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ルーマニア映画

2010.01.03
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カテゴリ:ルーマニア映画

 自身もロマの血が流れているというトニー・ガトリフ監督。これまでにも沢山のロマをテーマとした作品を撮っている。

 《あらすじ》 父の遺したジプシーの歌のテープに魅せられ、パリからやってきた青年ステファンは、幻の歌姫を探して旅するうちに、ロマの村に辿りつく。
当初はよそ者扱いされるが、次第に彼らにとけ込んでゆき、ジプシーの娘と恋に落ちるのだった―――。

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ロマの人々について、恥ずかしながらわたしはなにも知らなかった。
ロマが生みの親であるというジプシー音楽の魅力も、放浪の民の悲しい歴史が、今もなお続いていることも。

陽気で、ちょっと間の抜けたオフロード・ムービーは、敬愛するエミール・クストリッツァ作品のノリに似ていて好きだ。きっと二人には、同じように体内に音楽が流れているのだろな。
陽気でありながら、民族の悲しさ漂う。

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旅人だった父親の、歩いた道を辿る青年ステファンは、歌姫を探しながらたくさんのことに出会う。憧れの音楽に触れ、民の魅力に触れ、思いがけず、偏見と蔑みに合う彼らの真実にも出会って、村を去りがたくなる。
魅力的なジプシーの娘に恋してしまったことで、ますます去りがたくなり、彼らの生活により近く接近していくのだった。
映像特典を観ると、ステファンの恋は想定外だったらしく、その後の展開を、大きく変えたのだとか。
旅の終わりに彼が出す答えと、取った行動も見どころのひとつ。


ステファン役を演じた、ロマン・デュリスの笑顔がいい――と聞いていたけれど、まったくの同感。彼の「へらっ」とか「にこっ」とかする表情にやられるー。
言葉の通じない土地で、体当たり的演技をする、素ではないかと見間違うほどの、ナチュラルな存在感がいい。
それ以上に、驚くべきは、村長イジドールを演じた役者でもなんでもない素人のイジドール・セルバンであった。イジドール役を探していた監督が、一目見て気に入ったという村長は、要所要所を抑えつつ、すっとぼけた、ドキュメンタリかのような自然な、ロベルト・ベニーニ並みの愛おしいやかましさで、台詞を捲し立てる。

彼らにとっての生業、音楽は誇り高く、楽手として、歌い踊るシーンが素晴らしかった。
音楽が真っ直ぐに心に響いてくる。


●   ●   ●   ●


監督・脚本・音楽/ トニー・ガトリフ
製作/ ドル・ミトラン
撮影/ エリック・ギシャル
出演/ ロマン・デュリス  ローナ・ハートナー  イジドール・セルバン

(カラー/100分/フランス=ルーマニア合作)







Last updated  2010.01.03 15:54:23
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2009.08.08
カテゴリ:ルーマニア映画

 チャウシェスク政権下のルーマニア。望まない妊娠をした寮のルームメイト、ガビツァから、違法中絶の手助けを頼まれた大学生のオティリアの、辛く長い一日を描く―――。


 闇市の蔓延する自由のない80年代後半のルーマニア。学生のオティリアとルームメイトのガビツァは落ち着かない。きょうは、望まない妊娠をしたガビツァの、堕胎手術当日なのだ。
しかし、違法であることも危険を孕むことも、まるで実感していないようなガビツァの言動が、すべての予定を狂わせてしまう・・・。

ガビツァの態度には、ほんとうに腹が立った。
中絶についてなにも言う権利はないけれど、責任は、相手の男(一切登場しない)だけでなく、彼女にも十分にあるはずなのに。
自分を守るばかりの沢山の嘘をついて、奔走するオティリアの献身的な親切を踏みにじり続けていく。

堕胎手術を引き受けた男・ベベは、保身と見返りを当然のごとく要求する。
シビアにリアリティもって描かれる、たった一日の物語は、一言でいえば“ 嫌悪感でいっぱいのお話 ”なのだけど、目が離せなくなる独特な強い引きがあった。


資金を用立てるためオティリアは、ガビツァの代わりに、恋人にお金を借りる。
友人の妊娠を間近に見て、オティリアと恋人の間もギクシャクしてしまう。(ここで大事なのは、当時ルーマニアでは避妊が禁止されていた、とうことだ)
明るい展開が待っているなんていう希望もなく、選択肢のない限定された時代背景のあってこそのドラマだった。
なぜ今この時代にこの映画? と思わなくもないが、国柄や社会的な背景を描きこんだ結果の良作なのかもしれない。
ちなみに、日本でガビツァみたいな娘がいたら、友達はできない気がするけど・・・。

オティリアがどうしてそこまでするのか、、理解しがたい部分も多々あるものの、目を逸らさせない演出は流石にすごい。
カンヌで最高賞のパルムドールを受賞していますが、まさしくカンヌで評価されるタイプの作品になってます。
社会派であり、役者がいい。
『ロゼッタ』『ある子供』で二度パルムドールを受賞しているダルデンヌ兄弟監督に、似た雰囲気を持つ作品に思われた。




●  ●  ●  ●



監督・脚本  クリスティアン・ムンジウ
製作  オレグ・ムトゥ  クリスティアン・ムンジウ
撮影  オレグ・ムトゥ
出演  アナマリア・マリンカ  ローラ・ヴァシリウ  ヴラド・イヴァノフ

(カラー/113分)







Last updated  2009.08.09 15:22:40
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