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2009.10.01
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カテゴリ:アメリカ映画

 1990年。恵まれた境遇にありながらも、22歳で突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断、最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、その4ヵ月後に餓死した死体となって発見されたクリストファー・マッカンドレスの心の軌跡を描く―――。 


 観終わってしばらくは、考える人になってしまう、いい作品だった。
アラスカの荒野で、孤独に死んだ青年の心裡を想像すると、胸がざわざわする。
わたしは女だけど、彼の生き様は理解できるし、共感もできる。アラスカへと駆り立てたものがなにかも朧に見えた。ただ、凡人にできるようなことではないと思わずにいれないし、痛々しくも「羨ましい」と思えてしかたない。
鑑賞して数日経ったいまもまだ、なんとなく動揺してるみたい。

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恵まれた境遇を捨ててまでも、お金では買えないものを目指して旅に出た主人公は、悔いなく幸せだったのだろうか。
恵まれている、というのは他人がそういうだけで、心のなかまでは誰にもわからない。彼にしてみたら、物質の充足と心の充足は違って、物質の充足なんて眼中になかったのだろう。

旅先で様々な人に出会い、刺激を受けて、アラスカの荒野を目的地と決めた時点では、きっと幸せだった。

しかし、アラスカの荒野で「不思議なバス」と名付けた廃バスを見つけて、そこで寝起きするようになってからは、悲劇へと向かっていくばかりだ。
有毒の野草を誤って食べ、身体が麻痺してしまう。川の流れは予想以上の速さに変わり、自然を畏怖する。諦めや恐怖や孤独でいっぱいだったことだろう。
「不思議なバス」での最後の数週間は、目的を見失ったようで見ているのが辛かった。
私には、最期に悟ることができたとは思えなかったし、だとしたらどれほどの無念かと胸が痛い・・・・。

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彼がもし、両親の篤い愛の元で育っていたなら、どうなっていただろう。彼の人生は違っていただろうか。旅に出たとしても、二度と戻らぬものにはならなかったかもしれない。
子どもにとって親は、無償で、生きる意味となってくれる相手だから、それに変わる何物もなければ、自らの手で意味を求るしかない。
主人公にとっては、この旅自体が、それを求めるもののようだった。

なにも考えずに非行に走るのは簡単だけど、より苦しくて、より強くなくちゃできないのは彼が体現してみせた行動のすべてのような気がする。
頭脳明晰、読書家で、行動力があったばかりに、死に急いでしまった人。稀にみる特別な生き方をしたのだなぁ、、。


全体が回想形式で進み、青年の妹役がナレーションを務めるかたちで物語は進行する。
時間軸を何度も行き来するので、多少わかりずらくなっているけれど、ソツのないショーン・ペン監督作品でした。ソツがないといえば、出会う人々の背景や、残された家族の苦悩もちゃんと描かれている。
久しぶりに動揺するほどの作品だった。

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現像されずに遺されていたという。クリストファー・マッカンドレス本人による写真





監督・脚本/ ショーン・ペン
原作/ ジョン・クラカワー 『荒野へ』
撮影/ エリック・ゴーティエ
音楽/ マイケル・ブルック  カーキ・キング  エディ・ヴェダー
出演/ エミール・ハーシュ  マーシャ・ゲイ・ハーデン  ウィリアム・ハート 

(カラー/148分)







Last updated  2011.11.25 16:26:32
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