高齢者を狙った建築詐欺!近年、一人暮らしの高齢者から建築に関する詐欺に合った事例が急増しています。 詐欺師は主に「シロアリ工事」「屋根瓦」「床下換気扇」等を売り込むために、ありもしないことを、自ら演出して強引に契約させます。 もちろん、まともな業者もいますので、今回の話は明らかに詐欺を目的とした業者の話です。 詐欺の業者は、まず一人暮らしの高齢者世帯をターゲットに営業を行ないます。会社の住宅地図にはターゲットは赤印でチェックされています。 詐欺業者とまともな業者の違いの第一は「価格」です。先日被害にあった相談者はまともな業者なら30万円程度の床下換気工事を何と260万円で請求されました。 しかし建築に携わっていない限り、どの価格が正当なのか分かりません。しかも床下の工事などは直接見ることもないので、いくらと言われれば納得してしまいがちです。 悪徳詐欺業者のターゲットにならないようにするには、簡単なことを行なうだけで良いのです。 それは、見知らぬ訪問業者は一切相手にしないことです! 何か話したら、それに対するマニュアルがあるので、何も話さないことです。 彼らは出社前にロールプレイングを行い、営業マンと高齢者の会話を徹底的に研究しているのです。 何を言っても、それに対する切り替えしを行なってきて、気がついたらいつの間にか、相手のペースに乗せられています。 しかし、相手も手口が巧妙になってきて、話さざるを得ない状況をつくってきます。 そういうターゲットにならないようにする、もうひとつの効果的な方法は、建築業者が着ている作業服を目に付くところに干しておくことです。息子が建築関係の仕事と思わせるのです。 詐欺業者は同じ建築業者を敬遠します。それはまともな業者のほうが、すべてにおいて知識が上だからです。 もしまともな業者から突っ込まれたら、ひとたまりもありません。 そして、知り合いの建築業者がいるなら、「OO建設(㈱)連絡所」のような看板を立てておけば、絶対に近寄ってきません。 最後にどういう手口で詐欺業者がきっかけを作ってくるか一例を以下に示します。 ①屋根瓦が割れているみたいだから、私が確認してあげますと、屋根に登って、自ら瓦を割って降りてくる。早急に修理しないと雨漏りで家が腐ってしまいますと脅す。 ②シロアリをさっきここでみかけたので、床下を診てあげましょうと中に入って、自ら持ってきたシロアリを見せて、やっぱりいましたね!早急にシロアリ駆除を行なわないと家が腐ってしまいますと脅す。 ③家の前を通ったら、湿った匂いがした。床下に湿気が溜まっている証拠だと言い張る。床下換気扇を設置して乾燥剤をまかなければ土台が腐ってしまうと脅す。凝った業者は床下をテレビ撮影して見せるが、素人には良く分からない。結局業者の言いなりになってしまう。 以上、万一誤って工事が終了しても8日以内ならクーリングオフができるので、お近くの消費者センターや弁護士、行政書士等法律家に相談することをお薦めします。 http://www.kensui-uranai.net/ |