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イギリス映画

2011.10.25
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カテゴリ:イギリス映画

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 (あらすじ) カトリックとプロテスタントの争いが激化する、16世紀のイングランド。エリザベスは、腹違いの姉メアリー女王の崩御後、世継ぎとして弱冠25歳の若さでイングランド女王に即位する。隣国との関係が切迫するなかで、愛する恋人と政略結婚のあいだで揺れ動く若き女王が、一国の王として独立自尊するまでを、豪華絢爛なセットと衣装で描く――。

 

 豪華でスケール壮大なのだが、なんてことのない内容でおわってしまう。この年のアカデミー賞で『恋におちたシェイクスピア』に敗れたのも、なるほどだ。
主演男優陣が被っていての敗北だし、ケイト・ブランシェットは悔しかっただろうなあ。
個人的に大好きな女優さんなので、エリザベスの神憑り的な熱演だけみると負けていないんだけれど、、如何せん、波瀾の世のエリザベス1世の恋愛模様が主題では、ちょっとかなしすぎる。
コミカルな恋愛劇に負けるのも納得。そもそも『恋におちたシェイクスピア』もそれほど面白い作品ではなかった。

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続編の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』はHDに録画してあるので、そのうちに。あまり期待しないで観てみよう。

エリザベスの恋人役にはジョセフ・ファインズ(写真・右)。結局、この男が何を考えているのかよくわからない。エリザベスの苦悩は刺さるほど伝わったのに、男優陣はぼんやりなのだった。
それにしても、わたしはいつまでもファインズ兄弟が苦手なのだなあと実感。

 

  監督  シェカール・カプール
  脚本  マイケル・ハースト
  撮影  レミ・アデファラシン
  音楽  デヴィッド・ハーシュフェルダー
  出演  ケイト・ブランシェット  ジョセフ・ファインズ  ジェフリー・ラッシュ 他

  (124min)







Last updated  2011.10.27 06:46:54
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2011.09.12
カテゴリ:イギリス映画

 地球上の全大陸でロケを敢行し、撮影日数のべ3000日、総製作費35億円というかつてないスケールで製作されたBBC EARTHのネイチャー・ドキュメンタリー・プロジェクト"ライフ"の劇場版。多種多様な動植物が見せる感動的ないのちの物語を、最先端技術を駆使した驚異の映像で映し出す―――。


 数多く作られている動物ドキュメンタリーのなかで、好きだったなぁーと思い出すのは『ミクロコスモス』と『WATARIDORI』だろうか。
昆虫や渡り鳥に焦点を絞ったぶんインパクトが残っている。
本作は、もっと大きな視点で地球上に生きる動植物たちの営みを見つめる。
「皇帝ペンギン」「オーシャンズ」「ディープ・ブルー」「北極のナヌー」「アース」・・・・数々の動物ドキュメンタリーものに、人間の存在を考えさせられる最新作が生まれた。


生き方を変えてしまうほどの、100%の真実

ちょっと大げさなコピーだけれど、クギづけになる映像の数々が、ドラマチックに編集されているので楽しめる。
未だかつて見たこともない――とまではいかなくても、シンプルにただ生きる動物たちのありのままの姿は、揺さぶられるなにかを持っている。
生きるためだけに食べ、子孫を残し、そして死んでいく。

ずいぶん複雑に進化してしまった動物・人間が悲しい生き物のように思えてくる。
もしも人間に知能や理性や欲望がなければ、地球の姿もいまときっと違っていたはずだ。
人間としての性はどうしようもないけれど、野生動植物たちの目線にもっと近づいて生きることはできる。そうすれば地球の未来はきっといい方向へ向かっていくのかもしれない。


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今週末、ミニシアターの『蠍座』では、映画で「食」を考えるをテーマに『不食の時代』『ファーストフード・ネイション』『いのちの食べかた』が上映されている。
どれも飽食の時代に考えされせられる作品のよう。
生きるために必要なぶんだけしか食べない生き方を、きちんと選ばなくてはいけないなーと、改めて思った。

面白かったのに、劇場で久しぶりにウトウトしてしまったのは、驚くようなシーンを並べるより、じっくりと動物たちの生きる姿を描いていたからに違いない。奇をてらうことないシンプルさ。
松本幸四郎、松たか子親子のナレーションは心地よく、落ち着いて聴いていられた。



   監督  マイケル・ガントン  マーサ・ホームズ

   (カラー/85min/ONE LIFE)








Last updated  2011.09.17 17:28:40
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2011.07.12
カテゴリ:イギリス映画

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 同性愛や殺人といった醜聞に満ちたバロック絵画の画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・

ラヴァッジオ、(1571年~1610年)の一生を映画化。監督は、画家・美術監督から映

画監督へと転身したデレク・ジャーマン。自らもゲイであったジャーマン氏は、1994年、AI

DSによる合併症で死亡している。

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アーティストらしい目線で捉えられたシーンの、絵になること。深い陰影が中世の重厚な空

気感を見事に再現している。おどろおどろしく、甘美に力強く、ベットリと張りつく様に、幻

想と史実の狭間に画家の生涯を閉じるまでが描かれていく。

驚くのは、当時を見事に再現したなかに、なにげなく挿入されている現代の小道具たちの

数々。洋服、計算機、タイプライター・・・・そこに生まれる違和感さえ作品の一部になって

しまう手腕。

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市井の人たちを多くモデルにつかったという、カラヴァッジオ。一目惚れした青年をモデル

に起用し、娼婦である彼の恋人まで面倒みながら、金に飽かせて退廃的に生きた男。

そんな彼の生涯を、最後まで支え見つめ続けるのは、幼くして彼の元に買われて来た唖

の青年――。

彼は父親のようにカラヴァッジオを愛し、寄り添い、身の回りの世話をしながら、画家の生

き様を見つめている。その静謐な眼差しがあまりにも美しい存在感を放っている。

 

 こちらも『死ぬまでに観たい映画1001本』のなかの一作。わたしが手に取ったきっかけ

はこれだけれど、カラヴァッジオという画家を知るために観るのも為になりそう。作品を映

像に取り入れているので、よりリアルに異端の画家について学べる構成となっている。た

だ構図は同じでも、筆致だけは、意図してかまったく別物だった。

長回しに眠気を誘われるのが玉に瑕か。

(イギリス人監督のイギリス映画ゆえ、イタリア語ではなく英語なのもちとおしい)

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監督・脚本/ デレク・ジャーマン

撮影/ ガブリエル・ベリスタイン

音楽/ サイモン・フィッシャー・ターナー

出演/ ナイジェル・テリー  ショーン・ビーン  デクスター・フレッチャー

(カラー/93min)








Last updated  2011.07.14 22:20:06
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2011.03.09
カテゴリ:イギリス映画

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  近未来。エネルギーが枯渇した地球。月の裏側で採れる新しい燃料の採掘のため、世界最大の燃料会社と契約を交わした宇宙飛行士のサム・ベルは、たった一人、3年間の任務で月に滞在していた。
人工知能を持つロボットのガーティを相棒に、孤独と闘いながら仕事をこなしていたが、帰還を目前にしたある日、作業中に事故を起こし、診療室で目覚めた彼は、驚くべき事態が起こっていることに気づく―――。


 登場人物はほぼ、サム役のサム・ロックウェルのみ。低予算ながら、月面の荒涼とした情景や、無機質な施設の造形が、上質な雰囲気を醸し出していた。
クオリティーの高いCGセンスなど、とても初監督作品とは思えなかった。 

大けがを負ったサムは、診療室で目覚める。弱った体でガーティの元へいくと、そこには自分にそっくりな男がいる、、。
事態を飲み込めないサムに、男はいう。
自分たちは騙されている。自分たちはクローンだ、と。

唯一の心の支えだった、地球に暮らすはずの最愛の妻も、幼い娘も、すべて埋め込まれた記憶だと知ったとき、彼らが出す答えとは・・・・?

近未来では、ロボットは知能と一緒に感情を持つのだろうか。クローンもまた感情を持ったら、どんなことが起こるのか。こわくて、切なくて、やるせない近未来予想図。

クローンの体は3年で寿命をむかえてしまう。体は出血を繰り返し、高熱に冒されながらも、サムとサムが手を組み出した答えは、少なからず彼の死を無駄にしない建設的なものだった――。


冒頭で真っ白くて清潔だった基地が、サスペンスの緊張感度合いを高めていくうち、だんだん血に染まって汚れていく様が、対照的でインパクト大だった。
そつなく短尺にまとまった演出もすばらしい。
燃料供給会社は韓国資本という設定だったのだろうか。ちらりとハングル文字の映るシーンがあったけど。コンピューター画面に写し出された人物は、さりげなく「アニョンハセヨ」と言っていた。

やるせない、悲壮感。この気持ち、なんとなく『サイレント・ランニング』を思い出す。


†   †   †


監督・原案/ ダンカン・ジョーンズ
脚本/ ネイサン・パーカー
撮影/ ゲイリー・ショウ
音楽/ クリント・マンセル
出演/ サム・ロックウェル  ドミニク・マケリゴット  ケヴィン・スペイシー(声の出演)

(カラー/97min)






Last updated  2011.03.09 20:46:03
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2010.10.06
カテゴリ:イギリス映画

 わたしがインドを訪れてから、すでに3カ月。当時の日記のタイトル『A PASSAGE TO INDIA』は、この作品から取ったのでした。
 フィアンセを訪ねて、義母(アシュクロフト)と共に、イギリス植民地時代のインドを訪れたアデラ(デイヴィス)が経験する、心理的な変化と戸惑いと幻覚。1920年代のイギリス女性にとって、異境の地で受けるショックは、たぶん計り知れない。

目には見えないエネルギーに圧倒される国。人の多さ、酷い暑さ、汚穢、匂い。インドの風土に触れると、みずからの観念を覆される変化に、出会うときがある。個々の意識が消えて、もっと大きな生命の意志みたいなものに触れる時がある。
冒頭から聡明であったはずのアデラは、この国のエネルギーに飲み込まれて、しだいに動揺を隠せなくなり、ありもしない幻覚をみてしまった。この国に弾き返された、彼女の痛い経験が、インドのすごさを何よりも物語っていく―――。

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異文化を理解する難しさや、有色人種への偏見、イギリス人支配へのインドの反撥。
植民地時代を背景に、大河ドラマの大家デヴィッド・リーンらしいスケール感で、様々な問題が描かれていた。
それでも一番の核となるのは、やはりアデラの心。絵に描いたようなイギリス人らしさで(シニカルとみるとおもしろい)結婚に悩み、この国に動揺し、反英運動に巻き込まれていくのだった。

婚約者を前に揺れていたとき、彼女は、異国の親切な医師アジズ(バナルジー)と出会う。
ふたりは、お互いに、すこしずつ惹かれ合っていく。
ある時、アジズは、アデラと義母を大がかりなピクニックへと連れだす。しかしこの一日が、大事件へと発展し、決定的にふたりの将来を分けてしまう・・・・。
(↓ アジズ。渡辺謙にみえてくるので可笑しい)

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アデラが、ガジュラーホーにあるような、ミトゥナ像(男女交合像)を尋ねるシーンや、インドの結婚制度について語るシーンなど、ところどころにを感じさせる演出があった。
それが伏線だったのだろう。
ピクニックで訪れた神秘的な洞窟で、アデラはパニック症状を起こし、大けがを負って運ばれる。そして、アジズに暴行された・・・と、ありもしない証言をしてしまうのだった。
アジズは身柄を拘束され、彼女のフィアンセが判事を務める裁判所で裁かれることになる―――。

嘘の証言をしたことを「情けない」と、一蹴するのはかんたん。でも、なんでそうなったのかがわからない。心身喪失にしろ、優しかったアジズのこともフィアンセのことも裏切った、聡明だった彼女の、情けない姿が痛い。
演出によるものだとは思うけれど、いつまでもショックを受けたまま言葉もはっきり発しない姿に苛々が募る。
結局、法廷で、アジズの無罪を認め告訴を取り下げたことを、彼女の勇気だなんて美化する気持ちにならないから、よけい当惑して、このあたりから最後まで、物語についてゆけなくなってしまった。

冤罪に傷ついたアジズは町を去り、反英運動が盛んになったインドをアデラは去り、、、傷ついた者同士を繋ぐのは、英国人教授フィールディング(フォックス)。
ふたりの共通の友人であるフィールディングは、数年後、アジズを探し出し再会を果たすのだ。
誤解とわだかまりが解けて、はじめてアジズはペンを取り、アデラに手紙を書く。
長い時間を経て、遠いインドとイギリスの地で、ようやくふたりの心は溶解するのだった―――。

このフィールディングという人もまた、前半では気さくで魅力的な好人物なのだが、後半からは掴みどころない人になってしまう、、。
名女優ペギー・アシュクロフトが演じた義母さえ、後半では存在感をなくし、船上であっけなく死を迎える。
本作はヴィッド・リーン監督の遺作。氏の大作はどれも好きだ。撮影当時は70代、インドでの撮影を思うと、タフさに感心してしまうけれど、後半の尻つぼみ感は、晩年のパワー不足なのかもしれない。
大作の大味にはならず、心の機微まで描いてきたリーン監督にしては、本作は伝わらない感情の場面が多かったように思えてならなかった。イギリス人では、この作品はどう評価されているんだろう。



†   †   †



監督・脚本/ デヴィッド・リーン
製作/ ジョン・ブラボーン  リチャード・B・グッドウィン
原作/ E・M・フォスター
撮影/ アーネスト・デイ
音楽/ モーリス・ジャール
出演/ ジュディ・デイヴィス  ヴィクター・バナルジー  ペギー・アシュクロフト
アレック・ギネス  ジェームズ・フォックス  アダム・ブラックウッド

(カラー/163分/A PASSAGE TO INDIA)







Last updated  2010.10.08 06:39:25
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2010.05.28
カテゴリ:イギリス映画

 ダニー・ボイル監督といえば『トレインスポッティング』『ザ・ビーチ』『28日後...』。
どれも斬新で、絶妙な勢いと、巧みさがあったっけ。アカデミー作品賞を受賞した本作も、圧倒的なうまさだった。
ヒンドゥー語を大事にしつつ、外国語作品にならないよう、前半には英語字幕が投入されている。そんなところも、とてもスマートだ。

 インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”で、この日、ムンバイ出身の青年ジャマールが、ついに誰も辿り着けなかった、残り1問までやって来た。ところが1日目の収録後に、イカサマ容疑で警察に逮捕されてしまう。スラム育ちの孤児がクイズを勝ち抜けるわけがないというのだ。
執拗な尋問に対し、ジャマールは自らの無実を証明するため、答えを知るに至った、ストリートでの過酷な過去を語り始めるのだった・・・・・・。

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クイズ・ミリオネアのドキドキと、二重の回想形式で語られる構成の見事さ! 120分が短く感じられるほど、物語に引き込まれていく。
教育を受けていないはずのジャマールは、なぜ問題の答えを知ったのか。その答えは過去にある。
あの頃のスラムの生活が、あの事件が、あの偶然が・・・いまへと繋がる大切な伏線となっていく。気を逸らさないドラマチックなエピソードのひとつひとつが、瑞々しくて痛々しくて切なくて、たまらない。

詳しい内容は割愛するが、過去が現在に追い付いたとき、物語は、最後の一問を残すのみ。
同時に、ジャマールの一途な恋の行方も、ミリオネアを賭けた運命の行く手とともにある――。
なんて巧いんだろう!
「クイズ・ミリオネア」という番組のいやらしさを、存分に利用した内容もさることながら。出来過ぎなラストは、きっと映画ファンでもうなるはず。往年の名作へのオマージュと、映画愛に溢れていた。


舞台は映画の都ムンバイ。エンドロールでしっかりと、ボリウッドらしいダンスを披露して幕を閉じる、粋な演出。作品全体で、インド特有の生命力とカラフルさと魅力を表現してしまえているところも、素晴らしい。
初恋相手をずっと追い求めているスラムドッグの優男を演じた主演のデヴ・パテルは、時にみせる強い眼差しが、とても魅力的な俳優さんだった。


(カラー/120分/イギリス=アメリカ合作)








Last updated  2010.06.02 22:10:27
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2010.05.16
カテゴリ:イギリス映画

 わたしは毎日、コーヒーばかり飲んでいる。
子どもの頃、砂糖とミルク入りで飲んでいたのを合わせたら、人生の大半にコーヒーが共にあったといっても、過言ではないと思う。
豆の品種や生産地にこだわりはなく、行きつけの豆屋さんで、その都度飲みたいのを買ってくる。無くなれば、缶コーヒーだってなんだって飲む。
最近は缶だと、ブラック以外はほとんど飲めなくなってしまったけれど。

そんなコーヒー愛飲家のわたしを、ちょいと考える人にしてしまったドキュメンタリー映画。
年間売上800億ドルを超える、石油に次いで世界で2番目に取引金額の多いコーヒー。
ここにきてくれる方の中にも、愛飲家はきっと多いことでしょう。

フェア・トレードについてはあまり知らないけれど、いつか通った珈琲教室で、サステイナブルコーヒーについては、少しだけ教わったことがあった。
その時の先生が開いているHP情報によると――
サステイナブルコーヒーの定義は。
オーガニック、フェアトレード、シュードグロウンを目指すもの。有機無農薬、公正な交易、環境保護が三本柱なのだそうだ。

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コーヒーの原産地は、主に南米やアフリカなどの発展途上国で、生産国と輸入国との間には大きな格差と不公平があるのは、みんなが知っている。
それを是正しているのが、本部をイギリス・ロンドンに置く国際コーヒー機関なのだが。
協定の破たんを機に、いまコーヒーの価格は、30年前の値まで下落してしまった。 おかげで生産者は貧困に喘いでいるというのだ。
愛飲家としては、聞いていて気持ちがいいわけがない。

本作では、エチオピアに焦点を当てて、農協の責任者である男性の仕事を追いつつ、裕福な輸入国の日常風景をシニカルに、対比して映し出す。
世界のコーヒー市場を支配する、大手企業をやんわりつついてみたり、バリスタ選手権の模様を流してみたり。
スタバ1号店を取材した映像は、なんとも気の毒。ノー天気な店長から感じられるのは、企業の利益追求体質で、スタバを見る目が多少変わってしまうかもしれない。

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・世界第3位の輸入国である日本が持つフェア・トレードのシェアは、レギュラー・コーヒー市場においてわずか0.2%。
・消費者が大勢いるからこそ、ひとりひとりの日々の選択が、世界に大きな影響をもたらす。

そう言われちゃうと、黙っていまのまま、コーヒーを飲んでちゃいけない気になってくる。
エチオピアの人々が喘ぐ、責任の一端の一端は、自分にあるような気にさせられちゃうよね。
つい、単純で、オンランショップのサステイナブルコーヒーを探してみると、エチオピア産ばかりではなく、ブラジルやマレーシアやコロンビアや東ティモールなどいろいろあった。
たまーには、ネットショップで買い求めることにしよう。100グラム500円~800円なら、べらぼーに高いわけじゃない。このたまーにを、続けることが大事なのだろうし。


 ra_logo2.gif レインフォレスト・アライアンス認証コーヒー

ちなみに、最近コンビニのコーヒーに、このマークがついてるのをよく見かける。
<レインフォレスト・アライアンス認証>のマークなのらしい。アメリカ・ニューヨーク州の、サステイナブルを目指す団体のマークなのだそうだ。


---------コーヒー-----------



監督/ マーク・フランシス  ニック・フランシス

(カラー/78分/イギリス=アメリカ合作)










Last updated  2010.05.19 17:20:20
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2010.01.30
カテゴリ:イギリス映画

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 2007年、ロンドンにパルナサス博士(プラマー)率いる、旅芸人一座がやって来た。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。
しかしお客はゼロ、しかもパルナサス博士は、かつて悪魔のMr.ニック(ウェイツ)と交わした契約の期限が近付き気が気でない。
一方、もうすぐ16歳になる博士の娘ヴァレンティナ(コール)は、偶然助けた記憶喪失の男トニー(レジャー)に心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客は増えるのだが・・・。



 ヒース・レジャーの遺作というだけでも、注目の集まるテリー・ギリアム監督最新作。
イマジネーション溢れる異世界へのトリップは、コアなギリアムファンにはたまらないでしょう。
冒頭、Dr.パルナサス一座が現れた瞬間から心を奪われてしまう!
舞台は2007年というのに、この一座の風貌がロンドンの街角に現れて違和感ないことがまずスゴイ。


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1000歳になるという博士には、悲しい秘密がある。かつて“不死”と交換に、娘を悪魔に差し出す約束を交わしてしまったのだ。
タイムリミットは3日後、ヴァレンティナの16歳の誕生日。
博士は欲望に堕ちない人間を見つけ、娘を救うことができるのか・・・!

博士自身、若かりしころ欲望に堕ちた。悪魔と契約などしてしまったのだから。だからこそ“イマジナリウム”を発明し、人間の欲望と向き合って今なお苦しんでいる。
人々の欲望は尽きることなく、悪魔の誘惑は絶大。形勢は不利の連続だけれど、娘のため、諦めるわけにはいかないのだった。


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物語の核になるのは、博士が娘を守れるかどうか――それと同時に、ヒース演じる記憶喪失のトニーが、自身の犯した罪と罰に対峙していくシニカルな物語でもある。
恐るべき“イマジナリウム”の世界へ偶然足を踏み入れてしまったトニーを、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が、亡きヒース・レジャーの代わりに見事に演じ分けている。
願望と欲望の世界で、トニーの悪どい姿を露呈させ、悲劇の結末へと突き進んでいく様は、さすがにギリアムらしいブラックな味わい。

ワケありトニーが仲間に加わってからというもの、一座はぎくしゃく。メンバーのひとり、若いアントン(アンドリュー・ガーフィールド)にはとくに不満が募る。
それはトニーに惹かれていくヴァレンティナに、ずっと恋してきたからだった。
アントンの恋の行方はいかに?ヴァレンティナの運命はいかに?腹黒いトニーの運命はいかに?
悪魔の手に堕ちることなく、みんな幸せになれるのか・・・?!
結末はご覧になってのお楽しみ。


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ギリアム氏の脳内妄想が創り出すファンタジーには、よくわからないところや、辻褄の合わない場面がたしかにある。
しかし、そこはもう目を瞑るしかなくて、物語性より、めくるめく繰り広げられるダークファンタジーに身を委ねて映像を楽しむのが正解だと思う。
ほかの誰にも創れないユーモアと美しさに満ち満ちた世界はギリアム・ワンダーランド。心が自由に楽しめる空間があった。
最後の最後まで手の抜かない劇場演出もうれしかったし、相変わらず日本贔屓の衣装が『ローズ・イン・タイドランド』に引き続き魅力的だった。
来日中、爆笑問題とふざけ合う時のあのテンション、、、。変人ぶりも微笑ましく、次回作がまた楽しみだ。



●   ●   ●   ●



監督 /テリー・ギリアム
製作総指揮 /デイヴ・ヴァロー  ヴィクター・ハディダ
脚本 /テリー・ギリアム  チャールズ・マッケオン
撮影 /ニコラ・ペコリーニ  
音楽 /マイケル・ダナ  ジェフ・ダナ
出演 /ヒース・レジャー  クリストファー・プラマー  ジョニー・デップ  ジュード・ロウ
コリン・ファレル  リリー・コール  トム・ウェイツ

(カラー/124分/イギリス=カナダ合作)








Last updated  2010.01.31 19:19:59
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2009.10.30
カテゴリ:イギリス映画
 
 テリー・ギリアム監督は、この年、2本の映画を撮っている。本編と、もう一本は『ブラザーズ・グリム』。
ハリウッドで撮った『ブラザーズ・グリム』は、パッとしない出来栄えだった。
やはり『ローズ・イン・タイドランド』に、より深く関わっていたからなのだろうなァ。こちらの方が、断然おもしろかった。


 主人公は『不思議の国のアリス』が大好きな、少女ジェライザ=ローズ。
両親は2人ともヤク中で、ある日ついに母親が死んでしまう。父親は彼女を連れて、故郷の草原に立つ、空き家となったオンボロ実家に住みつく。
しかし、父親もまたクスリを打ったまま動かなくなり・・・ジェライザ=ローズと親友のバービー人形だけが、取り残されるのだった―――。

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主演の少女の美しさが際立つ、不気味でキッチュなダークファンタジー。
他と一線を画するオリジナリティーがキラリと光る。ギリアム氏の審美眼はすごい。目を離せない、残酷で純粋な美しさが広がっていった。

たったひとり、海とも陸ともつかない「TIDELAND(干潟)」に取り残されたローズだけれど、その強さったらない。
ヤク中の両親に育てられた、アブノーマルなローズには、二人の死に嘆き悲しむという反応すらなくて、親友のバービー人形たちと、外に広がる世界を探索する、新しい毎日が始まるだけ。


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中盤。草原の向こうに住む、デルと弟のディケンズに出会う。
知恵おくれのディケンズと、密かに会い、恋をしてしていく彼女は、10歳ですでに色っぽかった。少女だけがもっている女性性みたいなものに、すごくハッとさせられてしまう。

しかし、瑞々しい日々は、必ず終わる瞬間を秘めている―――。
均衡の保たれた世界は、いつかは崩壊するし、現実はシビアだ。
父親の死体は、金髪のカツラをかぶせても、化粧でキレイにしても、居間の揺り椅子で静かに腐っていく。それがリアル。
食事も入浴もしないローズが、いつまでも可愛らしいままなのは、思い切り非現実的だけれどね、、、。
まぁ、ファンタジーですからよしとしましょう。


最後に、度肝をぬかれるような方法で、ローズは「幸福」みたいなものを掴む。
悲劇の後、唐突に。
けれど破天荒なローズは、果たして普通の子どもになれるのか―――? 甚だ疑問なラストが、いい意味でイヤな余韻を残した。


●   ●   ●   ●


監督/ テリー・ギリアム
製作/ ガブリエラ・マルチネリ  ジェレミー・トーマス
原作/ ミッチ・カリン 『タイドランド』
脚本/ テリー・ギリアム  トニー・グリゾーニ
撮影/ ニコラ・ペコリーニ
音楽/ マイケル・ダナ  ジェフ・ダナ
出演/ ジョデル・フェルランド  ジェフ・ブリッジス  ジェニファー・ティリー
ジャネット・マクティア  ブレンダン・フレッチャー

(カラー/117分/イギリス=カナダ合作)









Last updated  2009.10.31 16:55:49
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2009.10.17
カテゴリ:イギリス映画

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 チェ・ゲバラこと、エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナは、1952年、親友アルベルトと共に、故郷ブエノスアイレスを後に南米大陸探検の旅に出た。
当時23歳の医学生だった彼が、いかに革命家への道に目覚めたかを、窺い知ることができる、良質な作品でした。
持病の喘息と闘いながら、正義感と冒険心を持って大自然を走り抜けた旅。
南米各国の様々な人々と出会い、人間として成長していく姿は、爽快であり感動的です。

「英雄」というイメージが強い、ゲバラ氏の功績は、じつはあまり知りません。でも、なんとなく好感持っているのはなぜだろう。
この映画がきっかけで、一冊くらい関連本を読んでみたくなりました。チェ・ゲバラのことを、もう少し知りたくなりました。

例えはおかしいけど、ガンジーの偉大さを知った時より、ずっと「すごい人だ」と思っている気がする。
まったく違う国で、違う生き方をしたのだから当然なんだけど、人柄が好きなのかも知れません。自分にとっても英雄のひとりになる予感がする。

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一緒に旅した、年上の友アルベルトとの関係は、かなり素敵です。たまにはぶつかり合っても、信頼し合い、ふざけ合い、共に過酷な旅を続けて、なにかを手にしたふたり。男の友情ってほんとうにいい! そう思わずにいれません。

医者の卵と生化学者。目的の地は、南米大陸の北端、ベネズエラのカラカスでした。
物語後半、カラカス郊外の村のハンセン病院に、無事に辿りついた後は、そこの専門家とともに患者の治療に全力を注ぐのでしたが・・・。
この旅で手にした真理は、ゲバラをずっとそこに留まらせてはおかないのです。
新しい生き方を、欲する。旅立ちの日の感慨は、彼のその後の運命を知っているからこそ、深く感じ入ることができるのかもしれません。


この映画は、イギリスとアメリカの合作ですが、監督はブラジル出身のウォルター・サレス。ベルリン映画祭でグランプリを受賞した『セントラル・ステーション』が有名でしょうか。
言語は南米ゆえ、スペイン語。主演のガエル・ガルシア・ベルナルはメキシコ人。
製作総指揮にはロバート・レッドフォードもいる! なんとも、インターナショナルな作品なのでした。
友人アルベルト役を演じたロドリゴ・デ・ラ・セルナが、チェ・ゲバラの「はとこ」だというのも、驚きの事実。
 
先日観た『イントゥ・ザ・ワイルド』も、若くして旅立った青年のお話でしたが、温かい家庭や友の存在が、あるのとないのとじゃ、まったく違う結果となるのでしょう。
もし荒野を目指したクリストファー・マッカンドレスにも、温かい家庭や友があったら、結果はきっと違っていたろうな、、と思うとちょっと切ない気持ちになります。



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監督/ ウォルター・サレス
製作総指揮/ ロバート・レッドフォード  ポール・ウェブスター  レベッカ・イェルダム
原作  エルネスト・チェ・ゲバラ  アルベルト・グラナード『モーターサイクル南米旅行日記』
脚本/ ホセ・リベーラ
撮影/ エリック・ゴーティエ
音楽/ グスターボ・サンタオラヤ
出演/ ガエル・ガルシア・ベルナル  ロドリゴ・デ・ラ・セルナ  ミア・マエストロ

(カラー/127分/イギリス=アメリカ合作)







Last updated  2009.10.18 12:33:11
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