ハンドアウトを使いたい①
こんにちは。前回のアイデアの出し方みたいなのを書いて、書きたくなったので、ハンドアウト的に私がやってみたいことについて今回は書いていきます。(と思ったのですが、ハンドアウトについて書いている内に長くなったので、やってみたいことは②で書きます)まず「ハンドアウト」とは、なんですが。前提として、TRPGはプレイヤーが自分で動かすプレイキャラクターの設定や能力をある程度自由に決められるんです。ある程度というのは、ルールブックの世界観や設定ルールの範囲で、ですよ。クトゥルフ神話TRPGの探索者が、シノビガミのキャラクターのような音速で動ける超人忍者にしていいかというと、普通にクトゥルフTRPGをしたい人には怒られますw仲間内でプレイする分には、仲間の許容範囲の問題ですけどね。と話が逸れましたが、ハンドアウトとは、広い範囲で言うと「プレイヤーに対し提示される情報を、メモとして見れる状態にしたもの」。なので何かしら情報を得た時に見れるメモもハンドアウトの一種です。ですが、TRPGを実際にプレイする上でハンドアウトと言われる意味は、「そのシナリオ・ゲームをプレイするために、事前にこういう設定のプレイキャラクターにして欲しいと書かれたメモ」のことが多いと思います。メモと書きましたが、キーパー(ゲーム進行役)から口頭で言われるだけの場合もあるかもしれません。これを決めるのはシナリオ作者であることが多いでしょうが、キーパー(ゲーム進行役)が「今回のゲームはこういう縛りでいこう」と渡すこともあるかもしれません。まあ、私はシナリオ作成目線なので、シナリオ作者としてのハンドアウトの話になります具体的にいうと、「このシナリオは現代日本の大学が舞台なので、現代日本人の大学生にして欲しい」とか「このシナリオは戦闘が絶対発生するから戦える技能を持って欲しい」とか、他に「プレイキャラクターが事件に関わる動機はこうです」とか「プレイキャラクターは最初こういうシーンから始めます」とか「プレイキャラクターとこのNPCは知り合いです」とか「プレイキャラクター同士はこういう知り合いです」とか「こういう情報を事前に知っています」など、です。前回で例にあげた物語の桃太郎で言うと、「あなたはおじいさん、おばあさんと一緒に住んでいます」とか「あなたは職業「侍」です」とかになりますね。事前に設定を伝えずに、「天涯孤独の一匹狼。育てた人は知らない」のキャラクターだったり、「剣技能が必須技能なのに、剣を使えない職業「姫」になっている」とか、そういうことが起こり得ります。あ、一応書かせていただきますが、ハンドアウトは絶対厳守ではありません。キーパー(進行役)が事前のハンドアウトを無視してもOKだと判断するのならば、それはそれでもいいのです。クトゥルフ神話TRPGではハンドアウトは絶対必要ではありませんが、シノビガミではハンドアウトありきのゲームとなっています。シノビガミはハンドアウトを技能で取得するのもゲームの醍醐味ですからね。こういう広い範囲の情報メモや、プレイヤーに渡す事前情報を一緒に「ハンドアウト」と説明されるので、これからTRPGを始めようとか、TRPGを始めたばかりの人は戸惑うこともあるかもしれません。プレイするTRPGのルールブックではハンドアウトの扱いが少し違うこともありますしね。と、なんだか長くなったので、したいことの本題は次回へ。