井伊家の非情な仕打ち、武士道の悲惨な一面を批判しつつ、サスペンスあり復讐劇ありの、面白さ揃い踏みといったかんじ。
竹光で腹を切る苦悶に満ちた求女の表情、流れる血・・・・・隙のないモノクロ画面に、ドロっとした血の黒さが怖ろしさを倍増させる。

この役、『一命』では瑛太が演じています。義父の半四郎には市川海老蔵。『切腹』の完成度があまりにも高いので、俳優として好きな瑛太に、がっかりするのでは・・・なんて杞憂からなんとなく敬遠していたけれど、評価サイトを眺めると案外悪くない。レンタルが出たら手に取ってみようとおもう。
わたしはふだんあまり時代劇を観ないのだけれど、黒澤明監督の一連の時代劇はすきです。本作は、クロサワ時代劇とは一味違ったストーリ展開の小気味よさとスマートな間があって、そこがいいのかもしれない。
ところで役者陣の撮影当時の年齢、ご存知でしょうか。仲代達矢30歳、岩下志摩21歳、三國連太郎39歳。貫禄がすごくて、とても見えませんねー。丹波哲郎氏は、いつから霊界と通じてしまったのかわからないけれど、当時は威風の人だったのだなぁ。

一風変わった脚本の妙、怖ろしい切腹に纏わる復讐劇は、時代劇の傑作で、これから何度観てもきっと飽きないとおもう。



  監督  小林正樹
  原作  滝口康彦
  脚本  橋本忍
  出演  仲代達矢  岩下志麻  石浜朗  三國連太郎  丹波哲郎

  (モノクロ/134min)







Last updated  2012.01.03 13:13:22
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2011.12.29
カテゴリ:オーストリア映画
いのちの食べかた』と同じ、2005年に製作されたオーストリア映画。

グローバル化が進み、食料をこれまでよりも安く大量に生産できるようになったのに、飢えに苦しむ人の数は、減るどころか増加傾向にあるという。先進国では大量の食糧が余っては捨てられ、一方で、貧しいの国々での飢餓は深刻さを増している。
世界的な食糧の偏りが生まれる背景を、流通の視点から明らかにした食育ドキュメンタリー。

『いのちの食べかた』で、わたしはなにを誓ったのだっけ。

「いただきます」と感謝しながら、必要なぶんだけ食べること。無益な殺生はしないこと。 地元の新鮮な野菜と果物を選び、食べきれずに捨てるのをやめること――

果たして守れたかといえば、、必要以上に食べること、食べきれずに捨てることは、守れなかった。
もうほんとうに厳しく、地元の食材で料理して、旬のものを中心に頂く生活を徹底したくなった。たまーに手を伸ばしてしまったオージービーフや、中国産の蓮根や、そういうのももうやめよう。

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ふと『クワイエットルームにようこそ』という好きな作品を思い出していた。精神科病棟を舞台にしたコメディドラマなのだけれど、その中に脇役で蒼井優演じる拒食症の患者"ミキ"が登場する。
"ミキ"は、遠い国の知らない人々の飢餓は、自分の頂く十分な食事にも責任があると、自責の念にとらわれて摂食障害になる役どころだった。

その感じやすさ、わたしはすごいと思っていて、たしかに自分を責めるのはちょっと違っているけれど、せめてもう少しくらいは世界のどこかで止まらない飢餓の一端をじぶんの生活に結びつけてみなければなぁと反省する。節制した暮らしをすべきなんじゃないかって。

ちょうど今年も終わるし、来年はもっと食生活を変えよう。




監督・脚本・撮影  エルヴィン・ヴァーゲンホーファー

(96min/WE FEED THE WORLD)








Last updated  2011.12.31 16:07:21
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2011.12.28
カテゴリ:多国合作映画

 不思議なおはなし。監督の観念が脈々と流れるエイガは、おのずと解りにくくなる。
けれども、村と都会を対照的に描いたやさしくも真摯な眼差し、漂う無常感は親近感が持てる。
深遠な森の息づかい。目には見えない大切なもの。

(あらすじ) タイ東北部のとある村。腎臓の病気で死期の迫ったブンミの元に、ある夜、死んだ妻フエイと、行方の分からなくなっていた息子が不思議な生き物の姿となって戻ってきた。やがてフエイに導かれ、彼は深い森の奥へと足を踏み入れていく――。

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ブンミの物語を軸に、さらに二つのストーリーがさりげなく交差する。
彼の見舞いに訪れた妹と、その娘が暮らす都会の息吹、そして、老化したわが身を嘆く王女さまの物語。鳥の声、虫の音をBGMに、自然の青と黒に縁どられた、不思議な死生観が作品全体を包み込んでいく。

たぶん異世界への扉は、いつもすぐ傍で開かれている。輪廻する森は、いとも簡単に人間を飲み込んでしまう。だからこそ、大切なことを見失ったようなタイの都会での暮らしが、そっけなく侘びしく思える。
ブンミの葬式を終えて、お金の勘定をする妹は、ホテルの一室で白けた雰囲気を纏っていた。テレビからは不穏なニュース、信仰心の薄い若者・・・・そこはかとない虚無感は、よくわからないなりにこころに沁み込む。



 監督・脚本  アピチャッポン・ウィーラセタクン
 撮影  サヨムプー・ムックディープロム
 出演  タナパット・サイサイマー  ジェンチラー・ポンパス  サックダー・ケァウブアディー

 (114min/イギリス=タイ=フランス=ドイツ=スペイン)







Last updated  2011.12.30 13:12:21
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2011.12.25
カテゴリ:ソ連・ロシア映画

 1905年は、先日完結したばかりのNHKドラマ、『坂の上の雲』で描かれていた日露戦争のただ中だ。
戦艦ポチョムキンは黒海艦隊だそうなのでバルチック艦隊とは別ものなのかもしれないけれど、時代背景がイコールで繋がらないのはなぜだろう。。製作年を考慮してもあんまりピンとこないのでした。

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無声映画の時代、モンタージュで構成された映像のほうは見ごたえ十分。 
劣悪な待遇に耐えきれずに反乱を起こす水兵たちと、彼らを支持する国民たちに向けられるコサック兵による一斉射撃の悲劇は、屈指の名場面として映画史に刻み込まれている。

階段を逃げ惑う群衆場面は、もうほんとうに圧巻。のちに『アンタッチャブル』で、階段を滑り落ちる乳母車のシーケンスに繋がっていったかと思うと、ちょっと感慨深い。映画ってほんとうにおもしろいですねー。

2011-12-25 14:36:54 photo-2.gif


ウジの湧いた肉、蜘蛛の子を散らすように逃げる人々、我が子を殺された母の悲痛な表情・・・・
時を経てなお新鮮な驚きがある、こちらも、死ぬまでに観たい映画1001本のなかの一作。

それにしても一番上の水兵さんがオカマちゃんに見えるのは、わたしだけか。真摯な作品とは思えないナイスなポスター。

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 監督・脚本  セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
 原作  ニーナ=アガジャーノ・シュトコ
 撮影  エドゥアルド・ティッセ
 音楽  ウラディミール・クリュコフ
 出演  アレクサンドル・アントノーフ  グリゴリー・アレクサンドロフ  ウラジミール・バルスキー

 (66min)







Last updated  2011.12.28 22:24:36
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2011.12.23
カテゴリ:鑑賞 etc
 
 いつか観たチェコの人形劇とのコラボがすてきだった沢則之さん演出のオペラ。
台本はジャン=カルロ・メノッティ、マタイによる副音書の第2章を基にしたクリスマス・オペラの定番。

母親と貧しく暮らす、足の不自由な羊飼いの少年アマールの家に、とつぜん3人の王様が現れます。親子は一夜の宿を差しだし、村人たちを呼び賑やかな宴を催すのでした。
翌朝、アマールの母親は王様たちの宝物をひとつだけ盗んでしまいます・・・・それは幼子イエスに捧げるための宝物。母親の罪を自らの杖を差しだして贖うアマールに、王様たちが赦しを与えると、ある奇跡が起こるのでした――。

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3人の王様だけ、人形芝居となっています(役者に被せるタイプの大きな)。手作り感たっぷりで魅惑的なフォルム。
舞台の写真がないので、稽古風景をお借りしてみましたが。当日は、写真の竹の枠には白い布が張られ、アマールの家の質素な室内になったり、影絵が映し出されたり。沢さんらしい簡素で工夫の凝らされた舞台演出が楽しい。

音楽は舞台上の生演奏、人形たちの声は、生で男声歌手の皆さんが吹き替えています。歌声が素晴らしー。
オペラはずいぶん久しぶりに観ましたが、やはりあまり得手ではないかも。ふつうのお芝居のほうが好きです。観たかったのは、どちらかというと沢さん演出の人形劇でしたが、人形の出番は少なめでした。

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終了後、やや日も暮れて、大通りのホワイトイルミネーションが点灯するのを、今か今かと待っていました。ミュンヘン市などブラブラしながら。
寒くて空気の澄んだ日。雪がパラつくなか、ひさしぶりにまじまじと灯を眺める。








Last updated  2011.12.24 21:20:35
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カテゴリ:日本映画

 宮沢賢治作品のアニメ版はおもしろい。いただきもののDVDは、繰り返し観ているお気に入りのひとつで、『セロ彈きのゴーシュ』『グスコーブドリの伝記』『賢治のトランク』シリーズなど、どれもじんわりと切なく、優しい気分になります。

なかでも、だんぜん完成度の高い本作は、原作『銀河鉄道の夜』の登場人物を猫の姿に置き換えて描いた、静謐で純粋で幻想的なアニメーション。
サブタイトルごと流れる印象的な音楽が、不思議な旅路を行くジョバンニとカンパネルラの心象風景に至極似合う。
あまりに清らかなもので、胸は抓られるようにイタイけれど、どこまでも切ないお気に入り。


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そうしてこのたびサントラを買いました。
頭に鳴りつづけたまま、そのまま年を越えたいです。



-――-――-――-――-――-――-―

   監督  杉井ギサブロー
   アニメーション監督  前田庸生
   原作  宮澤賢治
   脚本  別役実
   音楽  細野晴臣
   声  田中真弓  坂本千夏  堀絢子  納谷悟朗

   (107min/Night on the Galactic Railroad)









Last updated  2011.12.23 22:16:04
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2011.12.18
カテゴリ:スウェーデン映画
 1982年以来、映画界から遠ざかっていた巨匠イングマール・ベルイマンが、ふたたび映画に立ち戻って撮影した遺作。
『ある結婚の風景』の続編として、わざわざ30年後を描いた真意はわからないけれど、前作を見ていれば感じるところがあったのかも。(わたしは未見) 胸を抉る壮絶さは衰えをしらず、この辛さだけはベルイマンだなぁとおもう。

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(あらすじ) 63歳になるマリアンは、かつて夫婦だった元夫ヨハンが住む森の中の別荘を30年ぶりに訪れる。2人は過去の軋轢を感じさせない親密さをみせる。そんなヨハンは、別荘のそばに暮らす前妻との間の息子ヘンリックと、50年に及び憎しみあっていた。ヘンリックは、最愛の妻を病で亡くしてから、娘のカーリンだけを生甲斐としているのだが、カーリンには異常な束縛が苦しくてたまらない・・・。

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家族だからこそ、遠慮と配慮が足らず愛も憎しみも深まるのだろう。家族だからこそ、不仲であっても、おいそれと関係を絶つことはできない。そうやってヨハン親子は50年もいがみ合ってきた。
偏屈で独裁的なヨハンの冷酷さに嫌悪をいだき、並行して描かれるヘンリックとカーリンの、間にチェロを挟んだ危うい関係を、痛々しく見る。
4者4様の苦しみと憎しみと愛の形があって、それは粘っこく、人物をアップで捉えるカメラにはうんざりしてしまうのだけれど。
30年後の続編とはいっても、本編のマリアンはあくまでも狂言まわしの役割。

ヘンリックの行きすぎた愛情やら、息子への嫉妬を露わにするヨハンやら、カーリンの告白やら、、おそろしい場面のおおいこと。『叫びとささやき』を思い出す。
孤独と死への恐怖に震えるヨハン老人が、惨めであればあるほど、ベルイマンらしい冷酷な独壇場。おもしろいとはお世辞にもいえない、でも類稀な遺作。ラストにそっと希望が添えてられているのが救い。



  監督・脚本  イングマール・ベルイマン
  製作  ピア・エーンヴァル
  出演  リヴ・ウルマン  エルランド・ヨセフソン  ボリエ・アールステット

  (112min)







Last updated  2011.12.18 15:41:08
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