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2006.03.08
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カテゴリ:イタリア映画

  1950年代のシチリア。映画監督と称してオーディション費用をだましとっている詐欺師ジョーとひとりの少女ベアータとの運命的な出会いを描く。



  ジュゼッペ・トルナトーレは大好きな監督です。
心に残る名作「ニュー・シネマ・パラダイス」、崇高な異色サスペンス「記憶の扉」、「マレーナ」「海の上のピアニスト」「みんな元気」どれも印象に残っています。
「ニュー・シネマ・パラダイス」から6年、微妙に酷似した雰囲気のあるこのラブストーリーにも、映画への愛がいっぱい詰まっていました。


詐欺師のジョー(セルジョ・カステリットー)はオーディション費用を巻き上げながらシチリアを旅する男。
カメラの前に立つ人々が、精一杯演技したり、自らの人生を語ったり、夢を託したり、不満をぶちまけたりするのを、レンズ越しで見つめながら、いつしか撮る行為へのこだわりと喜びを持つようになりました。

貧しい人々を嘘で騙しお金を取るのも、叶わぬ希望を抱かせるのも罪。
けれど夢を見せられ、人生を変えようと動き出す者も現れます。
悪事を働くただの詐欺師が、時に覗かせる優しさ。レンズを覗く真剣なまなざしは、本物の監督さながらに映る時もあるのです。

美しい孤児ベアータもまた、彼にそそのかされたひとり。
無垢な魂を持つ少女は「女優になれる」というジョーの言葉を素直に信じ、彼の後を追いかけました。
愛を知らず荒んだ男と、純真無垢な女。
ベアータの真っ直ぐな気持に打たれたジョーは、次第に忘れていた心を取り戻すのですが…。
しかし、何百何千という人を騙した詐欺師の未来は決して明るくありません。罪を犯せば償わなければなりません。
たとえ大切なものをようやく見つけた幸せの最中であっても。


あまりに辛い別れは無垢な少女をずたずたに傷つけ廃人にして、男の人生をも狂わせてしまいます。悲しい結末です。
けどジョーには優しさと人間らしさがちゃんと残ったのではないでしょうか。ベアータを愛した証のように。


詐欺の道具であるカメラでふとした情景を撮るジョーが心に残りました。
彼にとってカメラや映画はただの商売道具以上のものだったはずです。
それが伝わる時、このどうしようもない主人公がふと愛しくなりました。


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製作総指揮  ヴィットーリオ・チェッキゴーリ  リータ・チェッキ・ゴーリ
監督・脚本  ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影  ダンテ・スピノッティ
音楽  エンニオ・モリコーネ
出演  セルジョ・カステリットー  ティツィアーナ・ロダート  レオポルド・トリエステ  フランコ・スカルダーティ







Last updated  2007.08.29 23:22:51
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