テープ起こしの勉強/完成原稿から仕様を読み取る
敬語の分類が変わるそうです。敬語の分類5つに変更 文化審指針案 「美化」「丁重」を新設記事の内容は措くとして。(笑) ←いきなりナニよこういうことを決めている「お役所」があるということを、時々、意識させてくれるというところに意味があるんですねぇ。文化審議会国語分科会というところが、私たちが四苦八苦している「表記」なんかを「公に」決めてる元締めなんですね。だから、というべきか、それでも、というべきか。ここに掲載されている「議事録」というのは、少なくとも一定の基準を満たしたものであると考えられます。ほら。勉強のネタなんですよ、これ。こういう「お手本」を、きちんと分析することは、ケッタイなところで「人に教えてもらう」よりも、ずっとずっと身になります。具体的にどういう「分析」をするか。まず、自分が「こういう原稿を作ってほしいお客さん」の気持ちになります。で、お客さんとして考えると、これはどんな依頼になるのか。まず文字にしてみてください。簡単に「どんな」と書きましたが、そこんとこの中身でまずスキルの差がでますね。(^^;専門用語を使わずに、平易な言葉でお客さんと商談するにはどうすればいいかということですね。そのあとに、今度は自分が、この仕事を外注に出すことを考えます。どんな「仕様」を出せば、思ったような原稿が作ってもらえるでしょうか。この原稿の中で、どこを「仕様」と判断し、どんな指示を出せばいいのかということは、漠然と見ているだけでは気づきません。できるだけ、文字にして書き出してみましょう。同業者のお友達や仲間がいれば、見てもらうのもいいでしょう。仕様が作れる人は、仕様を無視した原稿を作りません。過去の原稿から「お客さまが何を望んでいるか」を読み取る力も必要です。何を「仕様」であると判断するかという能力は、そんなに簡単に身に付くものではありません。たくさんの参考書籍やウェブを見て、広く情報を仕入れておくことがまず大事。それから、仕事と関係なしに蓄積された知識がモノを言うことになります。テープ起こしに限らず、どんな仕事でも「仕様を作る」ことは、業務についての相当の理解が必要です。まず、その仕事の「できのいい過去データ」を入手する。そのデータから、仕様となるべき項目を抜き出し、どのように処理されているのかを分析する。自学自習で仕事ができるようになるための、王道とまでは言わないけど、短期間に準備するための裏技(笑)といえるかもしれませんね。そうそう。konekoさんが、Wordの初仕事 (2)というエントリーで書いておられる「ドロナワと付け焼き刃」。これを可能にするのが、上記の「仕様を見抜く力」なんです。ソフトの使い方は付け焼き刃がきくけれど、仕様が読めなければどうしようもない。テープ起こしに戻りますと。初心者のうちに、下手な原稿を作る癖をつけてしまうと、それでなんとかなると思ってしまいがち。ほんとうによくできたお手本を、しっかり読みこなし(内容ではなく^^;)自分のこやしにしていってほしいと思います。※この議事録、よく見ると「機種依存文字」が使われています。 これはまずいお手本ですね。まあ、反面教師という言葉もありますから。よしなに。