000000 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

行きかふ人も又

PR

Profile


はる **

Category

Freepage List

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Recent Posts

全3件 (3件中 1-3件目)

1

イスラエル映画

2009.05.13
XML
カテゴリ:イスラエル映画

 ステキな映画でした。
それぞれに思いを抱えた女性たちの物語が、キラキラした優しい光に包まれた、テルアビブの美しい海辺の街で描かれます。

結婚式場で働くウェイトレスのバティア。結婚披露宴の最中に足を骨折した新婦のケレン。
フィリピンからの出稼ぎ労働者ジョイ。
さりげなくすれ違いながら、登場人物たちはそれぞれの問題に向かい合う。

悲しみも、幸せも、悩みも、過去の傷も、、、。
やまない雨はないように、希望の灯は、日常に灯る。


329682_01_03_02.jpg 329682_01_05_02.jpg


恋人と別れたばかりのバティアは、海辺で浮き輪をつけた迷子の少女を拾う。
両親が離婚してからは、父親とは疎遠で、ボランティアの仕事が忙しい母とは、電話で話すだけの仲。
長い孤独を抱えていた彼女は、両親の見つからない浮き輪の少女に、過去の自分の面影を見る。
この、バティアが感じているそこはかとない孤独は、心にすごく伝わってくる。

足の骨折で新婚旅行がダメになり、市内のホテルに泊まることになった新婚夫婦の物語も忘れ難い。
夫マイケルは、スイートルームに一人で泊まっている謎めいた女性に出会う。
新婦ケレンはヤキモチを焼くけれど、詩人であるという女性の密かな孤独が、後にふたりを驚かせるのだった―――


 329682_01_01_02.jpg


出稼ぎ労働者ジョイのお話もそうだけれど、みんな、一番身近な人への思いやりを怠ってばかりいるようだ。
一番見ていなくちゃいけないものを、見ていない。
一番守らなくちゃいけないものを、守らない。
それで上手くいかなくなって、つまづいて、孤独に沈むけれど、掛け違えたボタンをひとつずつずらしていくだけで、きっと幸せは近いような気持ちになれるのがいい。


新婦ケレンの綴った、何気ない劇中詩が、とてもステキだった。
たった80分で、この充実。 脚本がいいのもあると思う。役者さんの演技も自然で素晴らしい。
イスラエルという国は、争いの歴史が今もなお続いているけれど、ここ数年で観たイスラエル映画は、ユーモラスなものが多い。
ユーモアのわかる中東の国、っていいね。しかも今度のは、幻想と映像美を駆使していて魅力的。

監督は恋人同士だという、エトガー・ケレットとシーラ・ゲフェン。
現実と幻想の交差する、不思議な全体の雰囲気が大好きでした。




●  ●  ●  ●



監督  エトガー・ケレット 、シーラ・ゲフェン
脚本  シーラ・ゲフェン
撮影  アントワーヌ・エベルレ
音楽  クリストファー・ボウエン
出演  サラ・アドラー  ニコール・レイドマン  ゲラ・サンドラー  ノア・クノラー

(カラー/82分/イスラエル=フランス合作)








Last updated  2009.05.14 22:50:22
コメント(2) | コメントを書く
2009.04.10
カテゴリ:イスラエル映画

 イスラエルの辺境で迷子になった、エジプトの警察音楽隊の、ほのぼの緩~い一夜の物語。
行き先を間違えて、とんでもない田舎町に辿り着いてしまった音楽隊一同は、女主人ディナの経営する食堂に行き着くのでした。
店に集う常連の面々に、食事と一夜の宿を提供してもらい、不器用でユーモラスな夜が更けていくのです―――。


 
328959_01_03_02.jpg



人間交差点では、みんながなにかを拾うでしょう。
ギクシャクした家族も、恋も、老いも若きも。皆温かい。
壮年の隊長トゥフィークが、プレイボーイの若き隊員に対する気持ちだって、嫉妬よりも、若かりし日の自分を重ねているだけ。
いい雰囲気になったディナとの夜を、彼にバトンタッチしてしまうのも、優しさだったりする。
過去の過ちをほんのちょっと引きずりながら、、、。


328959_01_02_02.jpg



この映画にあるテーマは、ずっと以前から幾度も語られ続けてきた。
その中には秀でた作品がたくさんあって、たとえば秀作『バグダッド・カフェ』に、似た匂いがあると思う。
それでもこの映画でしか出会えない、製作国の毛色の珍しさは、一見の価値がある。
昼と夜の気温差まで感じる、乾燥したイスラエルの魅力が収められた一本です。



●  ●  ●  ●



監督・脚本  エラン・コリリン
音楽  ハビブ・シェハーデ・ハンナ
出演  サッソン・ガーベイ  ロニ・エルカベッツ  サーレフ・バクリ  カリファ・ナトゥール

(カラー/87分/イスラエル=フランス)









Last updated  2009.04.11 22:33:36
コメント(2) | コメントを書く
2007.07.30
カテゴリ:イスラエル映画


  1967年6月11日、終戦を間近に控えたシナイ砂漠を敗走する4人のエジプト兵。
ひとりは敵弾に倒れ、なおも戦おうとする隊長をハレド(サリム・ドウ)が殺し、ガッサン(スヘル・ハダッド)と二人、武装解除して水も食料もないまま、スエズ運河目指して歩きだすのだった―――。



 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



  お世話になっているchappie the gogo!さんから、以前おすすめしていただいた作品です。
期待通りの良質な反戦映画でした。
そこはかとない明るさが、戦争映画であっても親しみを感じさせる良作。
内容やラストが、どこかで観たことのある展開だとしても、製作国の色で捉えるほうの意識も変わります。
20年前の作品ですが、今でも十分な見ごたえでした。


生き残ったエジプト兵たちの、ささやかなロードムービーといっていいのかもしれません。
無茶な攻撃を続ける隊長を殺して、砂漠に孤立する二人の兵士たち。
彼らは過酷な砂漠を、スエズ運河目指して歩き始めるのです。

喉がカラカラで死にそうな彼らが見つけたのは、国連のジープ。
死体が乗っている以外は問題なく、座席の下には酒ビンが転がっているという運の良さ。
すっかり酩酊状態のまま、ジープで砂漠をかっ飛ばす爽快なシーンがシュールです。
何処に敵がいるやもしれない中を、勢いにまかせて運河へ走る!
酔わなければ、まともでなんていられないような、渇きと戦場の恐ろしさ・・・
その恐ろしささえすっ飛ばすほどに、小気味良い展開が魅力でした。

結局、砂にはまってあえなくジープを乗り捨てることとなる二人・・・
そうして再び死にそうな彼らが出会ったのは、運河を目指すイスラエル人兵士たちでした。



この作品は、製作国であるイスラエルが、あえてエジプト兵の目線から戦争を描いています。
敵同士に芽生える友情は、テーマとしては珍しくないけれど、酩酊状態の奇妙で滑稽なエジプト兵士たちに、次第にほだされていく様子など、いたるところで情を感じます。
どんないきさつで酔ったエジプト兵がたった二人歩いているのか・・・彼らを見るイスラエル兵の複雑な気持ちが面白い。
「捕虜にはしない」
そういわれてもしつこく付きまとって、仕方なしに共に過ごす一日。
役者だというハレドがみせる滑稽な芝居は、思いがけないインパクトの残るシーンでした。


翌朝、まだ眠っているふたりを置いて、そっと出発したイスラエル兵士たちが横切ったのは、地雷原のなか。
エジプト語で「地雷注意」の立て札があったのに、その注意書きをイスラエル兵は読めずに進んでしまうのです・・・。

誰が生き、誰が死ぬのか、予想もつかない戦争下の出来事。
弱い立場だった者が、なぜが最後まで生きている。
絶対はない世界で、友情を信じても、武器を捨てても、死ななければならない時がやってくる。
不条理の一言に尽きる結末でした。

短い旅の果ては、やっぱり広大な水。
こちらでは運河でしたが。物語の最後に衝撃と空しさを飲み込む水があることを、意識せずにはいられませんでした。
タイトルの「アバンチ・ポポロ」は進め!人民という意味だそうです。
本編中に流れるこのタイトルで始まる曲がいい。
夕日をバックに行進する姿も、二番煎じといわないで。素直に味のあるシーンと思えます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 製作・監督・脚本  ラフイ・ブカイー
 撮影  ヨアヴ・コシュ
 音楽  ウリ・オフィル
 出演  サリム・ドゥ 、スヘル・ハダッド
      ツブヤ・ゲルバー

 
ap.jpg    (カラー/85分)









Last updated  2007.08.06 17:05:50
コメント(4) | コメントを書く

全3件 (3件中 1-3件目)

1


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.