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2007.12.16
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 図書館で借りた本。偶然タイトルが蛇つながりだった二冊です。
中身はまったく別の趣。
「蛇にピアス」は若者らしい、冷たく鋭い、洋の雰囲気。
「蛇を踏む」は落ち着いた語り口で、ほのぼのした温かさがある、和の雰囲気。

まったくちがう作品だけど、二冊を読み終わった後に思ったのは、作家は多分に不健康なのだな、でした。
踏むの川上弘美さんは、あとがきで面白いことを書いています。

“これはうそばなし。ヨガもキャンプもせず、さかあがりもしないで、うその世界であそぶ。うそをつくなといわれたら死んでしまいます”

―――と、こんなようなこと。
ウソって、冗談と似たとろがあって、使いかたによっては円滑剤にもなりうる。
ウソの世界で戯れるのは、創作家の大事なお仕事でもあるのでしょう。
いかに異様でも奇妙でも、面白おかしく読み進めて、作家の妄想世界に笑う自分がいました。

ピアスのほうの金原ひとみさんは、ちょっと違う。
生きる実感を感じるものが、より肉体に近いところにある人の物語でした。
下手すると、命を縮めてしまうような、痛い生き方。


きっと若い私は、ピアス的な生き方で、今は「踏む」の生き方になっていると思う。
だから、より楽しめたのは「蛇を踏む」でした。
‘うそばなし’の短編集、星新一さんのウソ世界を楽しむ感覚に似ていました。
取り留めのない、決まりなんてない、だから簡単に生まれてきた物語のように感じてしまうけれど、どうなのだろう。
読むのに力を要しない、ならば力を要せずナチュラルな形で、これらの作品は生まれてくるのだろうか。
川上さんや星さんが苦悩した様、あまり想像できません。




小説を読むとき、「」台詞に、意識がいきます。
佐々木丸美作品は、とにかく台詞が簡潔甘美。スマートで大好き。どこをとってもお気に入りだけれど、会話のシーンにとくに丸美さんを感じています。
川上弘美さんの「センセイの鞄」を読んだときは、台詞や「」はないでも、独り語りが好きになりました。
それでこの方の本、また読みたいな~と思っていました。

金原ひとみさんは初めて読んでみました。処女作とは思えない、そつがない、巧い。
不登校で学校へはほとんど行ってないそうですが、これだけの才能があるなら、学校いってる行ってないは関係ないですね。
ただ台詞は、私好みのそれとは違っていました。

こちらも偶然だけれど、どちらも芥川賞受賞作品です。



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Last updated  2007.12.16 16:10:05
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