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フランス映画

2007.09.22
XML
カテゴリ:フランス映画


  友人に紹介された若い娘ヴェロニカ(アンナ・カリーナ)にたった5分で恋をした写真家ブリュノ(ミシェル・シュボール)。
一方で、OAS〔アルジェリア独立を阻止するテロ組織〕に属している彼は、組織の罠に陥り、敵組織のロビーイストと思われる男を始末するよう強要されるが・・・。



ゴダール作品は、キュートだったり、社会派だったり、意味不明だったり。
つかみ所がない印象です。
勝手にしやがれ」の翌年に作られたこちらは、ポップな雰囲気がとても似ていました。

当時、フランスから独立しようとしていた、アルジェリアの問題を扱っています。
ストーリーに絡めて、でもよくわからない程度に。
恋愛がメインとなった甘い部分あり、拷問シーンの軽く痛いシーンあり。
どこまでも掴みきれず、のめりこめないまま終わってしまいました。


難しくても軽くても、案外残るものがない印象のゴダール。
衝撃は時代と共に薄れてしまったのでしょうか。
つまらないと感じた久しぶりの映画でした。


5分で恋した彼女は、じつは民族解放戦線の女スパイだった―――
逃亡を試みるが時すでに遅く、叶わぬ恋はデカダンの香り。

「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグはとっても良かったけれど、本作のミシェル・シュボールが苦手です。
延々続く独白はうっとうしいし・・・楽しめなくて残念でした。 




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監督・脚本  ジャン=リュック・ゴダール
製作  ジョルジュ・ドゥ・ボールガール
撮影  ラウール・クタール
音楽  モーリス・ルルー
出演  アンナ・カリーナ 、ミシェル・シュボール 、アンリ=ジャック・ユエ

(カラー/88分)










Last updated  2007.09.23 14:27:10
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2007.09.15
カテゴリ:フランス映画


  先日のダリ展つながりで、とても観たくなったこちら。
サルバドール・ダリが、ルイス・ブニュエルと共同脚本・出演した、短編映画です。
わずか15分。

あっという間の、イメージ映像の連続で、内容はないよう。
ただ、毒気がかなりいい味を出している。


Andalou4.png Andalou1.png




ロバの死体、手に群がる蟻、女装した男、切り落とされた手首・・・
かの有名な、女性の眼球をカミソリで切り裂くシーンは怖気がします。

けれど、それだけじゃない。
満月にかかった一筋の雲の映像と、カミソリの映像は、構成がおなじで繋がっています。
女装した男が、女性の胸をもんでいるわずかなシーンは、驚くほどエロティックだし、なぜかピアノを引きずっている神学生たちは、意味不明で奇妙で可笑しい。
チャップリンの短編のような軽やかな音楽が印象に残ります。


シュールレアリズムの映像詩―――そんな解説もあったけど、裏表紙にはこうあります。

これは殺人への絶望的かつ情熱的な呼びかけでしかなく、美でも詩でもない(ブリュエル)


どちらにしても、アバンギャルドなルイス・ブニュエルの処女作で、傑作で、今観ても十分楽しめ驚かされる作品でした。



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監督・製作  ルイス・ブニュエル
脚本  ルイス・ブニュエル 、サルバドール・ダリ
撮影  アルベール・デュベルジャン
出演  ピエール・バチェノ 、シモーヌ・マルイユ 、ハイメ・ミラビエス
サルバドール・ダリ 、ルイス・ブニュエル

(モノクロ/15分)










Last updated  2007.09.15 15:35:01
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2007.09.09
カテゴリ:フランス映画


  クリストフ・バラティエ監督による、長編デビュー作。
この方、「WATARIDORI」「ミクロコスモス」では製作を務めた、ジャック・ペランの甥御さんだそうです。
「バティニョールおじさん」の好演が記憶に新しいジェラール・ジュニョが、こちらでも、人間味ある音楽家崩れの教師を好演しています。
全体に、そつなく、ありきたりでも見事で、爽やかな感動に包まれました。


世界的指揮者のピエール・モランジュは母の葬儀のため帰郷した折、少年時代の友人ペピノから、一冊の日記を手渡されます。
それは当時の音楽教師クレマン・マチューが遺した形見。
なかには、1949年フランスの片田舎、素行に問題ある子どもたちが集団生活をする“池の底”での出来事が綴られていたのでした――――


p300210chorus-ma.jpg LesChoristes3.jpg



回想形式で、未来ある少年の才能を世界へ向けさせてくれた恩人との思い出を描く作品は、「ニュー・シネマ・パラダイス」とどことなく同じ匂い。
タイトルどおりに、こちらでは合唱が大きな見所となっています。

ウィーン少年合唱団など、少年の歌声はいいものですね~。
素晴らしい歌声のモランジュ役を演じたのは、ジャン=バティスト・モニエ。
本作の合唱を担当するサン・マルク少年少女合唱団の一員だそうです。
ボーイソプラノは、なんともいえない魅力があると思います。
限りあるものだから、なお更でしょうか。
小学生の頃、私も合唱団にいましたが女の子ばかり。
今ではずい分増えてきているようですが・・いい声をした男の子は、歌わにゃ損ソン音符
と思います。
邦画「独立少年合唱団」も好きな作品のひとつです。


笑いのなかにも、様々な理由でここにいる子どもたちの思いや、校長の虐待、マチューの仄かな恋など、ごく普通ではありますが、そつのない展開が魅力。
ラストでのマチュー先生との別れの場面が、いいですね~
孤児で小さかったペピノが、なぜ先生の日記を持っていたのか・・・・
その明かされる最後の日の出来事は、爽やかな感動を残してくれます。



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監督  クリストフ・バラティエ
製作  ジャック・ペラン 、アーサー・コーン 、ニコラ・モヴェルネ
脚本  クリストフ・バラティエ 、フィリップ・ロペス=キュルヴァル
撮影  カルロ・ヴァリーニ 、ドミニク・ジャンティ
編集  イヴ・デシャン
音楽  ブリュノ・クーレ 、クリストフ・バラティエ
合唱  サン・マルク少年少女合唱団
出演  ジェラール・ジュニョ 、ジャン=バティスト・モニエ 、ジャック・ペラン 、フランソワ・ベルレアン

(カラー/97分)









Last updated  2007.09.13 10:23:09
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2007.07.20
カテゴリ:フランス映画


  男から男へと渡り歩き、すぐ捨てられてしまう人生に絶望したアデルは、セーヌ川に身を投げようとある橋の上に立っていた。そんな彼女を、ナイフ投げの曲芸師ガボールが“的”としてスカウトする。やがてふたりはツキを呼び込み、行く先々で喝采を浴びるが……。



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  全編モノクーム、ルコントには欠かせないユーモアと官能で、中年男の純愛がコミカルに描かれています。
ツキに見放されたアデルとナイフ投げの男の恋。
物語は、アデルが淡々とこれまでの人生を振り返って語るところから。
どんなにツイてないか、どんな男性遍歴を重ねてきたか・・・
彼女の大きな愛らしい瞳に、その時点で釘づけ。
演じるヴァネッサ・パラディは、いまやジョニー・デップの恋人ですね。
ジョニデも恋するわけです。とってもキュート!

ついに思いつめたアデルは、自殺のため橋の欄干へ。
そこでアデルを呼び止め助けたのが、ナイフ投げのしがない中年男ガボールだったのです。
助けきらずに、一緒に冬の河へ飛び込んでしまうのですが・・・(笑)


ガボールの誘いに根負けして、ナイフ投げの‘的’になることを決心したアデル。
その恐ろしさといったら・・・生きた心地もしないはず。
それでもコンビを組んだ時から、互いに信頼しあって、息のあったロードムービーが始まるのでした。

アデルはとても身持ちの軽い娘。
「洋服を替えるみたいに、つい男もためしたくなっちゃうの」
そううそぶく彼女は、でも誰よりも幸せになりたいだけの、優しい娘。
あまりに素直だから、ガボールにとっては騙しやすくて、仕事に行き詰ってる彼には余計魅力的で愛しい存在になっていきます。
彼の仕事には彼女が必要。
その絶対条件のもと、彼女を手放すまいとそれなりに努めながら、旅は続いていくのですが・・・


Daniel Auteuil 橋の~




初めて的になった時、恐怖に震えていたアデル。
その恐怖が、いつしか快感になっていく―――
それはとても官能的で、刺激的。
軽妙な会話と、アデルの幸せ探求セックスと、ナイフ投げの恐怖。
これがリズミカルに繰り返され、、微妙に変わっていくふたりの気持ちがすごく楽しい。

もしかしたら気持ちの変化に苦しんでるのは、はじめガボールだけなのかもしれません。
中年男の純愛です。
食べてく為に絶対必要な‘的’。
自殺志願の若い女性なら誰でもいいと思っていたのに、アデルの‘的’が天下一品だと気づいてしまった・・・彼の苦悩が可笑しくてしかたありません。
始めから強制はしないで、彼女のしたい通り自由に泳がせておくのだけど、誰彼構わず誘惑に乗ってしまう彼女を見ながら、ささやかに嫌味を言い始めたり、そっと引き離してみたり、邪魔したりする、ガボールの態度を見ているだけで楽しかったです。


二人の旅も、終りを告げるときがやってきて。
アデルの幸せ探しもいつしか終ります。
彼女が選んだ男と、ガボールの前を去るのです。
離れてわかる愛の深さに、ようやく気づくアデルは、果たしてまた彼に巡り会えるのでしょうか―――。
ご覧になってのお楽しみピンクハート


洋服を着替えるように、男とみるとセックスしてしまうアデルが、ガボールとは決してそうならないのがいいですね。
彼が与える快楽は、ナイフ投げの恐怖。
この関係、かなり好きです。
ある意味プラトニックに、ルコント監督らしい純愛を描いたラブストーリーでした。
ルコントさんは、主人公の中年男たちに、自身を投影しているのかもしれませんね。
これまで観てきた作品は、みな悲哀を経験します。
仕立て屋は愛する人に裏切られ、髪結いの亭主は妻に死なれ、ナイフ投げの男は愛する的を失う・・・
けれど皆、幸福そうに見えるから、見る側もハッピーになってしまいます。
そして陽気な音楽。
中年男の命がけの純愛は、決してハッピーエンドで終ると限らないけれど、心からの愛を捧げる姿に、何度観ても心動かされ踊らされるのでした。
繰り返し観たくなりそうなステキな映画でした。


 
 

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 監督  パトリス・ルコント
 製作  クリスチャン・フェシュネール
 脚本  セルジュ・フリードマン
 出演  ヴァネッサ・パラディ 、ダニエル・オートゥイユ 
      ニコラ・ドナト 、イザベル・プティ=ジャック
      ナターシャ・ソリニャック

  (モノクロ/90分)









Last updated  2007.07.24 06:56:32
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2007.07.16
カテゴリ:フランス映画


  若い愛人を囲った三流発明家の夫、息子(マレー)を溺愛する母親(ブレー)、その姉。
堕落したブルジョア家庭で、息子と夫が愛した女が同一人物だったことから、家族・男女の関係が錯綜する。



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  登場人物わずか5人、全編室内シーンのみ。
コクトーが自作の同名戯曲を映画化した作品。
堕落したブルジョア家庭が、退廃した愛憎劇をみせます。

名前で観てしまう部分も多かれ少なかれ、あるのが悲しい。
コクトーの作品という贔屓目なしでは・・・無難に楽しめる寸劇だと思います。
ただ演劇を映画にすることの意味は、どこにあるのでしょう。
演劇は演劇にしかない良さがあって、カットも撮り直しもない一発勝負。幕が開く緊張感がたまらない素晴らしいもの。
映画という枠にはめてしまうのはもったいないような気持ちが、いつもしてしまいます。
映画に興味を持ち始めてから、コクトー氏が初めて自身の作品を監督したのがこの作品。
きっと深い思い入れがあったのかもしれませんね。
室内劇の閉塞感が、溺愛する母やマザコン息子によく似合う。
息が詰まりそうになりました。


じつはこの両親にはある過去が。
母親は同居する姉の婚約者を奪う形で、今の夫と結ばれているのです。
静かに身を引き、いまだ独身で家事を引き受ける姉の内心の苦悩と嫉妬は、生半可なものではありません。
夫を顧みず息子ばかりを溺愛する、糖尿病に病んだ神経衰弱の母。
息子ミシェルの恋人が自分の愛人マドレーヌと知って、突然の暴挙に出る発明家の夫。
パトロンが恋人の父親と知って驚愕するマドレーヌ。
みんな八方塞がりのなかを、自己愛、盲目、利己、様々にあっぷあっぷしている姿が、あまりにも滑稽。


マザコンで喋り方も気色悪かったミシェルが、黒い糸引く大人たちを見ているうち、まともに見えてくる面白さ。
彼はそう育てられてしまっただけで、泥沼のような家馬車(憎しみを込めてそう言ったのでしょう)から抜け出そうと、必死にもがいているだけなのでした。
初めて女性を愛した時、溺愛する母親から逃れるためには、母親殺しをするしかない・・・
この物語も、そう転がっていってしまうのか・・・? 
と思ったところで、父親の利己的な独断で、息子と恋人の仲は引き裂かれてしまうのでした―――



失恋に落ち込む息子。破局を喜ぶ母。
果たして結末は・・・?
愛人に濡れ衣を着せひとり安堵した父親も、彼を愛してきた苦しみを、この騒ぎでやっと乗り越えた姉も、若い二人の破局の痛手を知って、後悔しはじめる終盤。
ぐだぐだしてきますが、なんとかラストまで楽しむことができました。
真実が暴露されたとき、衝撃のラストが待っています。
姉のつぶやく「こころ」についての独り言、今となってはよく聞く文句だけれど、原作の頃は斬新だったのかもしれませんね。




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 原作・脚本・監督  ジャン・コクトー
 製作  アレクサンドル・ムヌーシュキン
 撮影  ミシェル・ケルベ
 音楽  ジョルジュ・オーリック
 出演  ジャン・マレー 、イヴォンヌ・ド・ブレー 、ジョゼット・デイ
      ガブリエル・ドルジア マルセル・アンドレ
  
   (カラー/98分)








Last updated  2007.07.21 20:33:43
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2007.06.12
カテゴリ:フランス映画


  1920年代。フランス領下のインドシナに暮らす貧しいフランス人の少女・。だが、富豪の中国系青年に目を付けられたときから、彼女の家庭には大金が転がり込んでくるようになった……。M・デュラスの自伝的ベストセラーを映画化。


 
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  先日「南京の基督」を観てから、どうしても再見したくなった映画です。
学生の頃初めて観て以来、なんとなく心に残ってきた作品。
いま原作を読んだ後で再見しても、変わらない良さを感じました。
なんといっても、フランスの少女の出で立ちが忘れられない。
黒いヒール、三つ編みに結った髪、男物のボウシ、破れた絹のスカートに真っ赤なルージュ。
どれもボロボロなのに、その美しさのインパクトはとっても大きいものでした。

あの頃は原作も知らず、ただこの幼い彼女が持ってる生の迫力と美に圧倒されたのだけど、原作者デュラスが、自分を自分たらしめるものとしてそれはあったのだと――
わかって更に、好きになりました。


フランス領下のベトナムで生まれ育った主人公。
父を病気で亡くしてからは、貧困のために崩壊した家族とすさまじい暮らしをしてきました。
豊かな暮らしを夢見て母親が買った土地は、水浸しの不毛の地。
財産も希望も失って、精神に異常をきたしつつある母は、上の兄しか愛せないのです・・・

お金の為に富豪の中国人についていった少女。
悲しみはいつものこと。こうなることは母や兄にいずれ求められていたはず・・と思う。
出会った時から、いつも黒塗りの車で彼女は運ばれていきます。
ショロンの中華街で愛し合う時も、学校への行き帰りも。
そして別れの直前までずっと。



サイゴンの寮から、田舎町ザナックの実家へ帰る時。
そこは悪夢のような生活が待っています。暴力と貧困で荒みきって。
けれど、中国人の愛人と過ごす毎日も決して幸せではありません。
幼さの残る主人公が、ぶれない自分を持ち続けてることに心動かされます。

インドシナの蒸し暑い茶色の情景が、あまりに鮮烈に残る作品です。
逢引を重ねるショロンの一室で、鎧戸から洩れるオレンジの光と影、騒がしい雑踏、喘ぎ声。
どれも今でも琴線に触れました。

中国の男が泣いて別れを惜しもうと、気持ちは揺れません。
けど少女の思いは分かる気がする。
フランスへと向かう船の中で、ショパンを聴いた少女がふいに涙を流すシーンに、やっぱり変わらない切なさを感じました。



原作を読んでみると、他の著作と絡む複雑さや、現実とは違う独自の世界観がありました。
でも映画がダメとは思わない。
読むきっかけになったのは、見挟んだ「絶対に映画化できるわけがない!」という強い言葉だったのだけれど。
ジャン=ジャック・アノーらしい雰囲気ある、ある種甘美な映像や、少女を演じたジェーン・マーチも含めて、やっぱり好きな映画です。

    L'AMANT


マルグリット・デュラス――すごい女性のようです。
映画も撮っているということで、いつか観る機会もあるだろうか・・・



 
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 監督  ジャン=ジャック・アノー
 製作  クロード・ベリ
 原作  マルグリット・デュラス
 脚本  ジェラール・ブラッシュ 、ジャン=ジャック・アノー
 音楽  ガブリエル・ヤーレ
 ナレーション  ジャンヌ・モロー  
 出演  ジェーン・マーチ 、レオン・カーフェイ 、メルヴィル・プポー
      リサ・フォークナー 、アルノー・ジョヴァニネッティ

  (カラー/116分)









Last updated  2007.06.26 13:50:03
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2007.06.06
カテゴリ:フランス映画


  ブルジョワ少年が使った一枚の偽札。それをつかまされたカメラ店の夫婦は、燃料店の従業員イヴォンへの支払いにその偽札を使う。なにも知らずに告発された彼は、写真店を訴えるが、店員ルシアンの偽証で責任を負わされ失職、その後、強盗に加担して3年の刑を言い渡されるが・・・・。
巨匠ロベール・ブレッソンが悪と狂気の極限を追求し描いたヒューマン・サスペンス。



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  キューブリックと同じく、1999年に亡くなったフランスの巨匠ロベール・ブレッソンの作品です。
この監督、観るのは初めて。
同時期に撮っておいた「少女ムシェット」も期待できそうです。


若者が自暴自棄に陥り犯罪にはしっていく姿を、淡々と殺伐とした中に描きます。
いったい誰が主人公なのか、冒頭ではまだ知らされず、物語を追っていくうちに燃料店の従業員イヴォンがそうだと分かります。
愛らしい妻と娘がいて、偽札のことがなければ、こんな風になっていなかったかもしれない・・・それほど狂気を感じさせない主人公。
しかし、それだからこそ、突然歯止めの利かなくなり、冷徹な犯行を重ねる彼が余計に恐ろしくて、観る者をゾッとさせるのかもしれません。


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こちらもフランスの暗部を真摯に捉えた作品。
真っ当に生きている人はほとんど出てこず、狡猾なカメラ店の夫婦や店員ルシアンなど、自分さえよければいいと思って生きている人ばかり。
冒頭のブルジョワ少年が犯した罪をお金で解決する母親、実刑をうけたイヴォンを見捨ててしまう妻・・・だれもかれもが無機質に感じられます。
その削がれた感情は、映像が物質に置き換えらることでさらに強くなっていくよう―――。


他人にも身内にも裏切られ、立ち直ることもできずに、静かに悪の道へ進んでいってしまうイヴォン。
心の動きは見えないけれど、もしかしたら良心は残っているのかもしれない――そう思える瞬間がありました。
でも、結局は差し伸べられる手はなにもないまま自殺を図り、一命を取り留めても、出所後に酷いやり方で人を殺めてしまうのです・・・

刑期を終えた彼が身を寄せた家で、その一家の父親が奏でるピアノ演奏が、突然耳に飛び込んできます。
音楽さえ排除されていたなかに、突然の情緒を感じるシーン。
ラストへ効果的に繋がっていくようでした。

殺伐として、無味乾燥としてるからこそ、くる衝撃も大きい。
とても短い映画でしたが、作品自体の持ってる凶暴さは並大抵ではないのかもしれない。
そう思った作品でした。



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 監督・脚本  ロベール・ブレッソン
 製作  ジャン=マルク・アンショ
 原作  L・N・トルストイ
 音楽  ヨハン・ セバスティアン・バッハ  
 出演  クリスチャン・パティ 、カロリーヌ・ラング
      バンサン・リステルッチ 、マリアンヌ・キュオー

 (カラー/85分)








Last updated  2007.06.13 07:27:57
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2007.05.11
カテゴリ:フランス映画


  1888年のパリで上流向けのクラブを営んでいたダングラール(ギャバン)は、下町のキャバレーで見初めた踊り子ニニ(アルヌール)に触発され、カンカンを復活させた新しいショウを考え付く。しかし女性にもてる彼やニニをめぐり、恋のバトルが幾つも勃発して・・・。


 
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  近年ハリウッド映画のタイトルにもなったキャバレー“ムーラン・ルージュ”。
その創設にあたって巻き起こる出来事を、恋と踊りと唄の数々で描いた大作です。
ただ華やかなだけじゃない。
恋の甘きも苦きも、嫉妬も悦びも織り込んだ、フランス映画らしい恋愛模様が楽しめました。
カンカンを披露するまでの紆余曲折を楽しみ、ラストの圧巻なショーは爽やかな感動を残してくれます。

ダングラールは、新人を見つけては華やかな舞台へ送り出してきた、やり手のクラブオーナー。
ある日、下町で踊るニニに出会ってから、彼女に夢中になります。
沢山の踊り子を集めてカンカンのショーをはじめるため、全財産をつぎ込み大きな店を買い取るのですが・・・これまでのスター・ローラやニニの恋人は、二人に嫉妬して大騒ぎとなるのです。
そこに新たなライバル、アラブの王子まで登場して、どの恋もまったく巧くいきません。


フレンチカンカン  FRENCHCANCAN1954.jpg



華やかな舞台ができるまでのバックステージものとしても楽しい作品です。
もちろん劇中劇の舞台も楽しくて、一石二鳥。
本番前のドキドキとか、舞台裏の喧騒、ハプニング。そんな前半からは思いがけない魅力もぐんぐん表れてくる作品でした。

資金繰りがうまくいかずムーラン・ルージュ計画が凍結するような、つまずきのドラマもあるし、アラブ王子のニニへの猛烈な恋もある。
なんとも賑やかな映画ですね~


ニニがすっかり夢中になってしまったダングラールに、本番前一喝されるシーンが素敵。
ダングラールにすれば、新人を探し続けてそのたびに恋をするのが人生。
そのことを率直に諭して聞かせるこのシーンは、彼女とローラの間の確執さえも吹き飛ばしてしまいます。
恋する乙女が一気に舞台女優へと生まれ変わるような、そんな瞬間。
あとは本番があるのみです。

無事みんなを送り出したダングラールが、舞台裏でカンカンの音楽にうっとり満足顔をするシーンが印象に残ります。
そのまま感無量――と死んでしまうのか?!と思うほど。
曲にノリだして思わず一緒になって足を上げる姿、いても立ってもいられず舞台の成功を確認すべく客席へと出ていく姿・・・女たらしの中年男ダングラールのはずが、とても素敵に見えてくるのがいい!
さすが名優ジャン・ギャバン。惚れ惚れしました。




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 監督・脚本  ジャン・ルノワール
 撮影  ミシェル・ケルベ 、クロード・ルノワール
 音楽  ジョルジュ・ヴァン・パリス  
 出演  ジャン・ギャバン 、フランソワーズ・アルヌール
      マリア・フェリックス 、フィリップ・クレイ
      ミシェル・ピッコリ 、ジャンニ・エスポジート
      エディット・ピアフ
  
  (カラー/102分)
 









Last updated  2007.05.18 15:50:37
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2007.04.23
カテゴリ:フランス映画


  フランスの植民地アルジェリアの首都アルジェのカスバ。ここへ逃れてきたギャングのペペ・ル・モコ(ギャバン)は、望郷の念やまず、パリから来た美女ギャビー(M・バラン)に触発され、危険を覚悟でカスバの外へ出る・・・。 



  「死ぬまでに観たい映画1001本」にも選ばれている、有名なクラシック映画です。
アルジェリアにある迷路のようなスラム街‘カスバ’がとにかく魅力的!
狭い通路に人々が溢れ、扉の奥はまた別のどこかへ続く。
海沿いの家並みは複雑で、屋上は逃げ道になる。

ジャン・ギャバン扮するギャング・ぺぺは、そこで長年、警察から身を隠して暮らしてきました。
しかし、ある女性との出会いが、彼の運命を大きく変えていくことになるのです。

故郷フランスの匂いがぷんぷんする美女ギャビーは、お金持ちの情婦。
旅先で出会ったペペに、同じように心惹かれる彼女ですが、帰国の日は近づき、愛人にもバレて身動きがとれなくなってしまいます。


PEPE-LE-MOKOPEPE-LE-MOKO



警察による逮捕劇がベースとなり、警察のいぬが繰り広げるサスペンスも味わい深いものでした。
1937年という古さを考えれば、ハラハラ感もよくでていると思います。
そこに加わる望郷の思いがいっぱい感じられて、とても味わい深い作品でした。

映画史に残る悲劇のラストは素晴らしいですね~
ギャビーと出会いさせしなければ、捕まることも命を絶つこともなかったペペの最期の表情が心に残ります。
ペペの愛人の激しい嫉妬も。。

彼にとってカスバは、身を守ってくれるありがたい土地だったけれど、息の詰まる苦しさもあったのでしょう。
命がけで行動を起こしたペペに、悪党なのに親近感が湧きました。
ギャビーにも同じように、ハッピーエンドがおとずれてくれと思う・・・
けれど真っ当に生きてこなかったふたりの男女には、それに見合った未来があるばかりです。
子分ピエロや、刑事スリマンとの男の友情もさりげなく秀逸に描かれています。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

監督  ジュリアン・デュヴィヴィエ
原作  ロジェ・ダシェルベ
脚本  アンリ・ジャンソン 、ロジェ・ダシェルベ
音楽  ヴィンセント・スコット  
出演  ジャン・ギャバン 、ミレーユ・バラン 、リーヌ・ノロ
     リュカ・クリドゥ 、ルネ・カール 、マルセル・ダリオ

  (モノクロ/94分)








Last updated  2007.04.23 20:19:16
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2006.11.22
カテゴリ:フランス映画


  10歳の少年が繰り広げる冒険の数々を、子どもの目線で描いたハートウォーミング・ストーリー。様々な冒険に満ちた日常が、好奇心いっぱいで少し大人びた主人公のモノローグでユーモラスに綴られていく。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  ドラマに分類してしまうとありがちに感じますが、コメディという目で見れば柔らかい笑いが楽しめるのではないでしょうか。
少年の成長録であり、冒険の日々であり、恋のメロディである物語。
家族の絆とぬくもりが微笑ましくて爽やかです。
欧州映画の‘少年もの’はやっぱり良いですね~   


MOI CESAR, 10 ANS 1/2, 1M39
「セザールの両親。母は妊娠中、父はちょっと訳あり?」



学校でも目立たないセザール・プチは10歳半でちょっと太めの男の子。
容姿抜群でしっかり者のモルガン(マボ・クヤテ)とは親友同士。ふたりは揃って転校生サラに恋心を抱いています。

セザールの早とちりで起こったパパの刑務所騒動や、ロンドンにいるというモルガンの父親探しの旅を通して、彼らが成長する様子を描いたヒューマンコメディ。
視点はずっと子どもたちの元にあって、セザールのナレーターならぬ独り語りが、とてもユニークです。


MOI CESAR, 10 ANS 1/2, 1M39MOI CESAR, 10 ANS 1/2, 1M39
「左から モルガン、セザール、サラ」



子どもたちが、ラストまでに大人の意識を変えてしまう展開もほのぼの見物。
広いロンドンで、上手い具合に父親探しに協力してくれるミス・カリーナ(アンナ・カリーナ)に出会えるあたりは、ご都合主義的ではありますが、これもコメディなら簡単に受け流してしまえそうですね。
短い時間に意外と盛り沢山な内容が、うまく詰め込まれていると思います。
恋に家族に友情に。

流れを良くする為カットしたシーンを特典映像で観ることができました。
これだけすっきりした作品が出来上がったのは、編集のセンスなどもあるのでしょう。
監督はフランスの俳優で、長編映画の監督はこれがたぶん初めてのリシャール・ベリ。
少年たちのマドンナ・サラを演じたのは実の娘ジョセフィーヌ・ベリです。

太めのセザール、じつは特殊メイクで詰め物をしていたのだそう。
それもそのはず、前年の作品「バティニョールおじさん」では普通の少年でしたね。
彼の母親を演じたマリア・デ・メディロスは、個性的な面立ちが素敵。どこかで見た記憶があるとおもったら「ヘンリー&ジューン」の女優さんでした。


 

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 監督  リシャール・ベリ
 製作  ミシェル・フェレ
 脚本  リシャール・ベリ 、エリック・アスス
 撮影  トマ・ハードマイアー
 音楽  レノ・イザーク  
 出演  ジュール・シトリュク 、マリア・デ・メディロス
     ジャン=フィリップ・エコフェ 、ジョセフィーヌ・ベリ
     マボ・クヤテ 、アンナ・カリーナ
     ジャン=ポール・ルーヴ








Last updated  2007.08.29 17:44:00
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