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【節操】ハビット&アジャスト 〜個人的な人生攻略法〜

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やすじ2004@ Re:少し冷めたから書いてみる(04/08) 今日もお疲れ様です 明日もぐずついた休…
やすじ2004@ Re:少し冷めたから書いてみる(04/08) 今日もお疲れ様です 明日もぐずついた休…

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2015.08.12
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カテゴリ:・古典

「ダンガンロンパ THE ANIMATION」オリジナルサウンドトラック [ 高田雅史(音楽) ]
 おはようございます。TKDz2bの楽曲『Never Say Never』は、ダンガンロンパの世界観を如実に表現しているなぁと思っているO・D・Oです( ゜o゜)
 歌詞が全部英語なので翻訳が必要ですが(-_-;)、その内容もダンガンロンパに纏わるモノになっております。「希望を目指して絶望に立ち向かう」的な内容だったと思いますので今回は、同じ様な事を目指していた墨子に関して述べて参ります。
 先ず始めに、墨子の根幹的な考えの一つ『非攻』について述べていきます👇
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【『非攻』の考え】
「今、小(すこ)しく非をなさばすなわち知りてこれを非とし、大いに非をなして国を攻むれば、すなわち非とするを知らず」
…上に立つ者は、小さな過ちを知れば其れを過ちとして認めて正すよう心掛けている。だが、自ら『誤った目的』から他国を攻めても其れを過ちとして認めようとしない、と言っています。要は「無用な争いをするな」という事です。
 何か争いが起きた時、それには様々な理由や目的があると思われます。ただ、その理由や目的に「正しさ」が無ければ、ただいたずらに損害を出すだけです。
 墨子の考えとしては、極力戦争などをせず、やむを得ない理由がある時に限って仕方なく戦うのみに抑える事を理想としていたと考えられます。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
…以上が墨子の『非攻篇』の概要です。墨子が生きていた時代、あまりにも「不義な争い」つまり「正しさの無い争い」が頻繁に行われていたそうです。
 そこで墨子は、国を治める者に自ら会いに行き、不義な戦争をしないよう諫め回っていたと言われています。
 それでは只今より、墨子の『魯問篇』や『耕柱篇』に書かれてある逸話を幾つか紹介したいと思います👇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●使い手の責任 by魯問篇
・他国への侵略に躍起になっていた『斉の王』と墨子の会談👇
墨子「今ここに刀があったとしようか。これを試したら見事な斬れ味を見せた。凄い刀だと思わないか」
斉王「それは凄いな」
墨子「これで多くの敵軍の兵士に対して用いてみたら、そこでも見事な斬れ味を見せた。これは『利』と謂えるかな?」
斉王「それは謂えるだろう」
墨子「ただ、人を斬りつける事は罪な事だ。その罪の報いを受けるのはその刀か?」
斉王「刀に意思は無い。もし報いを受けるなら、その刀の使い手だろう」
墨子「そうか。だとすれば、他国を侵略したり、敵軍を殲滅させたり、一般人を虐殺したりすれば、いったい誰がその罪の報いを受けるんだろうな?」
斉王はその質問を受けて、暫く考えた後にこう答えた
斉王「…それを指示した私が、報いを受ける事になるな(--;)」
…斬れ味の良い刀を例に挙げて斉王を諫めてます。
 実際に侵略をしていった者達に全く罪がない訳ではないとは思いますが、それを決断した者が結局の所は一番責任があると考えられます。人を統括していく者は、迂闊な決断を安易にやるべきではないですね(-_-;)

●第三者の理不尽な仕打ち by魯問篇
・墨子は、魯陽を治める『文君』が鄭の国を攻めるのを諫めようとしていた。
墨子「大国が小国に侵略すれば天誅が下るんじゃないか?」
文君「なぜ先生は我が軍が鄭の国を攻めるのを止めようとする(-""-;)、鄭国を攻めるのは、その国で不義が行われているからだ」
文君「実際、鄭国は三年もの間凶作に苦しみ、正しく天誅が下ったのだ」
文君「我が軍が鄭国を攻める事は、正にその天誅を助ける事である( ̄^ ̄)」
墨子「もう鄭国には十分に天誅が下ってるだろ。お前さんがやろうとしているのは、とある悪ガキが悪さしてソイツの親父が怒鳴り付けている所に乱入して、一緒になって怒鳴り付けている様なモンだ」
墨子「他人の息子に『お前の親父の意思に従って叱るのだ』と言って怒鳴り付けるとは、理不尽じゃねぇか?」
…文君のやり過ぎを諫めてます。確かに文君の言い分も分かる気がしますが、いたずらに介入して国力を消耗するのは宜しくないとも思いました(´・ω・`)

●お互いに疲れるだけ by耕柱篇
・墨子が魯陽を治める『文君』に説いた
「大国が小国を攻める事は、子供が馬で遊んでいる事に譬(たと)えられるな。夢中になって遊び続けていれば、子供は疲れてくるだろ。それと同じで、攻められる小国の人達は、守備を固めるのに精一杯で各々の本職を務める暇が無くなるだろう。攻めてくる大国側の人達は、攻めるのに夢中で同じ様に各々が本職を務める暇が無くなるだろう。だから、大国が小国を攻めるのは、遊びに夢中になっている子供と対して変わらない。結局は両者とも疲れ果ててしまうだけだ」
…戦を仕掛けるのはやむを得ない場合のみに止めよ、と説いています。他の者や組織と争いを起こしても、それには大きな犠牲を払う事になります。本当に争うべきなのか、その意義を深く考えるべきだと思いました( ・ε・)

●盗癖 by耕柱篇
・墨子が再び『文君』に説いた
墨子「ここに一人の男がいたとする。ソイツは既に旨い飯を豊富に蓄えている。なのに他の奴が食おうとしている飯を見ると盗み食いしてしまうんだ」
墨子「ソイツは腹が減っていたのか?それとも盗み癖があるのか?」
文君「盗み癖があるのだろう」
墨子「じゃあこの場合はどうだ?既に豊富な土地を所有しているのに、他の国の空いている土地を発見するとすぐさま攻めて我が物とする事は、さっき言った奴と同じ様な事をしていると思わんか?」
墨子の問い掛けに文君は答えた
文君「確かに、その者と同じく盗み癖があるな」
…盗み癖がある者を例に挙げて文君に説いています。どんなに正当な理由で争い事をしていると思い込んでいても、結局は「自分の為」である場合が多いです。
 もし自分自身だけの為の争いを起こしているなら、そこから まわり から不信感を抱かれ、最終的には孤立していく事になります。
 やはり、基本的には争い事を起こさない事に越したことは無いと思われます。本当にやむを得ない場合のみ、その目的を明らかにした上で闘っていくべきだと思いました(-_-)

参考文献

中国の思想5 墨子 新装改訂増補版 【中古】afb
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…という事で、国を治める者と墨子が会談する逸話を幾つか紹介いたしました。
 墨子は要するに「無益な争いをさせない為に闘っていった」と考えられます。ただ、昔は安易に国を治める者に諫言すれば処罰されてもおかしくない時代でした。にも関わらず墨子は、国を治める者がいる場所に自ら赴いて考えを説いたり説得したりします。
 上に立つ者との会談は正に「命を懸けた闘い」とも言えたと思われますが、その一つ一つの会談で墨子は上手く自身の考えを述べております。それが出来るのも、その当時の古典を読んで道理を理解していた事と、どんな状況でも怯まない屈強な意志があったからです。道理を理解する聡明さと、どんな物事にも屈しない意志があれば、大抵の事は成していけるのではないでしょうか。この墨子の姿勢は現代でも通じる所はあると思いますので、参考に出来るところは参考にしていきたいですね(^^)d

…今回の記事はこれで終わりに致します。読んでいただきありがとうございましたm(__)m


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Last updated  2018.05.01 21:18:52
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