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2009.05.26
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カテゴリ:日本映画

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 いままで読んだ伊坂作品ははわずか三冊ですが、すべて外れがなく面白かった。7タイトル映画化されていて、今年は一気に三作が上映になるようです。
この、伊坂幸太郎の原作は大好きです。

物語は映画向きでも、時間軸を複雑に入れ替えた作品が多いので、その点映画化は難しいように思われる伊坂作品。でも、この『重力ピエロ』に限っては、一見単純そうに見える物語が孕んでいる、切なくて深いテーマを、登場人物たちの複雑な思いにのせて描ききれるのかが疑問でした。
だから期待はしなかったけれど、意外にもかなりこの映画化はいいです。
原作の切なさが損なわれてない。
読みながらも泣けてきたけれど、映画を観ながらも泣けてきた。
そんじょそこらにあるようなチープな切なさではなく、自分の存在が否定される苦しさや、肯定される喜びや、重力を忘れるくらいに幸せな家族のお話を、優しく力強く繊細に描いた素晴らしい物語でした。


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内容はかなり原作に忠実なので、以前書いたこちらから。
弟のという人物像が、大好きです。これほど好きになる人物像は、敬愛する佐々木丸美作品のなかにしか今までいなかった。
ガンジーを愛し、バタイユ(この件は本編には出ない)を憎む
彼の生き様は、胸が張り裂けそうになるほど立派で潔くてせつない。そんな彼を見守る、両親や兄・泉水(いずみ)の愛は底知れぬほど大きくて温かい。


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ストーリーの軸は、近所で立て続けに起こる連続放火事件。
春と泉水は放火現場にリンクして出現するグラフィティアートとの繋がりを突き止めていく。
サスペンスやユーモアととも、にさりげなく描かれる家族のエピソード。やり場のない怒りを抱えて苦悩する家族の思いも、いつかじんわりと胸を打つ爽やかな感動に包まれる―――。


春役に岡田将生、泉水役に加瀬亮、父親役に小日向文世。ベストキャストです。
それぞれの演技が素晴らしい。
春の本当の父親である強 姦魔役には渡部篤郎。完全に悪役が板に付いちゃっていますが、久しぶりに本編で見れて嬉しかったです。かなり人でなしの役どころでしたが(笑)

誰にとってもそうとは言い切れないけれど、伊坂幸太郎は偉才なるストーリーテーラーです。
このお話が孕む様々に大切な諸々を、私はずっと忘れないでいたいと、心から思う。



監督  森淳一
原作  伊坂幸太郎 『重力ピエロ』
脚本  相沢友子
音楽  渡辺善太郎
出演  加瀬亮  岡田将生  小日向文世  吉高由里子  岡田義徳
   渡部篤郎  鈴木京香

(カラー/119分)









Last updated  2009.05.27 22:03:05
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