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2006.08.13
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カテゴリ:ベルギー映画
 
  20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。
そんなブリュノは、恋人ソニアが自分の子供を産んだとういのに、父親としての自覚どころか関心さえ示そうとしないのだった。
ある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまう―――。


 
 ベルギーのダルデンヌ兄弟監督が、カンヌ国際映画祭で2度目のパルムドールを授賞した社会派ドラマ。背景となっているのは、本国ベルギーの若者の失業率の高さです。
主人公のブリュノもお金欲しさに、愛情の湧かない我子を売り飛ばしてしまうという、驚きの内容。

この監督の作品はパルムドールを授賞した「ロゼッタ」も「息子のまなざし」も、若者達の心の闇を見つめたものが多いです。
ドキュメンタリータッチで、音楽は使われていず、ありのままの行動をカメラを通して見つめて、観るものに何かを訴えかける作品たち。
華やかさや派手なところは微塵もないけれど、インパクトがあっていつまでも印象に残っていきます。

 aru~

母親ソニアを置いて、父親のブリュノは赤ん坊と乳母車を押して散歩にいきます。しかし帰宅後、乳母車には赤ん坊がいなくなっている・・・!
赤ん坊は何処かと詰め寄るソニアに、売ったことを話し大金を見せるブリュノ。ソニアは卒倒して病院に運び込まれてしまいます。
父親として絶対に許せないことをした、自覚のない恋人・・・ソニアは警察に通報し、ひったくりと合わせて警察に追われることとなるのです。

大人になる瞬間はっきりとはわからない。まして親になる瞬間はもっと分かりません。
すこしずつ自覚して、実感して、なっていくもの。
その日暮らしでまったく親になることのできなかった青年を通して、子供が子供をつくってしまった悲惨な状況を、彼を育んだ社会を背景に感じさせながら淡々と描いていく痛々しい作品でした。

大人になることや親になることのように、自らの罪を自覚して償いはじめるまでを描きますが、ブリュノが流した涙は、どこまでが信用置けるものなのか、最後までわかりません。
まっとうな暮らしを始めたとしても、いつどこでくじけるか分からない。
それくらい危うい若者の不安定な精神に、不安にならずにいれませんでした。

ダルデンヌ兄弟監督が描く率直な訴え掛け。目を離せない作品。ストレートに胸に届きました。



●  ●  ●  ● 



監督・脚本/ ジャン=ピエール・ダルデンヌ  リュック・ダルデンヌ
出演/ ジェレミー・レニエ  デボラ・フランソワ  ジェレミー・スガール
ファブリツィオ・ロンジョーネ  オリヴィエ・グルメ 









Last updated  2009.08.08 16:47:13
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