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2011.04.17
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カテゴリ:フランス映画
  336354_01_12_02.jpg

 『カノン』のギャスパー・ノエによる最新作。
あてもなく日本にやって来た男オスカーが、突然の死によって肉体から解き放たれ、魂となって、
輪廻転生への入り口を求めTOKYOの街を彷徨う――。


『カノン』と『アレックス』の衝撃から、相性がいいとは言い難いギャスパー・ノエ監督だが、行きつ
けのミニシアターの館主さんが、コラムに好感触な感想を書いてらして、上映当初から気になって
いた。
ビジュアル映画であることがかえって救いか、前2作品とは違い、頭を空っぽにして観ることがで
きた気がする。
東京の街を俯瞰する魂の浮遊、サイケデリックな映像美。カメラワークの妙に素直に身を任せて
いると、不思議な解放感を味わえる、異色なトリップ・ムービーだった。

  336354_01_02_02.jpg

ドラッグのディーラーであり、みずからも麻薬中毒のオスカーは、友人の裏切りで警察の手入れ
にあい、冒頭あっさりと射殺されてしまう。
幼い頃に生き別れた妹リンダと再会したばかりのオスカーは、この世に未練を残しながら、派手な
電飾に彩られた東京の夜を、魂となって漂う。
 
今生のうちには、けして経験することのない麻薬によるトリップとは、きっとこういうものなのだろう。
肉体から解放された死後の意識というものも、こういうものなのかもしれない。
欠くことのできない、夜に蔓延るエロス。現実と非現実の狭間に、トーキョーのリアルが垣間見れる
ようで、鬼才ギャスパー・ノエが感じたらしいこの街の魅力に、不思議ととてもうれしくなる。 

  336354_01_20_02.jpg

死んだオスカーは、過去の記憶にも迷い込む。優しい母親に抱かれた記憶、幼い妹と戯れた日々、
そして両親が目の前で死んだ交通事故の記憶・・・・悪夢としあわせが入り混じったまま、どこまでも
自由に彼の意識は浮遊し続けるのだった。

『カルネ』『カノン』でも描かれ、オスカーとリンダ兄妹にもあった、近親 相姦的な構図は、いったい
どんな含みを持つのだろう。
関係の濃さ、見返りを求めない愛の純粋さ? 近親 相姦にけして共感することはできないが、そこに
猛烈な愛情がある関係・・・・というものだけは、認めないわけにいかない気がする。

ネオンあふれるTOKYO、マジックマッシュルームによるトリップ、死後の魂の彷徨。
まるで、他人の夢に迷い込んだような、摩訶不思議を体感する、R18指定の幻想的な夜だった。
 
†   †   †



監督・脚本/  ギャスパー・ノエ
撮影/  ブノワ・デビエ
音楽/  トーマ・バンガルテル
出演/  ナサニエル・ブラウン  パス・デ・ラ・ウエルタ  シリル・ロイ

(カラー/143min)







Last updated  2011.04.18 21:56:26
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