ライブドア
毎日、TVや新聞、ラジオでも大騒ぎだ。ぼくはM&Aとか経済関係にまったく明るくないので、毎日のニュースについていくだけで精一杯である。基本的には、法に触れない限りは、スキマをぬった方法で勝負を挑んでいく手法は悪い方法だとは思わない。 イギリスのファイナンシャル系の雑誌など、日本のマスコミとはまた違った反応をしていることひとつとってもうかがえるのは、違法ではない限り、様々な立場で価値観が違うから、「これはよい方法だ」と、なんの悪気もなく(ライブドア側の弁に拠るとなので、嘘なら論外なのだが・・・)ビジネスモデルをくみ上げていくのは、伝統的慣習と悪い旧習との線引きが各自の心次第である以上、また法で決まってない以上、当然の帰結と思う。しかしながら、ミクロな部分まで法の設定を設けるのは不可能に近い。では、何をやってもよいのか。 少なくとも、M&A先進国のアメリカですら、M&Aがらみのストーリーを持ったハリウッド映画などでも、合理性に徹底しすぎる買収側は極めて悪玉として扱われることが多い。勝てば官軍的発想がいつまでも成立する国は世界中どこにも存在しない。捜査の行方と各識者の意見を見守り、勉強していこうと思う。堀江社長に5日間かばん持ち体験を勝ち取った東大生の男の子が「世界で一番頭がいいのは、ぼくか堀江さんです」というようなことを言っていた。今は若さからの発言だと思うが、その傲慢さと稚拙さで取り返しがつかない人間になる前になにかに気付いていって欲しいなと思った。堀江さんのさまざまな人とのやりとりや会話のしかたも、なかなか興味深い。 ひとつだけ感じるのは、両者とも、頭脳に心が追いついていない印象を与えない頭脳を発揮する頭脳がないとは思えないのだが・・・なお、知的集団が自信と驕りにシンプルな正義を見失っていくさまが、こちらで赤裸々に語られています。http://japan.cnet.com/column/entrepreneur/story/0,2000055910,20137067,00.htmいまだ、起業家として人気の高い堀江氏であるが、常に1位の松下幸之助とは、残念ながら人間としての次元が違うようだ。