000000 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

行きかふ人も又

PR

Profile


はる **

Category

Freepage List

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Recent Posts

全6件 (6件中 1-6件目)

1

スペイン映画

2011.11.26
XML
カテゴリ:スペイン映画
 ながいこと観たいと思い続けてきた、ヴィクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』。
期待したわりに、内容がよくわからなくってびっくりしたけれど(笑) すごく好きだった。
ノスタルジックで幻想的な世界。

画面がとにかく魅惑的なもので。古いお屋敷、オルゴールつき懐中時計、調律されないピアノ、ドン・ホセという名の人体模型・・・・。もはや蠱惑にちかいほど惹かれてしまう。
会話のないやつれた大人たちをよそに、子どもたちの空想力は果てなく広がり、研ぎ澄まされたアナの感性は眩しくて、子どもの目を通して内戦の傷痕と、人々の営みを眺めたら、いつもは気づかないことに気づけそうだった。

El%20espiritu%20de%20la%20Colmena-4.jpg


おもしろいのは、屋敷の窓が六角形の格子柄、蜂の巣模様であること。ガラスの巣箱で蜂を観察している父親みたいに、じぶんが屋敷の外から、六角形の格子を通してアナ家族を観察している気持になってくる。

「報われることのない過酷な努力、眠りはなく、休息は死である」

父親の書きつけたミツバチの記録は、そのまま過酷な時代に生きる人間に通じる。

原題は『ミツバチの巣箱の精霊』なのだそうだ。精霊がいるとすればそれはアナだった。無垢で純粋なこころのアナだった。

480397888_257ab41c72.jpg


 1940年代、スペイン中部の小さな村。『フランケンシュタイン』が巡回映画で上映され、少女アナ(トレント)は、フランケンシュタインにすっかり魅せられてしまう。姉のイザベル(テリェリア)から、怪物は村外れの廃屋に隠れていると聞かされたアナは、信じてひとり廃屋まで出かけ、スペイン内戦で傷ついた脱走兵と出会う――。

村はずれの廃屋、負傷兵との束の間の交流は予想もしない悲しい結末に終わり、失意のアナは森へ家出した。夜も更けて、水縁にしゃがみこむアナは、あの映画のフランケンシュタインに出会う・・・・古典へのオマージュを込めた、なんてフシギな物語。


  
erice01.jpg

原案・監督  ヴィクトル・エリセ
  脚本  アンヘル・フェルナンデス=サントス  ヴィクトル・エリセ
  音楽  ルイス・デ・パブロ
  出演  アナ・トレント  イザベル・テリェリア  フェルナンド・フェルナン・ゴメス

   (99min)








Last updated  2011.11.27 15:47:15
コメント(2) | コメントを書く
2011.11.08
カテゴリ:スペイン映画

336893_01_01_02.jpg


 フランスの古都ストラスブールを舞台に、美しく詩情豊かに、6年前に恋した女性を探し彷徨う男の姿を描く――。

出会った場所、街角のカフェに静かに腰を据えて、街ゆく人々のなかから、思い出の恋人を探す主人公。
手元には一冊のノート。白紙のページに彼が描く、カフェで過ごす美しい女性たちのスケッチが、シルビアの面影と重なって、芯の先からも、めくれる頁のあいだからも、思いのニュアンスが優しく匂った。
まるで主人公といっしょになってストラスブールを歩いたような、不思議な充足感に満たされる。
古都の情緒、光と影のモザイク模様。どこもかしこも美しい。

必死になって追いかけた女性が人違いだったとしても・・・この物語にはそれはどうでもいいこと。
静謐に再会への希求だけをつらまえるなら、切なさはいらない。
100%情感でできている、美しいとしか呼びようのない作品だった。

              
      
監督・脚本  ホセ・ルイス・ゲリン / 出演  グザヴィエ・ラフィット  ピラール・ロペス・デ・アジャラ
                (85min/スペイン=フランス合作)







Last updated  2011.11.09 23:49:10
コメント(2) | コメントを書く
2011.06.26
カテゴリ:スペイン映画


los_amantes_del_ci__rculo_polar_199.jpg

 8歳にして“運命の人”と出会ってしまったアナとオットー。校庭に向かって飛ばした紙飛

行機をきっかけに、アナの母親とオットーの父の間にロマンスが芽生える。やがて義兄妹

となった二人の、恋とその結末を描いた異色ロマンス。

 

ずっと気になっていたスペイン発のラブストーリー。少年期から青年期へ、そして大人へ。

3世代の役者が演じ分けて描かれる、成長ごとに育まれる愛。

アナの目線とオットーの目線。交互に、ふたりの運命の軌跡を描いていく。

アナと居るため、ふたり暮らしの母親を捨てて、父親の新しい家庭に飛び込んだオットー。

彼らは、ひとつ屋根の下で、こっそりと愛を交わす幸せな日々を送りはじめる。しかしある

時、ひとり残されたオットーの母親がひっそりと孤独に亡くなってからというもの、オットー

は呵責に耐えきれず、人が違ったように、失意のまま家を飛び出して姿を消してしまうの

だった。

それから17年。オットーはスペイン・フィンランド間の航空郵便のパイロットになっていた。

そしてアナは、その航空機が通り過ぎるフィンランドの小さな町ロバニエミに、偶然住みつ

いたばかり。

巡り会う運命の歯車は、再会へむけてたしかに回り続けているのだった――。

20080702211154-amantespolar.jpg los-amantes-del-circulo-polar-original.jpg

中盤までが、とても甘美で、絵になるシーンの連続だったので、このまま幸福へと一気に

突き進んでいくのだろうと思っていた。なので、再会が手繰り寄せた予期しない結末は、あ

まりに突然で悲しく、呆気にとられてしまう。ここでハッピーエンドなら、文句なしの作品だ

った。


見終えて、クシシュトフ・キェシロフスキの『偶然』や『トリコロール』『ふたりのベロニカ』、ト

ム・ティクヴァ監督の『ウィンタースリーパー』『プリンセス・アンド・ウォリアー』など、大好き

な作品を思い出す。

より深いところで結びついた運命や偶然に引き寄せられる男女の物語を、わたしは偏愛

しているのだ。 上記の作品群がお好きな方にはとてもおすすめ。



†    †    †


監督/ フリオ・メデム
脚本/ フリオ・メデム  エンリケ・ロペス・ラビニュ
音楽/ アルベルト・イグレシアス
出演/ ナイワ・ニムリ  フェレ・マルティネス  サラ・バリエンテ

(カラー/112min)






Last updated  2011.06.30 19:59:36
コメント(0) | コメントを書く
2007.10.02
カテゴリ:スペイン映画

  交通事故で昏睡状態に陥ったまま目覚めないアリシア(ワトリング)を、4年間世話し続けている看護士のベニグノ(ハビエル・カマラ)。一方、事故で昏睡状態に陥った女闘牛士リディア(フローレス)の恋人マルコ(グランディネッティ)は、悲嘆にくれるばかりだった。いつしか親しくなる二人は語り合い友情を深めていくのだったが――。

 監督は「オール・アバウト・マイ・マザー」が素晴らしかったペドロ・アルモドバル。現代人が抱える孤独を温かく見つめ、悲劇のあとの希望を包み込むように美しい映像で綴っていく。
バレーダンサーのアリシアをつきっきりで看護するのは、彼女の父親に雇われたベニグノ。一方、女闘牛士のリディアを看病するのは、恋人マルコ。ふたりに共通しているのは、彼女たちを愛していることと、ちょっぴり孤独なことだった。
意思を持たない肉体に触れることもできず、苦悩するマルコにとって、ベニグノの完璧さは驚愕だ。彼女が美しいままでいられよう、すべての世話をし語りかけ続ける姿。しかもそれが4年も続いているというのだから。。奇跡が起こらない限り意識を取り戻すことのない恋人に、どうやって接したらいいのかを、少しずつ彼に学ぶマルコだったのだが…。

talk_to_her_2.gif   talk_to_her_3.gif


恋人ではないことは明らかなベニグノの正体は、回想シーンで明らかになっていく。
自宅の窓から見える向かいのバレー教室で踊るアリシアに一目ぼれしたベニグノは、彼女が交通事故で意識不明になった時、付きっきりで居ることが許されるこの仕事に就く。
体を拭き、髪を整え、お化粧、マッサージ。彼女の裸を前に、心乱さず大切に扱っているように見えたベニグノ・・。しかし、とんでもない事件が起こってしまう。
それは植物状態のアリシアが何者かにレイプされ妊娠するというショッキングな事件だった―――。
自宅で母親を看病し続けたベニグノは、ずっと孤独だった。傷つくことなく人を愛せる、愛するアリシアを介護することが許されたこの4年は、だからきっと幸せだっただろう。でも、絶対にしてはいけないことをしてしまった。
植物状態にあっても健常者と同じに接するベニグノを、なんてスゴイと思って見ていた前半。マルコにはできないことができる彼。でもまともなのはマルコであって、ベニグノじゃない。
心が病んでいると分かった時、すごく悲しい思いがする。
自分たちと同じ、愛の種類であったと思うからこそ、肉体を犯すという行為をしてしまったベニグノに、物凄くショック受けてしまう。

刑務所に入ったベニグノに、最後まで知らされないラストの大きな悲劇後の奇跡は、希望を照らしていてよかった。
こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれている。

r081852444L.jpg


監督・脚本  ペドロ・アルモドバル
製作  アグスティン・アルモドバル
撮影  ハビエル・アギーレサロベ
音楽  アルベルト・イグレシアス
出演  ハビエル・カマラ 、ダリオ・グランディネッティ 、レオノール・ワトリング   
(カラー/117分)








Last updated  2012.03.05 20:58:06
コメント(8) | コメントを書く
2007.09.19
カテゴリ:スペイン映画

  カナダのとある町、誰とも言葉を交わすことなく、ひたすら工場で働くハンナがいた。
ある日、働き過ぎが問題となり、無理やり1ヵ月の休暇を取らされたハンナは、宛てもなく長距離バスに乗り込む。
旅先でひょんなことから、看護師を必要としている男と出会った彼女は、海に浮かぶ油田掘削所でジョゼフという男性の看護をすることになるのだった―――



お世話になっている、ベティさんおすすめの作品です。
「死ぬまでにしたい10のこと」が記憶に新しい、サラ・ポーリーとイザベル・コイシェ監督コンビ。
サラは子役からの女優さんで、本作では「ドーン・オブ・ザ・デッド」「死ぬまでにしたい10のこと」をしのぐ演技で好演していました。
掴み所のない、不思議な物語の始まり、そして次第に明らかにされる、主人公たちの苦しみ・・・


movie0209_01.jpg img5_1170744254.jpg




重い主題を、あまり重苦しくせず、さらりと描いていくタッチは変わりませんでした。
ただ、主人公の過去は謎めいていて、いざ秘密が明らかになるまでは、暗く意味深。
海上の孤立した場所は逃げ場がなくて、彼女の心のように寂しげで寒々としています。

孤独に黙々と働いてきたハンナは、なぜ、看護師の仕事を引き受けられたのでしょう。
看護師として立派に役を果たせるというのに、なぜ何年も、工場勤めに甘んじてきたのでしょう。
大火傷を負ったジョゼフの看病を通して、過去の秘密が明らかにされていきます。
そして、ジョゼフもまた、怪我のワケを自らの過去を、彼女に知られるときがくるのでした。



秘密を話せる相手は、信頼できる人―――
ジョゼフは、少しずつ彼女の嘘を見破り、心を解きほぐして、互いの気持ちを通わせていきます。
そのやりとりは温かくて微笑ましいものでした。
男と女の機微、女性の監督さんらしさが、でていると思います。

頑なだったハンナが、ジョゼフにだけ心を開いていったのは、きっと彼の目が見えないから。
素顔を知られたくなかった、目を見ては言えなかったことも・・・彼には安心して告白できたのでしょう。
もう会うこともないと思っての告白・・・・




秘密がどれだけ重くても、たじろいでも、一切を引き受けようとしたジョゼフの強さが素晴らしかった。
クロアチアが出てきたとき、一瞬、その飛躍に驚いたけれど、それでも大きな大きな辛い過去として、彼女が背負っているものがズシンと心に堪えました。
同じ女性としてもそうですが、カウンセラーが言った言葉はそのまま、現実の問題として提起されていたようです。
だからといってプロパガンダ映画としてではなく、ひとりの女と男の再生の物語として、私は観たいなと思いました。


演技派ティム・ロビンスのジョゼフ役は素晴らしかったです。
その存在感に負けないサラ・ポーリーはさらにすごい。
不思議な幼い女の子のナレートが、謎を残しますね。。
あんなことがなかったら、普通に生まれてくるはずだった娘の言葉だったのでしょうか・・・。
分かりませんが、ハンナが幸せになれたとき、去っていくその声が、正体不明なのにわけもなく切なかったのは、たしかです。




51DmqxeIw4L.jpg B0001CGNJY.09.LZZZZZZZ



監督・脚本  イザベル・コイシェ
製作  エステル・ガルシア
製作総指揮  ハウメ・ロウレス 、アグスティン・アルモドバル
撮影  ジャン=クロード・ラリュー
出演  サラ・ポーリー 、ティム・ロビンス 、ハビエル・カマラ 、エディ・マーサン
  スティーヴン・マッキントッシュ 、ジュリー・クリスティ

(カラー/114分)









Last updated  2008.03.01 12:34:50
コメント(6) | コメントを書く
2007.09.06
カテゴリ:スペイン映画


  事故で四肢麻痺となった主人公ラモンが、法律では認められていない尊厳死を求めて闘う姿を、周りの人々との交流を含めて描き出すヒューマン・ドラマ。
実在の人物、ラモン・サンペドロの手記を元にしています。

人の介助がなければなにもできない自分を、26年間ベッドの上で見つめてきた主人公が、今の生き方は尊厳がない――そう宣言して死を選んでも、許せる気持ちになりました。
誰よりも自分を見つめた上で望むなら、どこの誰が来てなにを言おうとも、決心が揺るがないのは当然です。


家族や友人を愛し、愛され、甥っこを我が子のように慕ってきたラモン。
車椅子にすがって希望にすがって生きるのはいやだ・・・
そう言って彼はベッドの上で26年間を過ごすのです。

裁判を見て、同じ障害を持った神父が言います。
「生きろ」
ほとんどの人間が、同じように、生きて欲しいと願います。
どんな障害があろうと、頑張って生きている人がたくさんいるのに、ラモンの言い草は許せない―――そう感じる人も多いのかもしません。
でも自分が同じ立場なら、辛抱のリミットが、26年という歳月できっと来るだろうと、思えてなりませんでした。


車椅子を拒否したのは、間違った選択のように一瞬思えます。
けれど、もし外へ出ていても彼は変わらなかった気がしてなりません。
誰かの手を借りなければ何も出来ない、そのことに変わりはないから。
ラモンにとって、その虚しさは、変わることがない現実でした。

尊厳死は、彼の人生において、逃げではないはず。
頑張っている人に対して失礼だとしても・・・・
26年は本当に長い。
もう頑張った、ここまででいい。そう思えるほどラモンは頑張って生きたのだと、伝わる描き方になっていました。


裁判を手伝うという女性弁護士フリア(ベレン・ルエダ)は、登場から何かを抱えていることがわかります。
ラモンと心を通わせ、自らも病に侵されていることが皆に知れる展開。
脳血管性痴呆症という、彼女も不治の病で、「一緒に死のう」と約束するに至るまで、揺れる男女の心が繊細に描かれていました。


終盤、裁判に負け、合法的に死ぬことはできなくなったラモンは、結局、理解ある友人の手を借り、青酸を飲んで死ぬことを決意します。
彼を支えてきた家族の面々が、死に場所となる部屋へと旅立つラモンを見送る、その辛い場面に泣けてきました。
そして、共に死ぬ約束のフリアが夫の説得に負けて生きることを選んだ時・・・一人になってしまったラモンの悲しみが胸にせまります。




‘尊厳死’を実行したラモンと、絶望的な未来でも家族のため生きることを決めたフリア。
どちらが幸せだったのかは、もちろんわかりません。
ただ私には、ラモンが家族や友人に愛されていたからこそ、自殺を許し手伝ってもらえたのだと思えます。
愛されていたから死ねたのでしょう。

フリアはラモンほど、家族に愛されていたのでしょうか。
それもわかりません。
生きて、痴呆の症状が進行し、記憶を失くしても、愛してくれる人のために生きる、それはわかる。
でも自分の尊厳は?
その‘尊厳’というものさえ、分からなくなっても?
人間は、自分以外の人の為だけに、生きていけるものなのか、考えさせられる作品でした。



r162035842L.jpg


監督・音楽 アレハンドロ・アメナーバル
製作総指揮 アレハンドロ・アメナーバル 、フェルナンド・ボバイラ
脚本  アレハンドロ・アメナーバル 、マテオ・ヒル
出演  ハビエル・バルデム 、ベレン・ルエダ 、ロラ・ドゥエニャス

(カラー/125分)










Last updated  2007.09.13 10:22:10
コメント(2) | コメントを書く

全6件 (6件中 1-6件目)

1


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.