2007/03/28(水)10:42
【モンスーン・ウェディング(MONSOON WEDDING)】 2001年 インド・米・仏・伊映画
インド・デリー。テレビ局に勤める女性アディティ・ベルマは父の決めた縁談をここへきて急に承諾した。相手はアメリカで仕事をするエンジニア。父のラリットは娘の結婚式を伝統に則り、モンスーンの時期に盛大に執り行なおうと準備に大忙し。しかし結婚式を数日後に控えたアディティは、もと不倫相手と会い続け心の整理がつかないでいた・・・。
2001年ヴェネチア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞。
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とても素敵な映画でした。
自分の思うインドとは一味違う、別の角度から見た国際化が進んだインドが、スタイリッシュにエネルギッシュに時に楽しく描かれています。
乱暴にいうと、エミール・クストリッツァ+ウォン・カーウァイの作品を足して二で割ったような、そんな感じのする群像劇。
どちらも好きな監督さんですが、クストリッツァの陽気さや若干音楽、カーウァイのスタイリッシュさと流れるようなカメラワークが揃った、私的には五つ星の映画でした。
結婚式を舞台したこの数日のドラマには、家族愛や親子愛、恋や葛藤が描かれています。
人が集まると、たくさんのドラマが始まる――。
あちらこちらで生まれる様々な出来事を、インドの人々の明るい歌と踊りのなかで、国際色豊かに、身分の壁を越えて爽やかに見せた佳作ではないでしょうか。
はじめは頼りなげに見えた大黒柱の父が、いい味出していますね~
家族の大きな問題を抱えたとき、奔走してそれにひとり立ち向かう姿には、シンプルな感動が湧き上がってきて、最後には熱いものがこみ上げてきました。
インドの踊りも音楽もすぐに浮かんできますが、これほど近代的で華やかとは思っていなかったです。
仕来たりを守りつつも弾けてる姿は、観ていて爽快になるばかりじゃなくて、適度の重さと‘インド映画にしかないもの’を感じられていいですね~
無条件で幸福になれる―とはいいきれないけど、これを観てハッピーになれないわけがない―とはいいたい、そんな映画でした。
インドの女性たちの強く美しい魅力に圧倒されました。
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監督 ミーラー・ナーイル
製作 キャロライン・バロン 、ミーラー・ナーイル
製作総指揮 ジョナサン・セリング 、キャロライン・カプラン
脚本 サブリナ・ダワン
撮影 デクラン・クイン
音楽 マイケル・ダナ
出演 ナセールディン・シャー 、リレット・デュベイ
ヴァソンダラ・ダス 、イシヤーン・ナイール
シェファリ・シェティ 、ヴイジエー・ラーズ
ティロタマ・ショーム
(カラー/114分)