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2008.02.11
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カテゴリ:映画
大の男が生きる上で培った確固たるものを若い娘に揺るがされる。
元々ある弱さか、ロマンチストなのか、掴み所のない存在はふとした胸の隙間に入り込むのか。深層心理はどうあれ、そうなる人ならない人がいるとすれば、わたしは前者に惹かれる。
だからだろうか、教師と生徒の恋愛を扱った作品が好きなのは。

時代的な潔癖さが漂う恋愛劇は意外にセンセーショナル。昨今の映画にはない生々しさがあった。
頼りになりそうな好男子の間崎が、あっさりと女生徒に肩入れしていく姿はくすぐったいけれど、その後待ち受ける現実は鮮烈で、怖い作品になっている。

飲み屋を経営する母の、私生児として生まれた江波恵子。男に頼ってしか生きられない母を見ながら育った彼女の、複雑な心はわかってあげられる。
「女の幸せは、男の方からしかいただけないのでしょうか...」
真剣な瞳で質問を投げかけてくる恵子の、健気な気丈さも弱さも屈託なさも深い悩みも若さも、みんなひっくるめて魅力的。
慕われればつい心を許してしまっても仕方がないとおもえる。
けれど、それにはどれほどの覚悟がいるのかを、同僚の女教師・橋本が言うように理解しきれなかった間崎。
彼の苦悩は、橋本と江波の嫉妬でさらに深くなってゆく。

一つの生涯に入らんためには 他の生涯において死ななければならない
                      アナトール・フランス



ラストの字幕、その通りの結末と言っていい。
原作とは違ってくる中盤からの、恵子の狂気と間崎の変貌ぶりについていけず、多分にがっかりして終わったはずなのに、あとからあとから湧いてくるのは、凄まじい映画だった―という好感触なのがおもしろい。
市川崑作品とはことごとく相性が良いのだ。



監督  市川崑
製作  藤本真澄
原作  石坂洋次郎 『若い人』
脚本  内村直也  和田夏十  市川崑
音楽  芥川也寸志
出演  池部良  久慈あさみ  島崎雪子  杉村春子  小沢栄

(モノクロ/114分)









Last updated  2017.11.11 21:47:57
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