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2011.06.22
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カテゴリ:アメリカ映画

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 『スラムドッグ$ミリアネア』のダニー・ボイル監督最新作。パワフルでスリリングに、生き

ていることの素晴らしさを謳い、絶妙な音楽とユーモアセンスで、映画の醍醐味をいつも

実感させてくれる、ボイル作品は大好きだ。


 当時27歳だった青年登山家アーロン・ラルストンによる、ノンフィクションの原作を映画

化。彼は庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンで、この日、アクシデントに遭

遇する。大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまったのだ。

荒野のど真ん中、誰にも行く先を告げていない絶望的な状況で、いかにして彼は精神と肉

体の限界から抜け出し生還したのか・・・臨場感いっぱいに描き出す――。

 

ジェームズ・フランコ演じるアーロンが魅力的である、その効果も大きいけれど、回想シー

ン以外ほぼ一人芝居となる90分、飽きることなくハラハラドキドキの連続だ。

自然を満喫する人生を謳歌していたアーロンが、窮地に陥ってはじめて後悔するのは、い

つも自分を支えてくれていた身近な家族や友人を、なおざりにしてきたことだった。渓谷へ

来ることを誰にも告げていない彼を、探してくれる人はひとりもいない。

 

谷底で思い出すのは、家族や友人たちとの楽しかった日々。水が底をつき、ついに幻覚

をみるようになっても、現れるのは大切な人たちとの、かけがえなかった日々の場面ばか

りだ。

人間は生かされている、そうひしと感じて、胸があつくなってくる。平凡な日常はずっと続

いていく気がするけれど、それはたんなる思いあがりで、いついかなる場面で、当たり前

でなくなる日がやってくるかわからない。

本来、人生って、そんな危うさのなかで、なんとかバランスを取りながら存在する、ただそ

れだけのものなのだろう。

だからこそ、いまを大切に、人生を謳歌しよう、生きているって素晴らしい! そんなふうに

ぐいぐい導いていくボイル作品には、素直に心打たれてしまう。

 

それでいて、説教くささの欠片もないことが、この監督の最大の魅力だ。

いつ谷底に落ちるのか、いったいどうやって腕を・・・・? 当然くるべき決断の場面へと突き

進む間じゅう観客はびくびくしてしまう、息つく暇のないエンタテイメント作品となっている。


持つべきものは、強靭なこころと肉体、知恵と知識とユーモア、そして自然を畏怖するここ

ろ。山登りするなら、心得ておこう。そして家族にちゃんと行き先を告げていくことも、忘れ

ないようにしなければ。


†    †    †


監督/ ダニー・ボイル
原作/ アーロン・ラルストン 『奇跡の6日間』
脚本/ ダニー・ボイル  サイモン・ボーフォイ
音楽/ A・R・ラフマーン
出演/ ジェームズ・フランコ  アンバー・タンブリン  ケイト・マーラ

(カラー/94min/アメリカ=イギリス)









Last updated  2011.06.27 19:24:03
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