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2008.11.30
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カテゴリ:日本映画

 オリンピックといえば今年、北京オリンピックが開催されたばかり。
過度な報道に辟易しつつ、期間中ほとんどTV観戦せずに過ごした私は、はっきりいってオリンピックへの思い入れゼロでしたが、この映画はとっても面白かった。
タイトルは知っていたけれど、市川崑監督とわからなければ、きっと観ていなかった作品です。

1964年、約半世紀前の日本が、世界の様子が、逐一おもしろかった。
今からでは想像つかないほど、まだ時代は進んでいなくて、ボロボロのユニフォーム、照明の暗さ、ヨレヨレのゼッケン、オリンピックレコード・・・いろんなところから歴史を感じながら観る。
ただ驚きがあるからいいのじゃなく、オリンピックを追うカメラが相当素晴らしいのだ。

全体像から、いち選手に及ぶまで、確かな視点で描かれるのは、市川崑のスタイルが確立している証拠。
象徴的な聖火、天皇、国旗といった被写体は、当時の時代背景を映しだす鏡のように、選手たちに負けないほどの存在感を示していた。

近年のオリンピックとの違いはなんだろう。この見応え。
強い希望や、選手たちへ向ける観客の熱のこもったのまなざしは、まだ見ぬ限界点への期待だったのかもしれない。
限界をむかえ始めた近年だから、新改良した水着や靴や、薬なんかにはしり、頼るよりほかなくなっているんだろうか。スポーツ選手がアイドル扱いされるような時代だもの。
誇り高きアスリートが集まって、報道による過度な煽りや演出が減れば、きっとオリンピックはいいものに戻るのかもしれないけれど、それはもう無理のような気がする。

美しく飽きないカメラワークも、効果的なスローモーションも、素晴らしかった。人類の祭典と呼ぶに相応しい、一時代の煌めき。
3時間弱の長尺だれど、観て損のない良い映画でした。
人類は進歩発展しながら、大きな落し物をしてきてしまったのかもしれない。


ichikawa_kantoku.gif


総監督  市川崑
脚本  市川崑  和田夏十  白坂依志夫  谷川俊太郎
撮影  林田重男  宮川一夫  中村謹司  田中正
ナレーター  三國一朗

(カラー/170分)






Last updated  2008.12.04 00:02:01
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