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テーマ:生き方上手(647)
カテゴリ:・古典
千利休-【電子書籍】 おはようございます。漫画『へうげもの』の中で、千利休が自身の道に固執していた事を悟り、初心に帰って晴々とした表情をした場面が印象に残っているO・D・Oです(^.^) おのれ の姿は、自分では案外見え難く、信頼できる人や見識者から指摘されて初めて気付く場合は多々あります。また、初心に帰る事によって、そもそも何故今の道にのめり込んで来たのか思い出せます。 その道にのめり込んだ理由を改めて知れば、その人は素直な気持ちとなり、心機一転して再び勤しんでいけるかと思われます。時には現在地に至った動機を認識する事も大事だなと思いました(^^) …さて今回は、前回の荀子『"続"正名篇』でお伝えした「物を使う状態」について引き続きインタビュー形式で展開していきます👇 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ O・D・O(以下O) 「『物を使う状態』とはどの様な事を指すのでしょうか?」 ジュンさん(以下ジ) 「心を穏やかにして素直となり、道に則った判断や行動をする事を指します」 O「ふむふむφ(..)」 ジ「心が素直で穏やかな状態であれば、何気無い風景でも有りの侭(まま)の姿を観て様々な事に気付ける様になります」 ジ「どの様な音楽や雑音を聞いていても、その雰囲気を楽しむ事が出来ます」 ジ「質素なご飯を食べるだけで、その口や舌を満足させる事が出来ます」 ジ「質素な衣装であっても、特に気にする事がなくなります」 ジ「どんな場所に住もうとも、居所があるだけで満足出来るようになります」 O「有りの侭捉える事によって、自分なりにその生活を楽しめるって事ですね(^^)d」 ジ「そうです。最大限の贅沢をしなくても日々の生活の中で楽しみを見出だせます」 O「ほうほう(^.^)」 ジ「また、どの様な状況でも愉しむ事が出来るのであれば、たとえ立場や位などが無くても徐々にその名が世に知られていきます」 ジ「もし日々の生活を自分なりに楽しめる者に大任を委ねるならば、その人は懸命に世の中の為になる働きをするので、私利私欲の為に身を滅ぼす事が無いのです」 ジ「これが、『自身を大切にしながらも物を使う状態』と謂います」 O「成る程ぉ(^^)d」 参考文献 中国の思想4 荀子 新装改訂増補版 【中古】afb ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ …という事で、荀子『正名篇』の「物を使う状態」をテーマにした部分の言葉について解釈して参りました。 物欲を制御していくには「心を素直にして感情を知る事が大切」なのではないかと思います。物欲に囚われていれば、それは「物に使われる状態」となって、徐々に自身の感情が見えなくなってきます。 もし、それとは反対に「自身の気持ちに素直になって」行動するとどうなるか?自身の気持ちに素直になっているため、良いと思った所に赴き、嫌だなと思った所には長居する事が無くなります。それだけでも十分に「 おのれ の望む所にいる」事が出来ます。 勿論、状況によっては「嫌な所」に居続けなければならない場合もあります。その様な時は、一旦はその捉え方を工夫してムダに苛立たない様にするのが宜しいです。そして時期を見計らって離れていけば良いです。 ここで大事になるのが「自身の気持ちに嘘を付かない」事です。捉え方を工夫して苛立つ事を抑えるのは、あくまでも「一時しのぎ」と考える事です。自身の感情に素直となって、望むような生き方をしていきたいですね(^^)d …以上で荀子の『"続"正名篇』は終わりにします。ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m [新訳]荀子性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く-【電子書籍】 《"続"正名篇プチ目次》 ・荀子の欲望論 "続"正名篇.1 ・ジュンさんに聞く "続"正名篇.2 ・『道』に則っているか"続"正名篇.3 ・禍福や損得 "続"正名篇.4 ・物に使われる者 "続"正名篇.5 ・物を使う者 "続"正名篇.6 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.18 10:04:51
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