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2007.12.10
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カテゴリ:ポーランド映画
  
 キェシロフスキ監督の長編三作目。80年代初期、連帯下のポーランド。
ワルシャワに旅立つ列車に乗り込もうとする、ひとりの青年ヴィテクのその後を、異なるエピソードを持つ“三つの人生”として描く。


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 キェシロフスキ監督の代表作「トリコロール」シリーズや、氏の遺稿「ヘヴン」を映画化したトム・ティクヴァ監督の「ラン・ローラ・ラン」など、の原点ともいえる作品です。

運命の分かれ道となる駅、そこから始まる、三つのストーリー。
この分かれ道は、だれにも際限なく続いているもの。
「列車に乗れた場合」「警備員に制止された場合」「列車に乗れなかった場合」。それぞれに待つ三つの人生を描きます。

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出産で母親を亡くし、父親の期待通り、医者を目指して勉学に励んできたヴィテク。
伯母の家から大学に通う彼に、突然父親の病が知らされます。
離れた土地で、あまり話せないまま、看取ることもできずに死んだ父が、亡くなる前に遺した言葉。
「もう(医者に)ならなくていい」
この一言が彼の人生を変えていくのです―――

使命感を失い、連帯の一員になっていくヴィテク。
当時、社会主義国家だったポーランドでは、「労働組合中央評議会」というものがあったそうです。
その一員として、ある人生では捨て駒のように、別の人生では連帯の主導的存在になっていきます。
80年代になっても不穏なポーランド。本国の多くの作品に漂っているこの暗さ、さすがだと思います。
暗く陰鬱でもキライにはなれません。

列車に乗れず、ワルシャワへ行けなかった三つ目の人生では、医者になることを再び決意し、誠実な医師となります。
学生時代からの恋人と結婚して、生まれたひとり息子を、伯母が孫のように可愛がる幸せな日々。
しかし、冒頭の絶叫が伏線となる、悲劇が待ち構えているのです・・・

ポーランド映画の、どこまでも不幸なこの芯の強さ、好きです。生命力、精神的な欲深さ、包み隠さない愛欲など。
まだ初期のころのせいか、「終わりなし」や「アマチュア」といった、のちにぼやけていった作品群に似ていますが、見応えはある。
これからどんどん洗練されていく半ばで、亡くなられたのかと思うと残念です。
監督に復帰すると決めて、三部作「天国」「地獄」「煉獄」を執筆中、心臓発作で亡くなられたといいます。

そのうちの「天国」は先に書いたトム・ティクヴァ監督によって映画化され大好きです。
「地獄」はダニス・タノヴィッチ監督の「美しき運命の傷痕」だったんですね! 是非観たい。
残る「煉獄」、こちらもいつか近い将来映画化されるのでしょうか。



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監督・脚本  クシシュトフ・キェシロフスキ
撮影  クシシュトフ・パクルスキ
音楽  ヴォイチェック・キラール
出演  ボグスワフ・リンダ  タデウシュ・ウォムニッキ  Z・ザパシェビッチ  ズビグニェフ・ザバシェヴィチ

(カラー/119分)









Last updated  2009.11.19 22:07:53
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