2007/04/12(木)13:40
【遥かなる山の呼び声】 ‘80年 日本映画
こんばんは! 大変ご無沙汰しております。
無事引越しが終わりました。
雑貨以外は片付いて、新生活にも少しずつ慣れてきたところです。
これからもよろしくお願いいたします
早速、引越しをまたいで観ていた映画♪から。
北海道東部の酪農の町・中標津を舞台に、寡黙なひとりの男と牧場を経営する母子の出会いと別れを描いた人情ドラマ。
風見民子(倍賞)は一人息子の武志(吉岡)を育てながら亡夫の残した牧場をひとりで切り盛りしていた。そんなある日、激しい雨の降る夜、一人の男(高倉)が民子の家を訪れ、民子は納屋を提供する。その晩、牛のお産を手伝った男は翌朝去っていったが、夏になり、再びやってきた男はここで働かせてくれるよう願い出るのだった……。
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いつもお世話になっているヤスカイさんが、以前ご自身のブログで紹介してらした、「男はつらいよ」の山田洋次監督作品。
寅さんコンビである倍賞千恵子と吉岡秀隆が、こちらでも親子を演じ、とっても渋い高倉健が一匹狼の寡黙な男を好演しています。
北海道の自然という観点からは、北の国からバリの雰囲気が良すぎるほどに出ていて、自分の故郷である道東の自然を本当に懐かしく観る事ができました。
人間ドラマもロマンスを含めた展開も、濃厚でじっくりと楽しむことができる、見応えある2時間。
夫が他界してから、たったひとりで牧場を切り盛りしてきた民子。
彼女の、気丈でありながら女性らしくもある生き方に惹かれました。
過酷な生活を守り続ける気持ち、突然現れた男性につい頼ってしまうか弱さ、牧場主としての誇り、そして母の強さ。
僅かずつ動いていく感情と心が、丁寧に描かれていきます。
もくもくと仕事をこなし、父親のいない武志には不器用ながらも男らしい遊びを教える、わけありの男・田島。
彼の素性は物語が進むうちに段々と明らかにされていきます。
わかった上で、母子との関係が気になり、幸せなラストが来るようにと願わずにはいれません。
牧場の生活がリアルに描かれているぶん、リアリティがあって、厳しい自然と共に暮らす人々に対する憧れとか尊敬の思いも、きっと湧いてくるのではないでしょうか。
ラストにはとても素敵なエピソードが用意されています。
高倉健の男泣きにクラクラ~ 惚れ直しました。
友情出演している渥美清や、武田鉄矢も、寅さん繋がりという感じでしっくりきます。
北国を舞台にした感動の傑作でした。
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監督 山田洋次
製作 島津清
脚本 山田洋次 、朝間義隆
音楽 佐藤勝
出演 高倉健 、倍賞千恵子 、吉岡秀隆
ハナ肇 、木ノ葉のこ 、武田鉄矢