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2009.01.30
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カテゴリ:フィンランド映画

 ブスで地味な女イリス(オウティネン)はマッチ工場で働いている。家族は冷たくされ、ディスコで恋に落ちたプレイボーイにはおもちゃにされ、おまけに妊娠までしてしまったイリスは、ついに復讐のオニとなるのだが―――


世界一不幸な女の 世界一おかしな物語

VHSのジャケットの文句がぴったりな映画だった。
不幸で陰気なイリスが愛しい。
モテなくて情けない愛すべき主人公たちを描くのがカウリスマキ監督の魅力だ。
いつも不思議な温かさをくれる。
フィンランドの寒々とした景色がうそみたいに、ぬっくくて、おかしくて、豊か。
生きていく無常も悦びもユーモアに乗せて届く、カウリスマキワールド。

マッチ繋がりか、「マッチ売りの少女」並に不幸なイリスは、ずっと寡黙に耐えている。
流れ作業のマッチ工場で黙々と働き、友達も恋人もいないけれど、いつしか幸せになる日を夢見ていた。
ところが不幸は加速するばかりで、母親は愛人と一緒になって彼女をいびり、一夜をともにしたプレイボーイには捨てられ・・・ついに彼女は復讐を誓い、薬局でネズミ殺し薬を手に入れるのだった。

match_factory_girl.jpg


寡黙さがとてもいい。
文句も言わずに耐えてきためげない彼女を応援しながら、人って静かに燃えているんだなぁと思わされる物語だ。

音楽が映画の大事な要素になっているのも、この監督らしさ。
今度のもとてもよかった。
自分のなかを通り過ぎてくだけの映画もあれば、たった70分でいつまでも留まっていく映画もあって、ストーリーの単純さは問題ではないんだなぁ。
撮り方ひとつ、シニカルさひとつ、ユーモアひとつ、他より秀でていれば記憶に残っていく。
イリスを演じたカティ・オウティネンはカウリスマキ・ワールドには欠かせない顔という感じだ。演技も最高。




監督・脚本/ アキ・カウリスマキ
撮影/  ティモ・サルミネン
音楽/  レイヨ・タイバレ
出演/  カティ・オウティネン  エリナ・サロ  エスコ・ニッカリ

(カラー/70分)






Last updated  2009.01.31 18:38:29
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