2012/01/21(土)02:07
音の錯覚
今週から放送の段取りに余裕も出てきたので、各曲のレベル調整を事前にしっかりできるようになった。
CDの曲の音量は、時代によってまちまちで、70年代のものなど今の半分ぐらいなのもザラだ。
実は放送上、曲の音量は、聴いた印象を大きく左右してしまうので、リマスターされていない古い音源ほど地味に聴こえないよう目一杯を確保しながら、しかし慎重にアップさせないといけない。
幸い、湘南ビーチFMはPCやスマホで聴いても並外れた音質の良さを確保しているので、思う存分調整できる。
逆に最近のCDは音量がとても大きい分、ひたすら音圧のみを上げてインパクトに偏りすぎの傾向があるので、アレンジやアンサンブル以外にもエンジニアの音楽への向き合い方がしっかりしてるものを選んでもいる。
専門的な話だと、コンプレッサーやリミッターを派手さのみにしか使えていない音楽は、必ず飽きられているのは歴史が証明してきている。
楽器だけでなく、スタジオにある機械、機材も全て「楽器」なのだという概念を持って生まれた作品はすすんで紹介したい。
総じると、年配者は地味さを大人っぽいと勘違いしないように、若者は単なる派手さを力強いと勘違いしない事が大事だと思う。
。。。それって、音楽に限った事じゃないなあ、そういえば。。。